【カリフォルニア:15】カリフォルニアとワシントンの最高峰カベルネソーヴィニヨンを利く


こんにちは、HKOです。
カリフォルニアレポートの最後はカベルネソーヴィニヨン主体の2本です。
ひとつはシェーファーのヒルサイドセレクト、そしてカリフォルニアでは無いですがアメリカを代表するクィルシーダクリークのカベルネソーヴィニヨン。

どちらも大変素晴らしいワインでした。
ここまでの出来のものを目の前にしては、もうなんとも言えませんね。同一生産者であれば比較もできるでしょうが、いずれも強烈な美味さを感じる2本でした。最高。

1973年に設立されたシェーファーはナパヴァレースタッグスリーブ地区に拠点を置くカリフォルニアカルト。現在はダグ シェーファーが指揮を取っています。作付面積は赤で50ha、白はカーネロス地区で33ha。
今回のヒルサイドセレクトはスタッグスリープのヒルサイドエステート ヴィンヤード最良の5区画から取れた厳選した葡萄を使用している。サスティナブル農法によって栽培、醸造された葡萄はトロンセとアリエのフレンチオーク100%新樽で32ヶ月間の熟成されます。
フラッグシップはパーカーポイント100点を獲得したヒルサイドセレクト、カリフォルニアを代表するカルトワインです。

クィルシーダクリークはワシントンワインの第一人者アレックス ガリツィンが監修する、ワシントン最上の生産者。
別名ワシントンのハーランエステート。
1979年に本格的にリリースをスタートした。カリフォルニアやオレゴン州の北、シアトルの北方スノーボッシュにワイナリーがある。ワシントン州コロンビアヴァレー地区のシャンプー、レッドマウンテンA.V.Aのクリプスン、シエル デュ シュヴァル、タプティユのカベルネソーヴィニヨンを使用。フレンチオーク新樽100%の22ヶ月熟成にてリリースされる。

では、いってみましょう。


生産者:シェーファー
銘柄: ヒルサイド セレクト カベルネソーヴィニヨン 2008
品種: カベルネソーヴィニヨン 100%

約31500円、WA97-99pt
外観は濃いガーネットで粘性は非常に高い。
相変わらず濃厚で高密度の引き締まった味わい。シャトーラトゥールの様な堅牢さがあるが、直感的な甘露さはいかにもカリフォルニアと言った感じ。熟したカシスやブラックベリーの豊かな果実味、濡れた土や西洋杉、糖蜜やコーヒーの強いロースト香、キャラメル。リコリス、燻製肉の様な野生的なニュアンスも。僅かに梗の香り。
2010年や2009年の過熟したボルドーの様な風味。タンニンは無論強いが、比較的酸も綺麗に出ている印象。西洋杉とカシスの風味が綺麗に鼻に抜けて行く。素晴らしい。


生産者: クイルシーダ クリーク
銘柄: コロンビアバレー カベルネソーヴィニヨン 2010
品種: カベルネソーヴィニヨン100%

約26250円、WA99-100pt(2009)
外観は濃いガーネットで粘性は高い。
豊かなミント、糖蜜をかけたワッフル、キャラメル、西洋杉の香りが立ち上がる。
濃厚なカシス、ブラックベリーの果実味、薔薇やタバコ、なめし革や燻製肉。黒檀。リコリス、マホガニーなどのハーブや土の香りも感じられる。
強烈な果実味が押し寄せるシェーファーに対して、より繊細で様々な要素を感じさせる味わい。酸やタンニンはしっかりしているが、きめ細やかで口当たりにザラつきはない。カシス、リコリスの余韻が長く広がっていく。


いや、どちらも大変素晴らしかったです。
両方とも濃密で凝縮感のある味わいでした。
まずシェーファーですが、基本骨子はやはりカベルネ主体といった感じで、カシス、ブラックベリーの濃厚な果実味があり、そしてかなり強く樽が利いています。キャラメルやコーヒーの香りがとても香ばしく、それでいて西洋杉やアーシーなニュアンス。シャトーラトゥールが如き堅牢さを感じる素晴らしいカベルネでした。2007年と比べると、アーシーさや果実味が控えめかと思いますが、基本的には例年通りカリフォルニア最上クラスのカベルネソーヴィニヨンを作っていると思います。
次にクイルシーダ クリーク。
こちらも基本的には濃厚で果実味に溢れたカベルネソーヴィニヨンですが、やや樽の利き方が柔らかいからか、よりカシスやブラックベリーの瑞々しさであるとか甘露さが明確に現れています。そして樽と果実味が主体となっていたシェーファーと比較して、含有する多くの要素がとても調和が取れていて複雑な骨格を形成しています。スタイルの違いなので良し悪しではないですが、よりこちらのほうが要素を解きほぐすのに骨がいるワインでした。キャッチーな作りではあるのですが...ちなみにボルドー的な要素はあまりないですね。
シェーファーがカリフォルニアの王道的なカベルネソーヴィニヨンだとしたら、クイルシーダ クリークはアメリカンでありつつ、より鮮明で複雑、瑞々しい味わいだと感じます。
両方とも非常に素晴らしかったです。

コスト比較でいうと、そこまで際立ってお得というわけではないのですが、間違いなく偉大なワインだと思います。


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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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