【日本:1】日本を牽引する優良生産者のシャルドネ、メルロー、ピノを利く。

こんばんわ。
本日は日本ワインです。
どちらも小規模な家族経営の生産者。山梨のキザンワインと長野のドメーヌソガです。

例によって製法などの詳細な情報はホームページに掲載されていますので、そちらをご覧ください。

さて、この3本は個人的にとても好きなワイナリーが作っています。
キザンワインは毎年甲州を、ソガは機会があれば(というのもなかなか手に入らないので...)買っています。
キザンワインの甲州は極めて優秀なテーブルワインを作っていて、フレッシュかつ樽が程よく効いた、適度なボディがあるワインを作っています。
また小布施ワイナリーは言わずもがな、プルミエの超高品質のカベルネソーヴィニヨン、メルロー、カベルネフランは日本でも有数のレベルの高さだと思います。そして常に話題の尽きない、日本有数のピノノワールの生産者、ドメーヌタカヒコ。パストゥグランは滑り込みで某百貨店で購入する事が出来ました。
みずみずしく、良い意味で飾り気のない綺麗なツヴァイゲルトレーベ、ピノノワールを作っています。

今回はキザンワインのセレクション シャルドネと、ドメーヌソガのメルロードゥジェムを頂きます。キザンワインとしては異色のシャルドネ、ソガはセカンド的な立ち位置のメルロー。
そしてタカヒコはパストゥグラン。
いかがでしょうか。


生産者: キザンワイン
銘柄: キザン セレクション シャルドネ 2011

約2000円
外観はストローイエロー。粘性は中庸。
非常に落ち着いた果実味の濃厚でもシャープでも無い薄口シャルドネ。
ライチの果実味と共に、バター、ナッツ、白い花の風味が感じられる。さながら薄いイタリア系新世界的な味わい。口に含むと希釈されたニューワールドのシャルドネの様なバターやライチのアフターが感じられる。酸も豊かではないと思う。


生産者: ドメーヌ ソガ
銘柄: メルロー ドゥジェム ル ヴァン ナチュール 2010

約4000円
驚くほどピノノワール的なメルロー。彼らのクレレ ピノノワールよりらしい作りをしている。
外観はやや淡いガーネット。メルローの様に黒くない。抽出はやや軽めに行われていると思われる。
基本的に大変瑞々しく甘露で、ダークチェリーやブラックベリーの果実味や焦がした黒砂糖の様な風味。
ここまではピノ的だけども、少しずつ西洋杉、ピーマンやシシトウなどの青い風味も現れてくる。ポムロールやメドックと比べると断然酸とタンニンは柔らかいが、香りがピノ的なので、やや体感強めに感じてしまう。旨味の現れ方はちゃんとメルローしている。ボディは大変柔らかいのであまり熟成は望めない。新樽比率はやや高めだと思う。香りはカリピノだけど酸味、タンニンは柔らかいボルドーといったところ。酸味の方がやや際立っているかな。バランスは良い。ビオっぽさもあまり感じない。


生産者:ドメーヌ タカヒコ
銘柄:ヨイチ ノボリ パストゥグラン 2011

約4000円。
とても華やかでいい香り。
外観はやや赤みの強いルビーでやや濁りがある。
梗を残した様なスパイシーな風味と、キュートなイチゴやクランベリー、スモモの様な赤系果実の果実味。
そして鉛筆の芯や土の香り、スミレ、そして生肉、クローヴ、燻製などの風味が調和を持って感じられる。
酸は穏やか、タンニンはピノノワールよりややしっかりと存在している。
酸、タンニンのバランスが良い。瑞々しい熟した赤系果実の風味が感じられる。
ガメイというよりメンシアや全房発酵のピノノワールに味わいは近いと思う。


まずはキザンワイン。
今回のシャルドネは個人的には「うーん」と言った感じ。
というのもあまりにも甲州が良く出来すぎているし、シャルドネは他のタイプを飲み慣れてからか、やや密度が足りない様に感じられました。その割にはしっかりと樽とマロラクティック発酵のニュアンスが感じ取れるので、より物足りなさを感じてしまうという。果実味がちょっと足りないんですかね。なんとなく惜しいな、と感じてしまう所です。
単純に作柄なのかは判断つきませんが、基本的には素晴らしいテーブルワインを作ってくれるのでとても楽しみにしている生産者ではあります。
あとはもう少し手に入りやすければ...と思う次第。
次にドメーヌソガのメルロー。
ピノノワールを想起させる様なミディアムボディかつ黒系チェリーの果実味を強く感じさせるワイン。ただ徐々にメルローらしい西洋杉、ピーマン、シシトウの様な風味が現れてくる。
いわゆるポムロールの重厚で豪華なメルローとは対極に位置するワインですね。プルミエはよりボルドースタイルですが、こちらは良い意味で綺麗に纏まったワインだと思います。
最後、ドメーヌタカヒコ。
前回同一ヴィンテージをやりましたが、曽我貴彦さんの言う通りちょっと開けるのを待ってみたら、あら、とてもいい感じ。もともと良いんだけど、ブルゴーニュのピノっぽさが増している。前回飲んでみた時もそうなのですが、100%ピノのキュムラより、ツヴァイ70%のパスグラの方がブルゴーニュらしい。
キュムラはちょっとボディが柔らかすぎるのですが、ツヴァイで適度にしっかりした体躯と赤系チェリーの風味、全房発酵のスパイシーさを持ったパスグラは自然派のシャンボールミュジニーといった佇まい。もしくはドイツのシュペートブルクンダーか。かなりいい感じです。癒し系ですね。
今年の状況は貴彦氏のTwitterアカウント(@DomaineTakahiko)で見る事が出来ます。来年も楽しみですね。

国産ワインの世界的な評価はともかくとして日本人の舌に合う良いワイン沢山あるのは、とても喜ばしい事ですね。
しかし今年の勝沼はとても猛暑に見舞われたみたいですが、どうなんでしょうね。特にカベルネソーヴィニヨンやメルローがどんな感じになってるかとても楽しみです。
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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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