【フランスその他:1】フランスの新世界ラングドックルーションのグルナッシュと、冷涼なミディピレネーのモーザック。

こんばんわ、HKOです。

今日も今日とてデイリーワインでございます。地域はラングドックルーションからラ パッション グルナッシュ、リムーからトワベー エ オウモン。シュドウェストからイザティス ブランです。
協同組合多いですね。
有名な協同組合といえば、やはりシャブリにあるシャブリジェンヌ、バルバレスコにあるプロデュットゥーリ デル バルバレスコですかね。両方ともドメーヌものに全く引けを取らない素晴らしいワインを作っています。
協同組合といえば、なんとなく農協的なイメージがありますが、ワインのそれは画一的なではなく、より個性に溢れたスタイルになっています。

イザティスはヴィネ ルラック協同組合が地元消費者の為に作るワイン。赤もあります。
ラ パッション グルナッシュはルーションのトータベロワーズ協同組合がモーリーという地区から作られたグルナッシュを購入して醸造しています。丁度スペイ
ンとの国境近くにある地域だそうです。

ジャン クロード マスはラングドックに拠点を置く、新鋭生産者。
現在は安旨の帝王として様々な雑誌に特集されていますので、かなり定着した感があります。150haの自社畑、550haの契約畑を保有している大生産者でシャトーポールマス、クロード ヴァルなどの様々なポートフォリオを持っています。

さあ、行ってみましょう。


生産者: ヴィネ ルラック協同組合
銘柄:イザティス ブラン ヴァン ド ペイ コート デュ タルヌ 2010
品種:モーザック100%

外観はやや濃いめのイエローで、粘性はやや高め。
結構香り高く、清涼感がありながら力強さも感じられる香り。
赤リンゴやライムなどの溌剌とした果実味、フレッシュハーブや白い花の蜜の様な香りが徐々に現れる。
清涼感がありながら、アルコール度数12%としてはボディはなかなか強め。
口の中でシャープな酸と溌剌とした果実味が感じられる。


生産者: トータベロワーズ協同組合
銘柄: ラ パッション グルナッシュ 2011
品種: グルナッシュ100%

毎年納得の出来のラ パッション グルナッシュ。今年のヴィンテージも期待通りの果実味爆弾。ただスペインやニューワールドの様なローステッドな風味より、品のあるスパイスの香りが主軸となっている。
ドライプルーンやブラックベリーの様な濃厚な果実味が主体となり、クローヴやスミレ、溶剤、鉄釘、西洋杉、インクなど。
口当たりは香り同様豊満でボリューミーな果実味があり暑い気候を感じさせてくれる。
酸味は控えめ、タンニンは強いが果実味の豊かさ、甘さが強く前に現れており気にならない。滑らかでジャミーな味わいのワイン。

生産者: ジャン クロード マス
銘柄: トワベー エ オウモン 2011
品種: メルロー80%、シラー15%、カベルネソーヴィニヨン5%

外観は濃いガーネットで粘性は非常に高い。
果実味豊かなメルローの香りが主体的。新世界のグルナッシュと比較するとボリューム感や密度で見劣りする。
ただ一瞬ボルドーを想起させるような風味も感じられ、高級感はそこそこあると思う。
西洋杉やおがくず、やや果皮の厚めのブラックベリーやカシス、スモーキーなタバコやミント、甘草や漢方の様な香りも感じられる。
タニックで収斂性が強く、かつ酸味は強いが、口に含んだ時の果実味はとても豊かでボリューム感がある。ベリーの果実や花の香りが口内に広がる。


まずはイザティス。
コート デュ タルヌというAOCも、モーザックという品種も初体験。
ミディピレネー地域圏というと、マディランがある地域圏ですね。冷涼で多湿の気候でグロマンサン、プティマンサン、タナという品種が良くできるテロワール。日本とよく似ているとも言われます。
さて、件のモーザックですが、感覚的にはソーヴィニヨンブランっぽい。ただより酸味は強く、シャープ、かつ割としっかりしたボディがある。
不思議な感じ。意外とクリーム系の料理に合いそうな気がしますね。美味しいんですが、これといって特筆すべき所が無いワイン。特に意識せず飲むワインといった感じでしょうか。悪い所はないけども、感動もないなー。いや、美味しいんですが。
この地域だとブリュモンが美味しいので、その影に隠れてしまうワインですなあ。

次にラ パッション グルナッシュ。
いやー、ホントメチャクチャ美味いっすね。今年に限った事じゃないんですが、いつ飲んでもこの凝縮感と果実味。半端ない。
そんな感じで書くとポッテリとした濃厚なスペインのガルナッチャやオーストラリアのグルナッシュを想起させますが、その実、ジャミーな黒系果実を基本に起きつつローヌ寄りのスパイス、スミレの風味がしっかりとあり、フランスらしい品の良さを感じます。
ちゃんとバランスが取れていながら、これだけの凝縮感、恐れ入ります。
毎年本当にどうもありがとう。そんな気分になるワインですな。
地域は安旨の宝庫、ラングドック ルーション。フランスなのにニューワールドみたいなワインが出来る稀有な土地です。それはスペインに近いというのもあるんですが、とはいえこのフランスの懐の深さ。ほんとすげえな、と思います。

最後のジャン クロード マスは流石ですね。西友に卸しているメルローと確かに似たキャッチーさがあるのですが、より樽のニュアンスがしっかり出ていて高級感が感じられます。
ワインとしてのバランスはとても整っていますが、果実味としてはラ パッションの方が突出しています。ジャン クロード マスはワインが既に分かっている人が、より美味しいと感じられるワインかもしれません。


ラ・パッション・グルナッシュ 2011

ラ・パッション・グルナッシュ 2011
価格:1,239円(税込、送料別)

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
ついった
物欲センサー
物欲センサー2
リンク
QRコード
QR