【ブルゴーニュ:60】マルサネの新星、シルヴァン パタイユのマルサネ単一畑、ロゼを効く。


※雪すごかったっすね。

こんにちは、HKOです。
本日はマルサネの新進気鋭の生産者、シルヴァン パタイユのマルサネです。
正直マルサネにこんな生産者がいたなんて知りませんでした。自然派で極めて素晴らしいピノノワールを生産しています。

シルヴァン パタイユは、マルサネを拠点とする新進気鋭の生産者でブドウ農家に生まれながら醸造、瓶詰めをしたのは本代が始めてとなります。1999年にマルサネ ラ モンターニュを祖父から引き継ぎ、2001年に設立されました。全体として15ha程度の栽培面積がありますが、殆どは賃貸契約。
ランセストラルはパタイユ最上のキュヴェで、マルサネ クロ デュ ロワ、レ ウズロワ、クレメンジョの樹齢65年~80年の古木からブドウを選定して作られています。
栽培は2008年からビオディナミで栽培。
野生酵母を使用し、100%全房で発酵させます。発酵後、新樽100%で24ヶ月間熟成。清澄をせず、軽く濾過をして瓶詰め。
マルサネ ロゼに関しては、樹齢60~70年のLa Charme Auz Pretres、Chamforeysのピノ ノワール、En Blungeyのピノ グリの古木から生産され、40~50%のブドウはすぐにプレス、残りは短期間のマセレーションを行ってからのプレスを実施。新樽30%で12ヶ月熟成、そののちステンレスタンクで12ヶ月熟成をします。

では、いってみましょう。


生産者: シルヴァン パタイユ
銘柄: フルール ド ピノ マルサネ ロゼ 2011

約5000円。
外観は淡い桜色、粘性は中庸。
基本的にはランセントラルと近い風味は感じられるものの、より茎やイチゴ、クランベリーの果実味が主張しており、ミネラルの要素もはっきりと感じ取ることが出来る。またナッツやシロップの要素、ライム、フレッシュハーブ、白胡椒など非常に華やかな風味を感じさせるロゼ。果実味は赤に近く、醸造起因の味わいは白に近いと思う。タンニンはほぼなく、酸の方が突出している。綺麗なイチゴやナッツ、バター、クローヴのアフター。


生産者: シルヴァン パタイユ
銘柄: マルサネ ランセストラル 2011

約10000円、WA89pt(2006)
外観は赤みの強いルビー、粘性は強い。
なるほど、シャロネーズやドメーヌタカヒコ、ネレッロマスカレーゼ、メンシアに感じられたピノノワール的な要素。
ジャムの様な甘露なイチゴやラズベリーなどの赤い小果実の瑞々しい果実味、凝縮した甘露なシロップ、クローヴや茎の要素。スミレや僅かに焼いた砂糖の様な風味も。ドライハーブ、なめし革、樹皮。わずかにヨーグルトの風味。
酸味とタンニンはしっかりと感じられるが非常に瑞々しさがある。イチゴやベリージャムのアフター。

大変素晴らしいワインでした。
いわゆるコート ド ニュイのワインとは趣が異なる、極めて自然な味わい。デュジャックやDRC、フィリップパカレとも異なる独特の味わい。例えばドメーヌ タカヒコのピノノワール、テッラネッレのネレッロマスカレーゼ、ラウル ペレスのメンシア、ヴィレーヌとメルキュレの様なタイプのワインだと感じました。
赤系の瑞々しい果実味と茎やスパイスなどの風味が前面に現れた味わいです。
ランセストラルはウズロワ、クロ デュ ロワなどの一級畑相当の上位の畑だけに凝縮度と果実味が明らかに高く、甘露さは他のキュヴェには決して劣らない。そして新樽のローステッドな要素があり、自然派のニュアンスがありながらリッチさも両立できています。
かつシンプルな味わいにならず、極めて完成度の高いワインとなっています。
またその完成度の高さはロゼでも健在で、よりキュートな果実味と、白ワイン的なミネラルと酸を帯びた合いの子的な味わい。マロラクティック発酵もバターの様な風味が感じられます。

マルサネというテロワールでここまでの品質を作る生産者はそういないでしょうね。
もちろんメオカミュゼやジョセフロティ、ブリュノクレールなど、最高の生産者もマルサネを作っていますが、あくまでマルサネに根ざした生産者で高品質を誇るのはシルヴァン パタイユの他にほぼ無いのではないか、と思います。



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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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