【カリフォルニア:6】カリフォルニア前哨戦、安価な高品質ピノノワールを利く

こんばんわ。
本日はカリフォルニアのピノノワールです。
このブログでは比較的取り上げる事の多いカリピノですが、デイリークラスまではフォローできていませんでした。今回は1本2000円級のを入れていますが、これがまた凄く品質が高い。
製造方法はわかりませんが、せっかくなのでレポートしたいと思います。

オーボンクリマはサンタバーバラに拠点を置くブルゴーニュ品種の名手です。それもそのはず、ジム グレネデンはアンリジャイエに師事した経歴があり、エレガントでブルゴーニュに寄った味わいのピノノワール、シャルドネを作ります。
フラッグシップはイザベルとスペシャルキュヴェのラーム ド グラップです。通常この生産者のワインはアンリジャイエスタイル...除梗100%で仕込みます。

Jローアーといえば、何といっても安くて美味いワインを作る事で有名ですね、特にペインターブリッジは非常に高品質なボルドー品種を安価で世に送り出しています。今回は冷涼な気候を持つモントレーカウンティから産出されるピノノワールです。
基本的には今回のイザベルのオマケ的な感じでレポート載せようかのーと思っていたのですが、想像以上に美味しくて驚きました。

ではいってみましょう。

生産者: J ローアー
銘柄: ファルコンズパーチ ピノノワール 2010

なかなか美味しいピノノワール!
カリフォルニアのモントレーカウンティで生産されるピノノワール。いわゆるカリピノなんですけど、とても果実味が充実していていい感じ。
外観は濃いガーネットで粘性は高い。ドライプルーンやブルーベリーなどの瑞々しい果実味、燻製肉やナツメグ、タイムやクローヴなどの風味と薔薇の香り、砂糖を入れたロイヤルミルクティーなどの濃厚なニュアンスが感じられる。ロースト香もある。
カリピノらしさがハッキリと現れつつ全房発酵の様な瑞々しさも感じられる。
タンニン、酸共に柔らかく豊かな果実味も感じられる。旨味もなかなか豊かだ。2000円としてはとても上出来な味わいだと思う。
抜栓3日経過しても味わいが落ちる事はない。むしろフルーツクリームの様な甘露な風味と鉛筆の様な硬い味わいが感じられる。適度な複雑味、ぶらっくへ


生産者: オー ボン クリマ
銘柄: ピノノワール イザベル 2009

7000円、WA93pt(2008)
外観は赤みの強いルビー、粘性は中庸。メチャクチャいい香り。
もの凄いブルゴーニュ的。
アメリカンチェリーやクランベリーなどの赤い果実の瑞々しい溌剌とした果実味を感じられる。果実のコンポートの様な甘みも。オレンジや黒糖、やや茎っぽい風味やミルクティー、スミレ、わずかに胡椒やなめし革、松の木、ビスケット。
ベリーの闊達とした酸味が感じられる。そこにミルクティーの甘みやまろやかさが絡み合う。
豊かな酸味、まろやかさのバランスが極めて良い。全体的に瑞々しくブルゴーニュ的な雰囲気がありながら新世界的な甘みもある極めてレベルの高い味わい。参った。美味すぎる。


まずはイザベルから。
個人的にはラーム ド グラップ(イザベルの葡萄を全房発酵したもの)よりも全然好きですね。余計な硬さとか青っぽさが殆ど無い。やはり慣れない全房より慣れた除梗ですね。
タイプとしてはカレラと同じでブルゴーニュの良さとカリフォルニアの良さを併せ持ったピノノワールだと思います。特に凝縮した瑞々しい赤い果実やオレンジのなんてヴォーヌロマネ的だし、コンポートや黒糖の様な甘い香りは極めてカリフォルニア的であると思う。新樽100%にも関わらず、樽の香りが目立ち過ぎていないのがいいですね。というか果実味とちゃんと一体となっている。カフェ イザベルになっていない。いわゆるピゾーニの様なドライアプリコットみたいなピノノワールでも、オーベールの様な黒糖シロップの様なピノではなく、よりブルゴーニュに影響を受けた自然なワインだと思います。凄いですね、これは。値段的にもお得だとおもいます。

さて、次はJローアー。これまたお得なピノノワールで、よりカリピノ的な風味を感じさせるワインになっています。黒系の熟した果実に紅茶の風味、マロラクティック発酵によって精製される乳酸の風味が豊かに感じられます。比較的シンプルな作りではあるのですが、丁寧に作られており、とても好感がもてるピノノワールだと思います。ちょっと全房発酵的なニュアンスも感じられるのがいいですね。
これで2000円はなかなかお得だと思います。

大変品質の良いピノノワールを安く飲めるのはニューワールドならではですね。
ただ他のカルトワインは高すぎますが...

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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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