【シャンパーニュ:7】ルイ ロデレール、豪奢なクリスタル、ヴィンテージロゼを利く


シャッシャッシャッシャッシャ ゼビバーディ!


こんにちは、HKOです。
本日から年末にかけてシャンパーニュのレポートします。
まずはルイロデレールのブリュットヴィンテージ ロゼとクリスタルから。シャッシャッシャ!

ルイロデレールはランスに拠点を置く1776年創業のNM。ロデレールグループという大きい会社を経営しています。傘下にはボルドーのシャトーも。
現在ロデレールで保有する自社畑はモンターニュ ド ランス、コート デ ブラン、ヴァレ ド ラ マルヌ合計で213ha。約70%が一級以上の畑を保有しています。
大きな特徴としてはリザーブワインをふんだんに使うことで、40からなる畑から作られた150樽程のリザーヴワイン(2-6年熟成)が保管されており、ノンヴィンテージのシャンパーニュに90%程度がその比率だとされています。ドサージュに使用するリキュールも5年熟成を使用し、徹底的な品質管理が行われている。
今回の2本は共に単一ヴィンテージの為リザーブワインは使用していませんが瓶内で長期熟成を経てリリースされるため、品質としては同等以上でしょう。
ブリュットヴィンテージ ロゼはプルミエクリュのキュミエールから作られるシャルドネとピノノワールからなり、瓶内熟成4年、澱引き後6ヶ月の熟成を経てリリースされます。またブラックシップのクリスタルは10つのグランクリュの葡萄を使用し、瓶内熟成5年、澱引き後6ヶ月を経てリリースされます。
クリスタルといえばJay-Z他ヒップホップのアイコンとして有名ですが、どうやらボイコットされたご様子。うける。シャッシャッシャゼビバーディですね。

ではいってみましょう。


生産者: ルイ ロデレール
銘柄: ブリュット ヴィンテージ ロゼ 2008
品種:ピノノワール70%、シャルドネ30%

約9000円
外観は淡いピンクで粘性は低く、泡は柔らかく立ち上っている。
フレッシュなイチゴやフランボワーズの華やかな果実味、赤リンゴなどの風味が感じられる。ドライハーブ、ナッツなど、赤い花などの要素。
シンプルでありながら極めて完成度の高いロゼ。酸味は豊かでハツラツとしたフランボワーズ、イチゴの余韻がのこる。フレッシュかつシャープな印象と豊かな旨味を感じさせる味わい。


生産者: ルイ ロデレール
銘柄: クリスタル 2005
品種: ピノノワール55%、シャルドネ45%

30000円、WA97pt(2004)
外観はやや濃いめのストローイエロー、粘性は高く、溌剌とした泡が立ち上っている。
フレッシュかつミネラリー、そして甘露。
ピノに由縁する果実味の厚さもしっかりとありスタンダードかつ完成されたシャンパーニュであることは間違いない。柔らかなミネラル。核種系の濃厚な蜜、熟したリンゴ、パイナップルの豊かな果実味に、バターやブリオッシュ、フレッシュハーブや僅かにシャンピニオンの要素も感じられる。こちらも甘みが徐々に増してくる。シャルドネはピュリニー的な要素を包含しており、そこに大きな厚みをピノで加えている感じ。
摩り下ろしたリンゴの様なシャープかつ厚みのある酸と旨味がフレッシュな余韻を残して行く。ただ口に刺さるような酸ではなく、あくまで滑らかでスムーズやハツラツとしている酸。優美な味わいのシャンパーニュ。


最近は専らRMばかり飲んでいるのですが、やはりグランメゾンの品質の安定感は驚異的ですね。フラッグシップの単一ヴィンテージは確実に上質に仕上げてくるし、NVの品質のぶれなさは異常すぎる。このルイ ロデレールのブリュット ヴィンテージ ロゼ、そしてクリスタルも御多分に洩れず非常に堅実な作りです。
まずブリュット ヴィンテージ ロゼ。
4年間の瓶熟成、さらに澱引き後の熟成期間を考えると、この2008年が最新のヴィンテージと言えるでしょう。
セニエ法によりごく自然にピノノワールの果皮成分が抽出されており、華やかで官能的な花のニュアンスと赤い小果実と赤リンゴの溌剌とした風味が綺麗に現れています。程よく樽のニュアンスが混じっているのもいいですね。フラッグシップ級のロゼシャンパーニュと比べるとシンプルだと思いますが、非常に高い完成度で纏められています。
そしてクリスタル。
まさにフラッグシップに相応しい作りで、リンゴやパイナップルのフレッシュさ、ミネラリー、核種系の濃厚な果実味が感じられながら、瓶内熟成による複雑さ、ピノによる厚みもしっかりと感じられます。MLFや樽に由縁する要素も骨格に複雑さを与えている。
ピノで厚くなった発泡ピュリニーといったところ。すりおろしたリンゴの様な酸味はしっかりと感じられ、まだ熟成を期待できる作りだと思います。
クリスタルは明らかにしっかりと各要素との調和が取れておりスキがない緻密な作り。完璧なスタンダードシャンパーニュと言えると思います。またロゼに関してはピノノワールとシャルドネのいいとこ摂りで十二分に楽しめるロゼだったと思います。

ワインファンの間ではNMよりRMがもてはやされる風潮にありますが、やはりNMの安定的な高品質は素晴らしいと思います。


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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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