【シャンパーニュ:5】テロワールを重視するレコルタンマニピュラン。エリックロデスとアグラパールの2本を利く

こんにちは。
本日はシャンパーニュ、レコルタンマニピュランの2生産者のシャンパーニュを追って行きます。
エリックロデスのアンボネイ グランクリュ、そしてアグラパール エ フィスの7クリュとなります。

エリック ロデスはアンボネイに拠点を置くレコルタン マニピュラン。
現当主のエリック ロデズはブルゴーニュの醸造学校、ボジョレーとローヌのドメーヌを経て、クリュッグの醸造長を担当。畑とテロワールを重視したスタイルで、テロワールにあわせた改植、リュットレゾネを実践し、クリュッグ譲りの樽使いやアッサンブラージュで仕込みます。
今回のアンボネイ グランクリュはブジ-に隣接した南向きの斜面、表土の薄い南東向きの斜面を内包している。古樽を中心にステンレス、新樽で発酵を行った後、48~60ヶ月瓶熟を経て出荷されます。

アグラパール エ フィスは1894年にアヴィズに設立されたレコルタン マニピュラン。現当主はパスカル アグラパール。
若手生産者、新進気鋭のRMが重視するテロワールの表現。アグラパールも例に漏れず、畑仕事を最重視し、醸造には極力手を加えない。アヴィズ、オワリィ、オジェ、クラマン。コート・デ・ブランの特級4ヶ村を含む10haを所有し、その武道の平均樹齢は約40年。馬を用いた耕作やこまめな摘房を行う事で、潜在糖度の高い武道が出来上がります。
収穫した葡萄は天然酵母による発酵を行い、25%木製樽で発酵、醸造を行う。リザーブワインの保管も木製樽を使用。澱との長い接触により複雑な酸化のニュアンスが生まれます。
今回の7クリュは特級のアヴィズ、オジェ、オワリィ、クラマン、そしてアヴネィ
ヴァル ドール、ベルジェール レ ヴェルテュ、マルデュイユの葡萄を混醸したシャンパーニュ。
収穫年のワイン、そして収穫前年のリザーブワインの2ヴィンテージのアッサンブラージュが行われ、36ヶ月の瓶熟成の後出荷されます。年間。25%が樽で醸造されます。

ではいってみましょう。


生産者: アグラパール エ フィス
銘柄: レ セット クリュ ブラン ド ブラン ブリュット NV
品種: シャルドネ100%

約7000円、WA90pt
外観は澄んだライムイエローで泡は力強く立ち上る。粘性は高め。
香ばしいマロングラッセやハチミツ、モカ。メロン。白い花やドライハーブなどの複雑な風味が感じられる。レモンや赤リンゴなどの酸味を感じさせる果実味がある。
爽やかな酸味があり、リンゴの様な果実味が口の中に広がる。豊かなボディがあり、ボリューム感も大きい。強硬なストラクチャーを持っている。


生産者: エリック ロデス
銘柄: グランクリュ アンボネイ ミレジム ブリュット 2002
品種: ピノノワール50%、シャルドネ50%

約10000円、WA89pt
外観は濃いめのイエローで泡は力強く立ち上っている。やや熟成感があり、濃厚なパイナップルや蜜のたっぷりと詰まった赤リンゴの様な果実味が感じられる。結構グランメゾンの様な味わい。ブリオッシュ、バター、核種系果実の蜜、木材、フレッシュハーブなど。
滑らかで豊かな酸味があり、フルーティーな余韻を残して行く。素晴らしい。


ううむ、やはりレコルタンマニピュランは熱いですね...どいつもこいつもネゴシアンマニピュランでは考えられないくらい良く出来ている。素晴らしい。

まず、アグラパールから。
もう抜栓した時から凄かったよね、このシャンパーニュ。ブラン ド ブランらしい香ばしいロースト香と、マロラクティック発酵を経たシャルドネのオイリーな風味が3年間の瓶内熟成によって、しっかりと溶け込んでいる。それに加えてリザーブワインによる複雑なストラクチャー。
ただマロで酸味を完全に失っている訳ではなく、基本骨子はシャープにも思える。
寒冷地で前にでがちな酸味を、マロラクティック発酵と樽熟成でとてもいいバランスに仕上げている。
味わいのクオリティとしてはコント ド シャンパーニュに匹敵すると思う。でも更にこの上...か同列かに別のキュヴェがあるってんだからすごいよね。

次、エリック ロデス。
50%ピノノワールが入るだけで、液体にこれだけ厚みが出るとは思わなんだ。
シャルドネだけでは決して現れない旨味が強く感じられる。濃厚なパイナップルや蜜のたっぷりと詰まった赤リンゴの様な果実味が感じられる。そしてブリオッシュ、バターの風味。かなりリッチな風味のシャンパーニュ。
豊満な果実味を持つアンボネイらしい味わいだな、と思った。分厚い風味。

まだまだ考察出来るほどレコルタンマニュピランを飲みこんでいないので、何とも言えないですが、テロワールを重視するスタイルは、ブルゴーニュ好きにはとてもしっくりときます。
対してグランメゾンはリザーブワイン、品種、テロワールを縦横無尽に混醸して最良の一手を模索するボルドースタイル。
どちらも同じ品種を使っていますし、味わいの差異もあくまでシャンパーニュの枠内で収まるものですが、こういった生産者ごとの製法や哲学を考慮しながら、違いを楽しむ事が出来るのはとても面白いですね。



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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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