【シャンパーニュ:18】ド スーザ ペール エ フィス。ミネラルを極めたノンヴィンテージ3種を利く

こんにちは、HKOです。
しばらくはシャンパーニュばかりになります。スティルワインファンの皆様、大変申し訳ございません。
ブルゴーニュはちょっと体力的(=金額的)に厳しくなってきたので...ボチボチになるかも。
いやあ、2009、2010年っていう良ヴィンテージを今より安い値段で経験出来て良かった..本当に。ボルドーはもうハナから無理です、はい。
今回はド スーザでございます。


ド スーザはアヴィーズ村に拠点を置くレコルタン マニピュラン。
醸造責任者はエリック ド スーザとミシェル ド スーザ。100%石灰土壌の9.2haを保有し、作付け比率はシャルドネ60% ピノノワール30% ピノムニエ10%で平均樹齢は40年以上、古いものは50-70年の古木も。
栽培はビオディナミと有機栽培を併用している。
トラディションはアヴィズ、メニルシュールオジェ、オジェ、クラマンのぶどうを、レゼルヴグランクリュはアヴィズ、メニルシュールオジェ、クラマン、オジェ、シュイィのシャルドネ100%(30%はフレンチオークで熟成させたリザーブワイン)を使用している。
ロゼはグローヴのシャルドネ、アイのコトーシャンプノワ(フレンチオーク12ヶ月熟成のピノノワール)で構成。
フラッグシップはキュヴェ デ コーダリー。


生産者: ド スーザ ペール エ フィス
銘柄:トラディション ブリュット NV
品種: シャルドネ50%、ピノノワール40%、ピノムニエ10%

7400円
外観は淡いストローイエロー、粘性はやや中庸。若干の酸化熟成を感じられる香り。
濡れた木材やナッツ、ドライハーブ、石のようなミネラルが先行して感じられ、旨味と甘露さが伴うリンゴやアプリコットの果実がある。バターの風味はやや控えめで、どちらかというと果実味がしっかりと感じられる。シナモンなどの要素も。
膨らみのある旨味があり、酸味はきめ細やか、ただ受ける印象はシャープでリンゴやハーブの余韻が残る。
酸化熟成に起因する旨味を包含した、シャープで繊細なシャンパーニュ。


生産者: ド スーザ ペール エ フィス
銘柄:レゼルヴ グランクリュブラン ド ブラン NV
品種: シャルドネ100%

9000円、WA92pt
アヴィーズ、シュイィ、オジェ、メニル シュール オジェ、クラマンの混醸。
外観は淡いストローイエロー、粘性は中庸。
やや酸化熟成を帯びたトラディションに対して、こちらは非常にブラン ド ブランらしく瑞々しい極めて甘露でシロップの様な風味が感じられる。石灰の様なミネラルが全体を引き締めており、洋梨や熟したリンゴの豊かな果実味、白い花の風味が融和。フレッシュハーブ、ローストナッツ、控えめなバターの要素が感じられる。
トラディションに対して果実味が豊かであり、甘露かつシャープめの仕上がり。こちらもリザーブワインに起因するものか、豊かな旨味が感じることができる。リンゴやミネラル、ハーブのアフターがある。


生産者: ド スーザ ペール エ フィス
銘柄:ロゼ ブリュット NV
品種: シャルドネ92%、ピノノワール8%

9000円
外観は淡いピンク、粘性は低い。
非常に素晴らしいロゼで、豊かなミネラル感と共に木苺やクランベリーとの様な瑞々しい果実味、そして樹木やスミレ、クローヴの風味。バニラ、シナモンの風味。甘露さは強くないものの、その分極めて瑞々しく華やかな要素が強調されたロゼ。
口に含むと豊かな酸味が感じられ、木材とスパイス、黒胡椒、そして豊かな旨味が広がっていく。繊細系ピノ、ブラン ド ブランが好きな人にフィットしやすい味わい。


さすがド スーザ、下位のキュヴェでも十分過ぎる程良い。特にコーダリーに継ぐレゼルヴ ブラン ド ブランのミネラル感は素晴らしい。
今回、3種いずれもセパージュ、スタイルが異なっており、一概に簡単に比較を出来ないのですが、全体的としてはミネラルが漲ったスタイルのシャンパーニュを作っていると思います。リザーブワインの量も多めで、特にトラディションは酸化熟成香が強く感じられました。
逆にレゼルヴはそんなに酸化熟成香は感じられず、力強くシャープで、かつ甘露な香りが主体となっている様に感じました。旨味がしっかりとあり、ブラン ド ブランなんだけど、ピノノワールが入っている様なボディ。リザーブワインが影響しているかもしれませんね。こちらもミネラルがバシッと効いた感じの味わいでした。
そして個人的に最も気に入ったのが、このロゼ。
ロゼの芯の太さ、パワフルさはあまりなく、どちらかといえば、その華やかさだけ抽出した様な繊細な味わいのロゼ。
基本ブラン ド ブランの骨格、繊細さ、豊かな酸がありながら、香りに控えめなロゼの要素がある。瑞々しい木苺やクランベリーなどの赤い小果実、そしてスミレやオークのニュアンス。限りなくブラン ド ブランに近いロゼ。旨味はまだトラディションやレゼルヴの方が力強く、極めてキュートな味わいが感じられます。この中では一番気に入りました。

コント ド シャンパーニュやリュイナール、アグラパールあたりと比べると、もっと果実味主体というよりミネラル寄りだし、ギィ シャルルマーニュあたりと比べるとシャープさより厚いボディがある。アランロベールと比べると旨味は適切だと思います。
なかなか相対で似たものはないのですが、旨味がしっかりある、ミネラリーなシャルドネといった認識です。
どの要素も適度でバランスを取っているシャンパーニュといった感じ。
そういう意味でいうと、レベルは高いのですが、上記のワインと比べると印象には残りにくいかな...と。
逆にこの繊細で牧歌的なロゼがとても心に残りました。
フラッグシップにコーダリー ロゼがあるのですが、そちらがとても気になります。




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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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