【イタリア:2】イタリアの素敵な泡モノを利く。

こんにちは。
本日はイタリアの泡もの2種類です。
1本はジャックセロスとの協業で有名なドゥブル、そしてお安いながらも高品質なフランチャコルタ。

ドゥブルはフェウディ ディ サン グレゴリオとアンセルム セロスとのコラボレーションプロジェクト。ワインの醸造からリリース時期までレコルタン マニュピランの旗手アンセルム セロスが管理を行っている。品種は土着品種のファランギーナを使用し、伝統的なシャンパーニュ製法で瓶内で18ヶ月間の熟成を経たのち出荷される。

ヴェッツォーリは、ジュゼッペ ヴェッツォーリ率いるワイナリーでフランチャコルタのエルブスコに畑を所有おりベラヴィスタに隣接。そこには樹齢は30年~40年のシャルドネが植わっています。
製法は伝統的なシャンパーニュ製法で、アルコール発酵後オーク大樽で12ヶ月、30ヶ月の瓶熟の後ドサージュ、出荷されます。ミラノのフォーシーズンズホテル メインダイニングのハウスワインにも選ばれています。

さて行ってみましょう。


生産者: フォーディ ディ サン グレゴリオ
銘柄:ドゥブル メトード クラシコ スプマンテ ブリュット NV
品種:ファランギーナ

大体どこのワインショップでも「ジャックセロスが作る!」という文字が踊っている。
味わいは似ているとは思わないが、それはファランギーナというイタリア土着品種を使用している部分が大きく、本家セロスのシャンパーニュとは異なる印象を与えるのは当然だろう。
しかし確かに共通点はある、例えば過剰な程感じられる熟成感、これから現れる複雑さは良く似ていると思う。
品種の個性としては熟成したリースリング種やマルサンヌ種など中間の風味を強く感じる。
石灰の様なしっかりとしたミネラル感があり、熟成による白カビチーズ香、無塩バター、ドライハーブ、出汁の風味が強く感じられる。また洋梨やりんごのような果実味があり(若干甘露ではある。)シャンピニオンなどの香りも。
複雑である事は間違いないが、どちらかというとスティルワインの特徴を多く持っており、シャンパーニュと比較すべき代物かというと結構微妙。酸味や泡は穏やかで飲み口は柔らかい。
ジャックセロスとは比べるべくもなく厚みは薄いが、十分に楽しめるスプマンテだと思う。価格としては非常に複雑な構成を持っている。


生産者:ヴェッツォーリ
銘柄: フランチャコルタ ブリュット サテン NV
品種:シャルドネ100%

これは素晴らしいブラン ド ブラン。コント ド シャンパーニュやドゥラモットなどの片鱗が感じられる香ばしくクリスピーな香りのフランチャコルタだ。3000円とは思えない。
外観は淡いイエローで粘性は低く、泡は穏やかに立ち上る。若々しいがしっかりとした樽の風味とシャルドネらしさを感じるフランチャコルタ。
香ばしいナッツやバター、ブリオッシュ。そしてフレッシュハーブ、白い花、ハチミツの甘露な風味も現れる。ライチやリンゴなどの果実味も感じられる。
ミネラル感もしっかりとあると思う。
酸味より旨味豊かでギスギスした点は無い。ハーヴィーでリンゴの様な果実味とブリオッシュの余韻が残る。うーん、値段対比でお得だなあ。


まずはドゥブルから。
こうジャックセロスのシャルドネ、ピノノワールを想像して飲むと、ちょっと痛い目に合います。全然味わいが違うから。
セロスのシャンパーニュはシャルドネやピノノワールのリザーブワインがたっぷり、かなり熟成香が強く、びっくりするくらいの旨味と厚みを感じさせるんだけど、そこは確かに似ていると感じる(厚みは流石にセロスとは比べものにならないが)。
ただ味わいの構成要素がそもそも違うので、受ける印象はかなり違う。石灰の様なしっかりとしたミネラル感があり、かつ熟成による白カビチーズ香、無塩バター、ドライハーブ、出汁の風味が強く感じられる。それがメインの芳香。
まるで熟成したリースリングやマルサンヌ(エルミタージュブランなど)の風味がかなり感じられると。品種の違いによってかなり味わいが違うけど、熟成した複雑味とか果実の厚みを強く押し出している点は「確かにジャックセロスだなあ」と言った感じ。
結構独特の味わいだから、好みがかなりあると思います。まあこれも個性ですね。

次はヴェッツォーリのフランチャコルタ サテン。ブラン ド ブランですね。
これも大体3000円くらいで買ったのですが、かなりいいですね。素晴らしいブラン ド ブランの特徴がちゃんと出ている。香ばしいナッツやバター、ブリオッシュのリッチな樽のニュアンスと、フレッシュハーブ、白い花、ハチミツの甘露な風味。ミネラル感も充実している。かなりレベルの高く、シャンパーニュで飲んだら7000円くらいはしそうな味わい。
特に不足している要素もないし、意外とちゃんと熟成するんじゃないかと。しっかりした味わいですね。まだ若いのでエッジーな酸はありますが、あまり気になりません。
丁寧に作られたフランチャコルタだなあ、といった印象。泡はもっときめ細やかでも良かったかもしれませんが、この価格の前では、そんな事いうのもねー。

両方とも3000円としてはとてもお得なスプマンテだったとと思います。
片方はリザーブワインをしっかりと使った(もしくは比較的時間の経過したヴィンテージの)スプマンテとして良かったし、もう片方はシャンパーニュ ブラン ド ブランと比較して引けを取らないフランチャコルタだったと思います。
なかなかここらへんは見どころですなー。
シンクさんがさらってない所を中心に私もチェックしていきたいと思います。


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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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