【イタリア:5】スーパートスカーナ第二弾、驚愕のサンジョベーゼ、カベルネフランを利く

こんにちは、HKOです。
本日も引き続きトスカーナのスーパータスカンを追って行きたいと思います。今回はドゥエマーニとフランチャネッロの2本です。

ドゥエマーニは2000年にイタリアの醸造コンサルタント ルカダットーマ氏によって設立された新進気鋭のワイナリー。
ルカ ダットーマはトゥアリタやマッキオーレなどの錚々たるワイナリーのコンサルタントを経験し、現在はボルゲリの近くのリパルベッラ周辺に拠点を置き、ビオディナミを実践しながらカベルネフラン100%のキュヴェ「ドゥエマーニ」を作り出しています。
ドゥエマーニの畑は平均樹齢5年。海までの距離がほど近く、日射量、海風による昼夜の寒暖差が激しい気候で、土壌は石灰質の石がふくまれる粘土質となっています。
ビオディナミによって栽培された葡萄はフレンチオークの大樽でアルコール発酵、およびMLFを実施。更に新樽比率50%のバリック、大樽で15ヶ月の熟成を経た後に出荷されます。

フォントディは1968年よりマネッティ家によって運用されているワイナリー。拠点はキャンディ地区に置き、パンザノ地域にて法規制以前からサンジョヴェーゼ100%の突出したキャンティを産出しています。
保有する130haはオーガニックの認証を受けているがぶどう栽培を行っているのはその内70haのみ。
フランチャネッロは、キャンティクラシコ地区のパンザーノにある「コンカドーロ」と呼ばれる最上の区画で作られる樹齢30年以上のサンジョヴェーゼ。全て手摘みで収穫し丹念に選別される。醸造と樽での熟成は現代的なワイナリーで行われ、重力を利用できるような、降下型の造りをしている。発酵後はバリックの新樽で18ヶ月以上熟成ののち出荷される。

さていってみましょう。

生産者、銘柄:ドゥエマーニ 2009
品種: カベルネフラン100%

約10000円、WA96pt(2008)
外観は濃い目のガーネット、粘性は高い。
やや熟成感を感じさせる濡れた木材、シャンピニオン、ピーマンなどの要素がある。煮詰めた紫スモモとブルーベリー、ドライイチジクの果実味、コリアンダーやリコリス、森の下草、ソースの様な複雑なニュアンス、生肉、そしてカラメル、コーヒーなどの樽の要素もしっかりと感じられる。
濃厚な果実味と熟成に起因した旨味が感じられる。
タンニンはやや際立つが酸は柔らかく、カベルネフランらしい青っぽい要素も感じられる。ピーマン、カシス、濡れた木材の濃厚なアフター。


生産者: フォントディ
銘柄:フランチャネッロ デッラ ピエヴェ 2010
品種:サンジョヴェーゼ100%

約10000円、WA97pt
外観は濃い目のガーネット、粘性は高い。
非常に華やかで甘露(メロンなど)なサンジョヴェーゼで、トロピカルフルーツから抽出した様な甘さに、ブルーベリーやダークチェリーの果実味が重なる。バラやクローブの要素。シロップ。シナモン、カラメルなどのちょっと焦げた甘露さ、燻製肉や紅茶の要素、白檀、焦げた木。
外観の割には、タンニンは柔らかで、抜けるような綺麗な酸味がある。ブルーベリーやチェリーの果皮の味わい、甘露さが感じられる。サンジョヴェーゼとしては濃厚だが、それでも明るい官能的なカラーが感じられる。
酸味と旨味がしっかりとありタンニンは柔らかく滑らかなタッチ、黒系ベリーの濃い甘露な味わい。

はい、そんな感じです。
まずはドゥエマーニから。
そんなに古いヴィンテージでは無いのですが、結構熟成感がありますね。
樽や醸造起因の要素はかなり落ち着いていて、他の要素と溶け込みはじめていると感じました。豊かな果実味もしっかりと残っており、トータルで完成度の高いワインです。
熟成ボルドー的な要素があり、ベリー類やドライイチジクや森の下草、濡れた木が感じられます。それと品種固有のピーマン香りも残っています。カベルネフランらしい味わいだと思います。
シュヴァルブラン、クロ ルジャール、テヌータ ディ トリローノどれに似てるかといえば、正直どれにも似ていません。
ボディならトリローノほど強くないし、クロ ルジャールほどライトではない。シュヴァルブランはそもそも味わいが違うという。
香りだとクロ ルジャールに近く!ボディはシュヴァルブランですかね...なかなか特異なカベルネフランだと思います。
早めに熟成感は出るけど、熟成のポテンシャルは高いといった印象です。

次にフランチャネッロ デッラ ピエヴェ。
これがすごく最高のサンジョベーゼでした。
メチャクチャ私好み。
ものすごくエレガントで華やか、それでいてキッチリとした果実味があり、かなりイチオシのスーパータスカンです。
非常にジューシーで甘露な味わいがベースにありながら、キチッと果皮の華やかなニュアンスや燻製肉、カラメルやシナモンのローステッドな風味があります。
サンジョベーゼとしては濃厚ですが、基本的にはミディアムボディで官能的でしなやかな味わいだと思います。
サンジョベーゼらしくタンニンより酸と旨味が際立つ味わいだと思います。
味は全然違いますがイメージとしてはテュガピィとかピエールダモワとかの立ち位置に近いかも?ペルゴールトルテとはまた逆の完成度の高さがあります。

さて個別にまずは行きましたが、個人的にドゥエマーニはさほどパッとしない...というか美味しいんですけど印象にあまり残らないワインだと感じました。いや美味しいんですけどね。
それに比べるとフランチャネッロ デッラ ピエヴェの素晴らしさたるや半端ないですね。
味わいもボディ感も完全に俺好み。これは毎年追って行きたいサンジョベーゼですねえ。


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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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