【カリフォルニア:8】老舗の作る王道ニューワールドの品質を利く

こんにちは、本日もカリフォルニアワインです。
ベリンジャーのホワイトジンファンデル、そしてロバート モンダヴィのシャルドネと、フラッグシップのカベルネ ソーヴィニヨン リザーブです。
共にカリフォルニアを代表する老舗ワイナリーですが、改めて見返してみたいと思います。

ベリンジャーは1876年創業のアメリカの老舗ワイナリー。様々なワインを作っていますが、なんといっても最高峰は、ワインアトヴォケイトでも高く評価されているプライベートリザーブ カベルネソーヴィニヨンとシャルドネ。
低価格帯も沢山リリースしており、どこでも手にはいる魅力があります。
今回は低価格帯のホワイトジンファンデル。

ロバートモンダヴィは説明不要ですかね。オークヴィルに拠点を置くカリフォルニアワインの父。件のロバートモンダヴィ翁は残念な事で2008年に亡くなられてしまいましたが、アメリカのワイナリーにして欧州に匹敵する品質を追求したことや、母国で造る優れたカベルネ、シャルドネに留まらず、ムートンロートシルトとのオーパスワン、フレスコバルディとのルーチェ、エラスリスとのセーニャなど伝統的な産地と新世界を縦横無尽に繋げた功績が高く評価されています。
フレンチオーク新樽で8ヶ月の熟成を経て出荷されます。こちらも他のデータはありませんが、ロバートモンダヴィとしてリリースする最上級のシャルドネです。


生産者:ベリンジャー
銘柄:ホワイト ジンファンデル ロゼ 2010
品種:ホワイトジンファンデル100%

淡い桜色のロゼ、粘性は中庸。
外観からしてロマンチックな色調だが、香りも相応に女子力がすごく高い。
フランボワーズや木イチゴの様なベリー類の瑞々しい果実味と僅かに感じられる灯油香。スミレやチーズなど。ベリーを使ったフレーヴァード ティーにも良く似ている。
果実由来のほのかな甘みと酸味が心地よく感じられる。
渋みも過剰な酸味も無く、ドライでもない、ワインのネガティブな部分を排除して完全に万人向けに仕上げた低アルコールワイン。これはこれで非常によく出来ていると思う。


生産者: ロバート モンダヴィ
銘柄: ナパヴァレー シャルドネ 2010

約4000円。
フレンチオーク新樽で6ヶ月熟成。シュールリー。
外観は淡いストローイエロー、粘性は比較的高め。
いわゆる新世界の、カリフォルニアのシャルドネといった風体だが、過剰に重い味わいでは無い。
意外とミネラル感が豊かで、豊満な洋梨やマンゴーの果実味と濃厚なバター、ヘーゼルナッツの香り、キノコやドライハーブの風味が感じられる。
酸味はややざらつきはあるものの基本的には綺麗なスタイルで、豊かな果実味とあいまって柔らかい体躯を形成している。口内では青リンゴやアプリコットの様な味わいが広がる。豊満なだけではなく、緊張感もキッチリと存在している。
新世界の王道的なシャルドネであり、完成度は非常に高い。酸味、香り、質感はまずまず申し分ないが、若干酒質が緩く感じるので、密度はもう少しあってもいいかもしれない。


生産者: ロバート モンダヴィ
銘柄: リザーブ カベルネソーヴィニヨン オークヴィル 2009
品種:カベルネソーヴィニヨン90%、カベルネフラン7%、プティヴェルト3%

16000円、WA89pt(2008)
フレンチオークの新樽100%で18ヶ月熟成。 ト カロン ヴィンヤード 93%、オークヴィル AVA 7%の混醸。
流石にすごい上質なカベルネソーヴィニヨンの香りがする。果実味と樽の香りの均整が取れており、タンニンも酸もしっかりとあるが、滑らかでエレガントだ。いいぞいいぞ。
西洋杉やミントの清涼感のある風味、クレーム ド カシスやブラックベリーの濃厚な果実味、薔薇や葉巻、濡れた土、甘草やインクなどの茎の様な風味、燻製肉の風味。
ボルドーに対してより葉巻や西洋杉、カシスの風味が前に出ている。
やや果実味豊かでありつつスモーキーな風味が感じられる。酸味、タンニンはしっかりとあり収斂性は高いが、口に含むとすんなりと舌を滑り落ちていく。口の中で豊かなカシスとミントの風味が広がっていく。
新世界的でありながらしっかりとエレガントさもあり、突出したクオリティがある。


ベリンジャーのホワイトジンファンデル ロゼ。ここの所世界で低アルコールワインが人気という事で飲んでみたのですが、これは確かに美味しいですね。
低アルコールワインの潮流っていうのは、別段味わいがどうだとかではなくて、ライトにシーンを選ばないで美味しく飲める、いいアルコール飲料という側面が当たってると考えているのですが、成る程、パーティーや気軽な飲み会とかで良く使えそうなワインだと思います。
味わいはドゥミセックで、色から早期させるように赤いベリー系の香りがあります。ワイン原初の旨さを感じさせてくれる味わいのワインだなあ、と思いました。ゴクゴク飲める系のロゼです。
次はロバートモンダヴィのナパヴァレーのシャルドネと、リザーブ カベルネソーヴィニヨン。
シャルドネはあくまで新世界的な味わいではあるのですが、樽が過剰に利きすぎた重い味わいでは無く、意外とミネラル感が豊か。トロピカルフルーツや濃厚なバターの風味がある。基本的には綺麗なスタイル。若干酒質の緩さはあるのだけども十分完成度の高い味わいだと思う。
リザーブ カベルネソーヴィニヨンもかなり良い。とても上品なカベルネで、スタイルはオーパスワンに通じるものがある。ボルドーに対して、スモーキで果実味が豊かで、葉巻や西洋杉、甘露なクレーム ド カシスの風味が前に出ている。
特筆すべきは酸とタンニン。力強く分厚いが決してザラつきを感じさせない。滑らか。さながらボルドーのグランヴァンの様な質感。素晴らしい。
赤も白も流石といった感じ。強い果実味に合わせる様にマロラクティック発酵と樽のニュアンスがかなり強く現れていますね。贅沢に作られているな、という印象です。この2本はやや値段が高めですが、それだけのクオリティを持ったワインだと思います。

先進的なニューワールドはボルドーと異なり老舗は軽視されがちですが、老舗は老舗の安定した品質の高さがある様な気がします。カルトワインには出せない、大量に安く安定的に高品質なワインを作る事が出来る。それはノウハウですし、カルトにはない強みだと思います。
カルトは品質を上げるために、常識的な農業では考えられないくらいの手間と時間をかけている訳ですが、結局すべて小売価格に跳ね返ってきてる訳ですからね...カルトを持ち上げるのも大変結構ですが、こうした高品質なワインを安定供給する生産者の努力ももっと評価されていいんじゃないかと思いますぜ。




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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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