【ブルゴーニュ:61】孤高のモノポール、DRC ラ ターシュ 2009

こんにちは、HKOです。
連続4回のブルゴーニュレポートの最後を彩るのは、DRCの二枚看板のモノポール、ラ ターシュの2009年ヴィンテージです。

DRCは言わずとも知れたブルゴーニュに置けるトップドメーヌであり、燦然と輝く最高のグランクリュ、ロマネコンティを所有する唯一のドメーヌでもあります。
その歴史は一冊本が出来るくらいなので割愛しますが、どのワインも異常に品質が高く、そしてお値段も高い事で有名ですね。現在の共同経営者はA.P.ヴィレーヌとアンリ フレデリック ロックの2名です。以前はラルー ビーズ ルロワが参画していました。保有する畑は特級エシェゾー、特級グランエシェゾー、特級ロマネサンヴィヴァン、特級リシュブール、特級ラターシュ、特級モンラッシェ、そして特級ロマネコンティです。2009年からは新たに特級コルトンをリリースしています。また各特級の若木を使った1級デュヴォープロシェなんてのもあります。
ヴォーヌロマネの特級およびモンラッシェではいずれも区画最大所有者となっています。
ちなみに自社で瓶詰めはされませんがバタールモンラッシェと一部ヴォーヌロマネの1級畑も保有しています。
基本的にビオディナミで栽培を行い馬を使って耕作をします。除梗はせず長い期間を32度から33度のマセラシオン、新樽100%で熟成を行います。清澄は卵白を使用して行います。
今回はDRCの二枚看板のモノポール、ラ ターシュです。

それでは、いってみましょう。

生産者: ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ
銘柄: ラ ターシュ グランクリュ 2009

472500円、WA96-98pt
外観は赤みの強いルビー、粘性は中庸。
間違いなくドメーヌ ド ラ ロマネコンティのワイン。DRCのスタイルのワイン。
一瞬で分かるのが、香りの凝縮感、爆発力がサンヴィヴァンやリシュブールとは全く異なる。極めてしなやかでありながら凝縮している。これは間違いなくテロワールに裏付けられた果実味であることは分かる。ストロベリーやダークチェリーの濃密な果実味、オレンジやグレープフルーツの清涼感、舐めし革の上に全房に起因するクローヴ、濡れた草、スミレや薔薇のアロマオイルなどの自然な要素、生肉。徐々にシナモンや花の蜜の様な甘露さ、乾いた木材のニュアンス。ミルクティーの様な風味も。樽の要素はわずかにしか感じられず、あくまで膨大な果実味、それに付随する果皮、梗の複雑な要素が一塊となって存在している。
一口口に含むと強烈な花のアロマ、様々なベリー類、濡れた草などの要素が一気に膨れ上がってくる。含んだ量は少ないのにそこから生み出される香りと旨味は無尽蔵。
その華やかな香りとは裏腹にタンニンや酸は極めて充実している。引き締まる様な収斂性がある。なんとも形容し難い素晴らしい味わい。華やかでありつつ力強い。神懸り的なグランクリュだ。


いくら言葉を費やしても、その味わいの全貌を語り尽くせないワインだと思います。
例えば理論的に分析しても陳腐な内容にしかならないようなマジックに溢れたワインだと思います。
味わいとしてはDRCの方程式に則った色、香り、味わいではあるのですがエシェゾー、グランエシェゾー、ロマネ サンヴィヴァン、リシュブールと比較した時にまずかんじるのがその凝縮度。そもそもDRCのワインはいずれも突出した凝縮感がありますが、その更に上をいく凝縮度があります。
同じg数に含まれる重みがちがう。決して粘性が高いわけではなく、香りの広がりや口に含んだ時の広がり方が他のワインとは段違いに強い。それでいて瑞々しい。赤系の小果実やグレープフルーツの様なアロマに、濡れた草や花々のアロマオイルの様な華やかな香り、乾いた木材などの樽香。シナモンや花の蜜などの2009年らしい甘露な果実味が付帯して行く。
全ての要素がエネルギーに満ちており、複雑なストラクチャーを形成、しかし純粋な味わい。雑味はない。
無尽蔵にエネルギーを生み出す永久機関の様なポテンシャルを持っている。タンニンと酸からしていつまでこの力強さを保つのか到底予測がつかない。
2000年のラターシュは謎めいていたが、2009年はより近づきやすい。しかしながら一筋縄ではいかない深遠さも併せ持っています。

安易には語れない大きな世界観を持った途轍もないワインでした。感服!

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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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