【カリフォルニア: 19】カリフォルニアカルト6種Part3、優美なエレガンスの極致を感じさせる園、リッチで豪華なポールラトーのシャルドネ。

こんにちは、HKOです。
カリフォルニアレポート第三弾です。
昨日一昨日はカベルネソーヴィニヨン主体のワインでしたが、本日はピノノワールとシャルドネ1本ずつになります。ポール ラトーとイガイタカハです。

ポールラトーは96年よりセントラルコーストに設立されたワインメーカー。
近年急激に評価を上げている生産者で、もともとはソムリエでオーボンクリマなどでも修行していたようです。醸造、栽培に関しては詳しくはわかりませんでしたが、樽香はしっかり感じられたので、フレンチオーク小樽で新樽比率はやや高めだと思います。バランスの良いピノノワールに対して、こちらは濃厚でリッチなシャルドネになっています。ブドウはピゾーニヴィンヤードのシャルドネを使用しています。

シャトー イガイ タカハは、CWFC主宰の杉本隆英氏がプロデュースしたワイン。醸造は2005年にクラッシュパッド社が行い、現在はブリュワークリプトン、ダイアトム、タコ、パルミナ、トランセンデンス、ワインファウンドリーによって行われています。ファーストヴィンテージは2005年。
カリフォルニアの銘畑を使用した小ロット生産。それぞれのワインには家族の名前に由来した名前がついている。
今回のピノノワール「園」は美代子さんの旧姓からの1文字。生産本数はわずか580本。
ブリュワークリフトンのグレッグ ブリュワーによる一本。

では、いってみましょう。

生産者: ポールラトー
銘柄: イースト オブ エデン ピゾーニ ヴィンヤード シャルドネ 2011

10000円、95pt
外観は淡いストローイエロー、粘性は高い。
極めて豊満で、力強い果実味に満ちている新世界の王道的シャルドネ。
濃厚なシロップ、熟した洋梨やマンゴーの豊かな果実味、そしてMLFと樽が結合した焦がしバターやバニラ、杏仁豆腐の要素。ヘーゼルナッツの風味。
ミネラル感は比較的穏やかで、基本的にはリッチさに重きを置いた作りと言える。それでもオーベールほど極端ではないものの、コート ド ボーヌのそれと比べると明らかなスタイルの違いが感じられる。
そして最も特徴的なのは酸味とともに旨味が突出している部分。香りの濃厚さ、リッチさとは裏腹に、甘露さよライチやアンズの力強い余韻が残る。


生産者: イガイ タカハ
銘柄: 園 ピノノワール 2012

9000円
外観は淡いルビー、粘性は高い。
若々しく瑞々しい味わい。コート ド ニュイとは異なるニュージーランドやレディオコトーなどの酸味を感じさせるピノノワールを想起。
凝縮感があるダークチェリー、ブルーベリーの瑞々しく透明感のある果実味、そしてクローヴ、リコリスなどのスパイス、下草、ドライハーブ、スミレなどの森の様な香り。
そしてなめし革、徐々にワッフルなどのトースティな雰囲気が現れる。
酸味は充実しており、香りの繊細さとは裏腹に、アルコール度数に由縁するアタックは豊かでパワフル。ダークチェリーのフレッシュな余韻が残る。

さて、まずはポールラトーのシャルドネ。
ピノノワールはブルゴーニュとカリフォルニアのいいとこ取りのワインでしたが、シャルドネはどちらかといえば新世界王道の味わいのような気がしますね。
ブルゴーニュの最上のワインに見られる強烈なミネラル感は感じられません。とてもリッチで充実した果実味と豊かな樽香、MLFに由縁するまろやかなタッチを持ったシャルドネ。しかしながらその豊満な香りと裏腹に酸味はシャープで充実した旨味があり、ボディは引き締まった印象を受けます。
香りと味わい は不一致ですが、水膨れしたような味わいにならず、凝縮感を前に出してきたのはとてもいいですね。この手のシャルドネは時に香りだけの時もあるので。

イガイタカハの2012年は2011年とちょっと2011年の方がちょっと繊細で、密度は2012年の方が高いかもしれません。
カリフォルニアで作られる繊細なタイプのピノノワールで、ブルゴーニュの様な果皮と樽のバランスによる官能性が感じられるタイプでも、ソノマ的な樽とMLFが効いたリッチなピノノワールでもなく、ニュージーランドのフレッシュて凝縮感のある果実主体のピノノワールに近い。そしてそれを最大限生かす全房発酵によって複雑かつ密度の高い味わいを実現しています。アメリカで言うとピゾーニピゾーニやレディオコトー、タンタラとかが近いかも。手には入りにくいですが値段も品質に対して大変安いと思いますのでお買い得です。
トレンサムのモーニントン ペニンシュラの方がお得感ありますが...




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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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