【アルザス・ロワール:5 】ディディエ ダグノー、熟成した希少ボトル。ビュイッソン ルナール 1999

こんにちは、HKOです。
本日はディディエダグノーの熟成ビュイッソン ルナールです。

ディディエ ダグノーは、1983年に様々なキャリアを経てプイィフュメにドメーヌを興します。93年から有機栽培を始め、いわゆるソーヴィニヨンブランの枠組みを大きく飛び越える卓抜したプイィフュメを一貫して作り続けています。作付面積は11haほどで、その最高の区画である「シレックス」ヴィーニュフランセーズを使用した「ピュール サン」がフラッグシップとしてリリースされています。有機農法、大人数での手摘み収穫や選果。収穫した葡萄はプレス後、ステンレスタンクで2日間寝かせた後、22度まで温度を上げながら10-12日間木樽でアルコール発酵。マロラクティック発酵はしない。新樽20%-30%程度で12ヶ月シュールリーで熟成し、更に4~8ヶ月間の間ステンレスタンクで熟成する。最長で20ヶ月程度の熟成期間を経て、瓶詰めされ出荷されます。

では、いってみましょう。


生産者: ディディエ ダグノー
銘柄: ブラン フュメ ド プイィビュイッソン ルナール 1999
品種: ソーヴィニヨンブラン100%

27000円、WA92-93pt(2009)
外観はストローイエロー、粘性は低く、僅かに微発泡している。
僅かにフォキシーフレーヴァー。ミネラルはかなり溶け込んでいるが、硬質なタッチは変わらない。石灰や石油の様なミネラル、熟したマスカットやカリンの甘露な果実味。マロラクティックに起因する要素は感じられない。そしてローストナッツやキノコ、アスパラガス。ムスクや白い花などの要素。
ソーヴィニヨンブランの瑞々しい要素とミネラルがしっかりと結合しておりボディに強烈な厚みを感じることが出来る。
酸はシャープなタッチを残しながら柔らかでマスカットやカリンの果実の余韻を残して行く。

シレックスとピュールサンの中間に位置するプイィフュメ。ダグノーのワインは若い時分その強烈なミネラルで飲み手を拒むが、熟成により本質を見せる。
今回の1999はその本質を見せるかと思ったがまだまだ若かった。
僅かに微発泡している。
若いワインならともかく15年近く熟成して発泡しているメカニズムがわからない。瓶内二次発酵の様に酵母がボトル内に潜んでいたのか。しかしそれなら澱があるはずだがボトル内に浮遊物は無かった。二酸化炭素が液体に溶け込んでいて、抜栓と同時に発生したのかも。熟成が遅いのは微発泡によって瓶内の酸素が減っている事にに起因しているのかも。
全体的にはムスクやフォキシーフレーバー、そしてミネラルが中心となっていて、熟成の要素はあまり感じられなかった。
酸とミネラルがダグノーのワインとしては穏やかだったので、その基準からすると、アロマには大きく反映していなくても、確かに熟成はしていたのかも。ただ最も良い状態になるまで、あと10年は必要かもしれない。
シレックス、ピュールサンと比べるとミネラルの含有量が異なる。シレックスが岩の様なミネラルだとしたらビュイッソン ルナールは石灰の様なミネラル。ピュールサンもビュイッソンルナールに近い。
全体的に最新ヴィンテージの方が品質自体は高い様に感じられる。
とはいえソーヴィニヨンブランにおいては突出した品質を持っているのも確か。
より古いヴィンテージで検証したいものだなあ。ドメーヌ興したての頃のヴィンテージまで遡らないとダメかもわからんね。




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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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