【ブルゴーニュ: 25】たまにはACブルでゆったりと。

こんにちは。
本日はグレードが下がって、ACブルゴーニュです。
ブルゴーニュルージュ2種類、ブルゴーニュブラン1種類、クレマン ド ブルゴーニュ1種類。ブルゴーニュ入門編一挙4種類となります。
ではいってみましょう。


ロベールシリュグは1960年創業の小規模ドメーヌ。某コミックで偉大なワインとしてグランエシェゾーが紹介されていましたが、まあ、今ではちっとも手に入りません。元からレアですが...
平均樹齢は45年。栽培はリュットレゾネで行われ、収穫はすべて手作業。収穫後の果実は100%除梗を行った上で、30℃から32℃の温度に維持したまま、ステンレスタンクによる発酵が行われる。一級は新樽比率50%で18~20ヶ月熟成される。熟成中の澱引きは2回程度。無濾過、無清張で瓶詰めされる。フラッグシップは前述の通り、グランエシェゾー。

ドミニクローランは元々お菓子職人で、本職を投げ捨てて1988年からワインの世界に入り始めました。
ドメーヌでは新樽比率を抑えたエレガントなワイン造りを行っています。栽培はビオディナミを用い、栽培した葡萄は除梗せず、アルコール発酵に回します。SO2は瓶詰め時にわずかに用いる程度、補糖なし等。より自然な造りを心がけているようです。
ちなみに新樽に拘らなくなった理由として、理想とする樽を自身で作り出す事に成功しているから、という話もあります。

ポールペルノはピュリニーモンラッシェの生産者で、一級ピュセル、一級フォラティエール、そして特級ビアンヴニュバタールモンラッシェを保有しています。収量を抑え凝縮した葡萄を樽発酵、新樽で14ヶ月程度熟成して出荷します。値段的にもまずまず良心的な生産者だと思います。

ルーデュモンはブルゴーニュのクルティエ、仲田晃司氏が設立したネゴシアン。2000年に設立されジュヴレシャンベルタンに拠点を置き、高品質なワインを生産し続けています。今回のクレマン ド ブルゴーニュは樹齢20年のコート ド ボーヌとオート コート ド ボーヌのシャルドネ100%を使用しています。瓶内二次発酵を行うシャンパーニュ方式で生産され、9ヶ月熟成を行う。


さて、今回はACブルゴーニュ。
特にテロワールだなんだと拘る必要はないのでゆるーく行きます。


生産者: ロベール シュルグ
銘柄: ブルゴーニュ ピノノワール 2010

約2500円。
外観は濃いルビー、粘性はやや高め。
ややドライな印象を受けるダークチェリーやブルーベリー、アセロラの酸味の強い黒系果実味。
なかなか凝縮感は高いと思う。水っぽさとかそういった要素はあまりない。
タイム、クローヴなどのドライハーブや、スミレ、なめし革、香木など
口の中で梅しばの様な心地よい旨味と酸味が広がる。
ややタンニンは強めだが、十分に及第点のACブルゴーニュ。
いいブルゴーニュだけど果実味はちょっと低いな…冷涼というか。しかたないか


生産者: ドメーヌ ローラン
銘柄: ブルゴーニュ ピノノワール 2010

約2500円。
外観はやや濁った濃いめのルビー、粘性は中庸。
なかなか濃密な瑞々しさ。
全房発酵らしくグローヴやタイムなどのスパイスの風味と熟したラズベリーやチェリーの濃密な果実味。薔薇や茎の風味、僅かに木の香り、なめし革など。極めて基本に忠実で完成度の高い全房発酵のピノノワール。
柔らかな酸味とタンニンが感じられる。


生産者:ポール ペルノ
銘柄: ブルゴーニュ シャルドネ 2011

約2300円
外観はやや濃いめのストローイエロー、粘性は高い。石を舐める様なミネラル感、フレッシュハーブ、白い花の香り。とてもピュリニー的なスタイル。徐々にハチミツや花の蜜などの甘露さや洋梨、よく熟した林檎などの果実味が感じられる。MLFに由縁するバターの香りやバニラなどのニュアンス。この瑞々しくて清涼感のある香りがすばらしい。しかもこのクラスにありがちな香りだけで密度が足りないという感じが無いのがいい。ボディもしっかりとしているし、豊かなシャルドネの果実味がしっかりと感じられる。酸は穏やかで厳しい感じは無い。完全に村名クラス。熟成ポテンシャルは微妙だけど、早飲みする分には全然いけてると思う。これぞブルゴーニュシャルドネといった感じ。美味い。この開き始めた時の甘露さ、華やかさはルフレーヴやペルノの特級クラスによく似ている。
特級バタールと特級ビアンヴニュはサーヴ直後はもっと硬いが、開くとACブルを遥かに凌駕する。


生産者: ルーデュモン
銘柄: クレマン ド ブルゴーニュ NV

約2900円。
外観はストローイエローで、粘性は中庸。泡は力強く立ち上る。
シャンパーニュのブラン ド ブランほど明確な輪郭は無いが、非常に出来のいいシャルドネのクレマン。
結構ミネラリーなんだけど、フレッシュハーブや核種系の蜜の香り。そして赤りんごやレモンのフレッシュな果実味、白い花、ハチミツ、ラムネなど。
ミネラルと酸味、それと的強めに立ち上がる泡によるものか、基本的に非常にフレッシュでシャープな印象を受ける。ノンヴィンテージのシャンパーニュを飲んでいる印象。ただやはりシャンパーニュのブラン ド ブランには遠く及ばないか。新樽比率は多分低く、またドサージュはあまりしていないかも。口の中でリンゴの様な風味が広がるので、恐らくマロラクティック発酵もしていないと思う。


うーん、やっぱりいい生産者はACブルを飲んでも美味いですね。
シリュグ、ドメーヌローラン共に2010年ヴィンテージ。値段も安いし、とてもお得です。
結構生産手法の違いがしっかりと出てますねー。ドメーヌローランはいかにも全房っぽいスパイスや茎の様なありますし、100%除梗のロベールシリュグは澄んだ果実味と華やかさが感じられます。各々のスタイルに即した味わいだと思います。
ポールペルノのACブルも良かったですね。こっちはむしろピュリニーモンラッシェ的な味わいで、ちょっと村名とは思えないミネラル感と果実味があります。これももう村名クラスですね。
ルーデュモンのクレマンは、流石にシャンパーニュのブラン ド ブランとまでは行きませんが、とてもよく出来た若いシャンパーニュといった感じ。
結構絶賛されていたので、それなりのクラスのブラン ド ブランを期待していたのですが、流石にちょっと違いましたね。

ACブルは様々な畑の葡萄で作られていますが概ね生産者の方向性が大きく反映された入門編だと思います。しかしその生産者の個性を知るのにはやや足りていない感じがしますね。村名から全く変わる生産者もたくさんいますし、そもそもACブルはネゴスだったりする場合もあるので。
どちらかというと生産者入門編というよりブルゴーニュ入門編ですかね。
ブルゴーニュの良さは十分に体験できる様な気がします。





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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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