【シャンパーニュ:4】桜色の核兵器、ボランジェ グランダネ ロゼ、ビルカール サルモン ロゼを利く

こんにちは。
ちょっと夏休みで更新が滞っておりました。
さて、本日は前回に引き続きシャンパーニュ。ビルカール サルモンとボランジェのロゼです。

ビルカール サルモンは1818年にニコラ フランソワ ビルカールとエリザベス サルモンによって設立されたメゾン。ワインの葡萄は10haの自社畑(ピノノワールのみ)、30haの35の自社以外の畑、140haの契約農家の畑から産出されています。(ピノノワール、シャルドネはモンターニュ ド ランス地区とコート ド ブラン地区、ピノムニエはヴァレ ド ラ マルヌ地区から作られています。)
自社畑から作られるピノ ノワールはマレイユ シュール アイ村と特級のアンボネイ村産で収量は40~45ha/L。
醸造はバリック樽で行い、作られたワインは白亜質の天然セラーで12度の温度で寝かせられています。ロゼは2007年をベースにリザーヴワイン30%使用しドサージュは8g。瓶詰め後は25カ月の熟成を経て出荷されます。

ボランジェは1829年にジャック ボランジェによって設立されたメゾン。1884年からは英国ロイヤルワラントを取得しています。
フラッグシップはグランダネ、R.D、そしてヴィエイユヴィーニュフランセーズ。
葡萄は160haの自社畑から供給。
グランダネは特級畑のアイ、ブジー、グラマン、オジェ、ルーヴォワ、一級畑のマレイユ シュール アイ、キュイの葡萄を使用しており、ロゼに関しては、これにコトーシャンプノワ「コート オー ザンファン」(アイ村のピノノワール100%)を10%程度加えて造られています。収穫された葡萄はオーク樽で一次発酵(MLFも行う)後、コルク栓をしてカーヴで最低でも5年間熟成させます。ドザージュは7~9g/L。



生産者: ビルカール サルモン
銘柄: ビルカール サルモン ブリュット ロゼ NV
品種: シャルドネ50%、ピノノワール40%、ピノムニエ10%

約13000円、WA90pt
外観は淡い桜色で、粘性は低い。泡は穏やかに立ち上る。
びっくりするくらい華やかな香り。
熟した赤りんご。木苺やフランボワーズの華やかな果実味、甘い花の蜜。
フレッシュハーブ、グローヴ、フルーツケーキ、ナッツ、白胡椒など、複雑で肉付きの良い香りが感じられる。
ボランジェのロゼと比べると、シャープさは落ち着いており、より豊満な風味が感じられる。酸も穏やかである。


生産者: ボランジェ
銘柄: グラン ダネ ロゼ 2004
品種: ピノノワール62%、シャルドネ38%(グランクリュ73%、プルミエクリュ27%)

21000円、WA94pt(2002)
外観は非常に淡いロゼカラー。粘性は中庸。とても妖艶な香り。
キチイゴやラズベリーなどの溌剌とした赤系果実の風味、スミレ、フレッシュハーブ、若草、赤い花の蜜の様な甘露さがある。ブリオッシュ、ナッツの風味。シナモン、モカなど。
口に含むとベリー系の香りとレモンなどの柑橘系のシャープな果実味が感じられる。余韻は長くエレガントな風味が感じられる。
ボディは引き締まっていて、酸味はシャープ。


はい、今回はロゼです。
結構シャンパーニュは苦手分野で、概ね舐めてはいますが、細かいレコルタンマニピュランまではフォローしきれていないのが現状でございます。
しかもロゼ。ロゼの魅力はピノノワールに起因する瑞々しい木苺の風味やブラン ド ブランには無い豊かな肉付きだと思っていますが、何分経験値がそこまで高く無いので、そこを考慮頂いた上で読んでいただけますと幸いです。

まずはボランジェ。
ビルカールサルモンと比べると幾分か酸味が強くシャープに感じられるが、肉付きはしっかりとありながらも複雑な要素に富んでいます。
例えば樽。ブリオッシュやハーブ、ナッツの香りがより全面に現れていて、共にフレンチオークでの発酵ではあるのですが、ボランジェの方がより強く出ています。これはコトーシャンプノワや瓶熟成に起因するものなのかなあ、と。ただマロラクティック発酵済みなのにもかかわらず結構シャープさがあったりと、ちょっと情報と一致していない部分もあるのですが、ここは見切れていない部分が影響してるのではないかと思います。
次にビルカールサルモン。
泡にこそ勢いがありますが、全体的に丸みがを感じます。恐らくこれは30%ものリザーブワインが影響しているのではと思います。こちらも複雑ですが、よりキャッチーで華やかな印象。
ふくよかな印象です。ただこっちはノンマロラクティック...こちらもなんか情報と味わいがあまり一致していないような...葡萄の質でしょうかねー。
この2本に関して印象や方向性としては近く感じられるのですが、ボランジェはより複雑性に富んでおりリッチです。ただそれに匹敵するくらいビルカールサルモンのロゼのバランスはとても良い。調和が取れている。
個人的にはビルカールサルモンですね。よりピノノワールらしさがあって、個人的にはかなり好みです。
なかなか破壊力のあるロゼでした。
素晴らしい。


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Re: タイトルなし

> 今回もデイリーには程遠い一般人には手が届きずらい、言わば創造の世界。
> ならば今度はサロンとクリュッグを同時テイスティングしてほしいなぁo(^o^)o
> あるいは瓶内二次発酵のスパークリングのブラン・ド・ブランと王道シャンパンのブラン・ド・ブランとか。
> 私みたいな凡人は一人だと金銭的に比較なんて無理(-_-;)
> てか、私ピノ派なんでブル特集希望ですハイ(* ̄∇ ̄)ノ

おせわになります。
サロンとクリュッグは同時ではありませんが、過去の記事で個別にレポートしていますよ。

http://hrmko.blog.fc2.com/blog-entry-251.html
ドゥラモット、サロン。同一の葡萄のブラン ド ブランでの差異に注目しています。

http://hrmko.blog.fc2.com//blog-entry-253.html
クリュッグヴィンテージとノンヴィンテージの比較です。

http://hrmko.blog.fc2.com/blog-entry-389.html
こちらはクレマン ド ブルゴーニュのブラン ド ブランです。比較ではありませんが、ご参考までに。

ブルゴーニュは特にこのブログで力を入れているので、是非履歴からもご覧ください。
http://hrmko.blog.fc2.com/blog-entry-56.html
近々2011年のフーリエ(ACブル赤白、村名GC、シェルボード、コンブオーモワンヌ、クロ サン ジャック)もアップしますので、そちらもお待ちくださいね。





プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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