【ブルゴーニュ:36】メゾン ルロワ、果実の生命力を感じる村名、一級畑2種。

おはようございます、HKOです。
本日はメゾン ルロワの村名と一級畑です。ご存知の通りルロワはブルゴーニュ最高の生産者。

マダムルロワが手がけるのは次の3つのライン、ドメーヌ部門のドメーヌ ルロワ、個人所有のドメーヌのドーヴネイ、そしてネゴシアン部門のメゾン ルロワ。目下最も手に入りやすく価格も安いのがメゾン ルロワですが、それでも並のドメーヌとは比べものにならないほど高品質かつ高額です。
メゾン ルロワはラルー ビーズ ルロワ率いる説明不要のブルゴーニュ最高のネゴシアン。栽培は厳格なビオディナミを行っている生産者のものから買い付けを行ない、新樽率100%で熟成、無清澄、無濾過で瓶づめが為されます。

ではいってみましょう。


生産者: メゾン ルロワ
銘柄: ニュイ サン ジョルジュ 2007

外観は透明感のある淡く橙がかったルビー、粘性は中庸。
丁度熟成感が出始めてきたと思しき、複雑かつ深みのある香りが感じられる。
フルーツケーキの香ばしさや甘露さ、イチゴやラズベリーの瑞々しい果実味、茎やクローヴ、スミレや土の様な野生の風味が全面に現れている。シナモンやハーブなどのスパイシーさ、生肉、トリュフ、白胡椒など。
いかにも自然派といったスパイシーで瑞々しいワインである。ただマダムのコメント通り熟成を視野にいれているからか、タンニンは収斂性が高く、酸は幾分か鋭い印象を受ける。現段階ではさほど魅力的ではない。より熟成して味わいの角が取れれば良くなるかもしれない。
瑞々しいが酸味とタンニンに裏付けられたボディはかなり強く感じられた。


生産者: メゾン ルロワ
銘柄: モレ サン ドニ プルミエクリュ クロ デ ゾルム 2007

外観はややオレンジを帯びた濁ったルビー。液体はさらさらしている。
ネゴシアンもので、かつトップクラスの一級畑という訳ではないが、驚くべき芳香を有している。
スタイルとしては以前飲んだニュイ サン ジョルジュ同様、梗のコリアンダーの様なスパイシーな要素や、瑞々しく果皮を感じさせるダークチェリーやブルーベリーの果実味。時折ジャムのような甘露さも感じさせる。柑橘系の要素とごくわずかにアンモニアの様な香りが感じられる。(ただブショネではなさそう)。そして生肉やなめし革の動物的な要素、ドライフラワーや土や紅茶、濡れた下草、リコリスの大地の香りが感じられる。
樽の香りはあまり感じられず、あくまで主体は果実味。スタイルはいわずもがなDRCと近いと思う。こちらも村名同様、酸味、タンニンが充実している。
村名のように、刺々しい部分は無いが、とにかく厚い酸とタンニンの層。口の中で熟成した黒いベリーの風味が溢れる。
徐々に熟成のニュアンスが出ているが、飲み頃はまだ先だろう。ただ十分に偉大なワインだ。


いやールロワはやはり独特だなあ、と思います。正直実際に除梗してるかしてないかわからないんだけども、いかにも近年のデュジャックやDRCの様な瑞々しいジャムの様な果実味とスパイシーさ、野性的な土や草の風味が感じられます。全房発酵の要素が液体に奥行きを与えている。複雑でエレガント、そしてメチャクチャ香り高いですね。
まずニュイ サン ジョルジュ。
フルーツケーキ、イチゴやラズベリーの瑞々しい果実味、茎やクローヴ、スミレや土の様な野生の風味が全面に現れており、スパイシーで瑞々しい印象。タンニンは収斂性が高く、酸は幾分か鋭い印象を受ける。
次、クロ デ ゾルム。
クロ デ ゾルムはクロ ド ラ ロッシュの下部に位置する一級畑で等高線上はシャルムやシャペル、グリオットと同様の高さにあります。基本スタイルとしては以前飲んだニュイ サン ジョルジュと近い。梗のコリアンダーの様なスパイシーな要素や、瑞々しく果皮を感じさせるダークチェリーやブルーベリーの果実味。時折ジャムのような甘露さも感じさせる。酸味、タンニンが充実している。
村名との明らかな差異はクロ デ ゾルムの方が圧倒的に瑞々しく、香りの鮮明度が高い。村名と比べて、より酸味、タンニンが引き締まり、香りも各々の要素が個別に明確に主張している。特にベリー系の風味とスパイス、土の香りが強いのに対して、他の要素がかなり抑え込まれていて、鮮明度や透明感が際立っている。ややクロ デ ゾルムのほうが肉付きも良いですね。

テロワールで言うと、共に明確な個性がある村ではないので、いかほどの差異が見て取れたかは不明ですが(かたや村名、かたや一級畑ですしね...)クロ デ ゾルムは黒系果実の要素があることから、やはりお隣ジュヴレシャンベルタン的に近いと思います。ただドライで硬いジュヴレシャンベルタンに比べて断然肉付きが良く、柔らかいですね。
ニュイ サン ジョルジュは赤系果実と黒系果実を両方とも感じますね。こちらもヴォーヌロマネ的な部分も感じられますが、より土っぽい感じがありますね。
マダムのワインはテロワールを忠実に再現するので、これが本来の姿なんでしょうね。なるほど。

素晴らしい。
でもせっかくだからドメーヌルロワやドーヴネイの一級、特級クラスも飲んでみたいよなあー。



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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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