【カリフォルニア:17】カリフォルニアカルト6種Part1、クインテッサとキングスロウが見せるナパのエレガンスな側面。

こんにちは、HKOです。
今回から3回はカリフォルニアのワインを追って行きたいと思います。
第一回はクインテッサとチェッカーボードのセカンドラベルのキングスロウです。

クインテッサはナパヴァレーのラザフォードに1994年に設立されたワイナリーで1999年が初ヴィンテージ。以降3年間はフランシスカンのワイナリーで造られていたが、グラヴィティーフローに対応した最新の醸造施設に移っている。醸造コンサルタントはジャックポワスノ。保有する畑は150ha。これらは22の小区画に分けられキュヴェの選定が成されている。収穫された自社畑葡萄は10%だけ使用。残りは売却している。
新樽比率は48%で16カ月熟成。

そしてチェッカーボードも今回取り上げています。ハーランエステートの醸造家マーサ マクラーレン(そしてロブ レヴィの奥様でもある)、コンサルタントにミシェル ロランを迎えた新進ワイナリー。
チェッカーボードはそれぞれ異なるテロワールを持つ4つの畑を所有しておりキングス ロウはチェッカーボードのセカンドラベルにあたります。チェッカーボード向けの最上のワインの残り75%キングスロウに使用する。
フレンチオークの新樽100%で24から26ヶ月熟成を経てリリースされる。

ではいってみましょう。


生産者、銘柄: クインテッサ 2010
品種:カベルネソーヴィニヨン50%、メルロー26%、マルベック・カベルネフラン・プティヴェルト24%

20000円、WA91pt(2007)
外観は濃いガーネット、粘性は高い。
ニューワールドらしい豊かな果実味があるが同時比較したコルギン、スケアクローと比較すると密度において劣る。
アーシーでローステッドな印象が先行するワインで、西洋杉、タバコ、トリュフや土の風味と燻製肉の野生的なニュアンス。そこに熟したブラックベリーやカシス、黒糖の果実味が融和。香ばしいワッフルやピーマン、リコリスなどのハーブのニュアンス。鉛筆の芯、クルミなどの要素。
きめ細やかな酸味とタンニンがあり、その液体密度から瑞々しく、酸が際立って感じられる。土やタバコ、ダークチェリーのアーシーなアフター。余韻は長い。

生産者: チェッカーボート
銘柄: キングズ ロウ 2009
品種: カベルネソーヴィニヨン94%、メルロー4%、プティヴェルト2%

20000円、93-95pt(プロプライエタリーレッド 2009)
外観は濃いめのガーネット、粘性は高い。
生肉の様な強烈な旨味を包含したカベルネソーヴィニヨン。バニラや炭焼き。瑞々しいブラックベリーやブルーベリーの果実味、清涼感のあるミントやドライハーブ、リコリス。そしてスーボワ、トリュフ、紅茶などのアーシーな要素。徐々に鉄釘のニュアンス。
タンニン、酸味はきめ細かく、果実味の豊かさに対して液体密度は平準的。ブラックベリーやブルーベリーなど果皮に起因する果実味、旨味を感じさせるアフター。


良作であり優れたカベルネソーヴィニヨンであることは間違いないが、最上クラスのカベルネが放つ官能性には一歩及ばず、強い印象を残すタイプのワインではない。
この2本はいずれも液体密度が平均的で、香りのリッチさは新世界そのものであるが、凝縮感で言えば2007年のボルドーの様なスタイルのワインとなっている。
要素自体は複雑で樽もしっかりと感じられる。いかにも金のかかっていそうな要素はアロマや味わいから感じ取れます。高級感は価格なりだと思います。
特徴としては2本ともアーシーで土や木材の香りが強く感じられます。特にそれが顕著だったのがクインテッサでタバコやトリュフの要素に熟した黒系果実が融和する形となっています。
キングスロウはクインテッサと比べると極めて瑞々しい果実味が前面に出ており、これを未熟と捉えるかは人によりますが、カリフォルニアやハーランエステイトの奥方様が作るワインとして期待する果実味は不足していますね。決して水っぽいとか、そういうのはないんですが、あくまでナパの最上クラスのワインとしては、です。
ただし酸味が綺麗で、旨味は充実しています。そのためバランスとしては良好ではないかと感じます。これがスタイルなのであれば申し分ないのですが。まあ、デクラッセ品ですので、本丸のプロプライエタリーレッドは、ひょっとしたらナパを体現するような素晴らしい味わいなのかもしれません。
クインテッサにせよ、キングスロウにせよ、単体で飲めば素晴らしいボルドーブレンドであることは明らかです。
実際の所、シャトーモンローズ2007も、2010年と比べるとまるでスタイルが異なるかの様に密度の違いがありますので、これはこれとして楽しむのが良いのではないかな、と思います。
果実味は十分、ただし最上級のナパカベルネには劣る。この2本はそんなワインです。





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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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