【シャンパーニュ:21】アルフレッド グラシアン、堅実なNMの実力

こんにちは、HKOです。
まだまだ引き続きシャンパーニュです。
NM、アルフレッド グラシアン3種です。

アルフレッドグラシアンは1800年代からエペルネに本拠を構えるメゾンで、ブジー、アンボネイ、レ・メニル・シュール・オジェなどの自社畑1.73haと60を超える契約農家から葡萄を購入して醸造するネゴシアンスタイルをとっています。契約農家のものは試飲して品質チェックしています。ぶどうはシャブリの生産者が使用した228リットルの旧樽で樽内発酵、樽熟成を行う。バトナージュやマロラクティック醗酵は行わない。リザーブワインの比率は少なめ。瓶熟成は48ヶ月から72ヶ月。
フラッグシップのパラディはアヴィーズ、クラマンのシャルドネを65%使用しています。今回はブリュット、ブリュットナチュレ、パラディの2種です。


生産者: アルフレッド グラシアン
銘柄: ブリュット NV
品種: シャルドネ45%、ピノムニエ43%、ピノノワール12%

7500円、WA88pt
外観は淡いストローイエローで、粘性は低い。
シャープでミネラリーな印象を受けるシャンパーニュ。青リンゴや柑橘系の果実味、硬いミネラルが全体の印象を引き締めている。繊細な白い花やフレッシュハーブの風味、徐々に甘露な蜜やヘーゼルナッツ、リコリスなどの要素が表出。
酸味はシャープで旨味は充実している。レモンや青リンゴの豊かな酸を感じさせるアフター。ミネラリーでなかなか芯のあるシャンパーニュ。


生産者: アルフレッド グラシアン
銘柄: ブリュット ナチュレ NV
品種: シャルドネ41%、ピノノワール32%、ピノムニエ27%

8000円
外観は淡いストローイエローで粘性は低い。
ノンドサージュだが、ブリュットNVに比べると、ミネラルが控えめで、やや甘みのある香りが感じられる。
ピノムニエの含有率が少ないからだろうか。
赤リンゴやアンズの旨味と酸味が感じられる果実味、ドライハーブ、濡れた木やバター。わずかに酸化熟成感が感じられる。
酸味は穏やかだが、ピノノワール的な旨味は綺麗に突出している。ブリュットよりバランスは良好。濡れた木やアンズのアフターが感じられる。


生産者: アルフレッド グラシアン
銘柄: キュヴェ パラディ ブリュット 2006
品種: シャルドネ65%、ピノノワール35%

20000円、WA92pt
外観は淡いストローイエロー、粘性は中庸。
まだ若々しいがブリュットNVやナチュレNVと比べると高いポテンシャルが感じられる。
樽によるロースト香、硬いミネラル、ハーブがしっかりと表出している、ややシャープな印象を受ける。(たた実際の酸味はそこまで高くない)
石の様なミネラル感、熟したリンゴや洋梨の果実味、豊かなローストナッツやバターの風味が感じられる。バニラや出汁風の旨味も感じ取ることができる。
酸味は穏やかだが、旨味は充実。リンゴや樽のニュアンスの余韻が残る。流石に通常ヴィンテージと比べるとかなりよくできていると思う。


アルフレッド グラシアンはネゴシアンの中でも結構異彩を放っている生産者だと思います。例えば100%樽発酵樽熟成の部分であるとか、マロラクティック発酵を行わないとか、リザーブワイン比率が少ないとか、ひとつひとつの要素はたまに見かけるんだけど、これだけ変わった要素があるというのも珍しいです。
ただ味わいとしては醸造がしっかり出ていて、いずれもシャープでクリーンな中にナッツなどの樽の要素が感じられます。ただ、露骨にスモーキーだったりトースティーだったりする訳ではなく分別を弁えたレベル。多分旧樽だからでしょうね、露骨に樽がバシッと効いている訳ではありません。
ブリュットはムニエの比率が高いからかシャープさが前に出ていて、ミネラリーでクリーンですね。そこに樽が乗っている感じです。
対してナチュレはムニエの比率が下がりピノノワールの比率が高くなっています。
故なのか、ブリュットと比較するとかなり果実味、ボディ、旨味が感じられます。例えば赤リンゴやアンズの様な風味は、どことなく比率が増したピノノワールっぽい様な気がします。
シャープな印象を受けるブリュットに比べると、甘露でバランスに優れたシャンパーニュだと思います。
パラディはフラッグシップらしく、この中では突出した味わいが感じられます。
熟した果実味と、前述のキュヴェに対して突出した樽香、ミネラル感。
柔らかさや甘露さで言うならばナチュレNVの方がか強めに感じられるが、トップキュヴェはそれらがより引き締まり、ややシャーブな印象を受けます。より密度が高まった感じでしょうか。また旨味も充実しています。

個人的にはナチュレNVが好みで、完成度が高いと感じたのはパラディです。
なかなかいいとは思うんですが、全体的な作りがストライクな感じではないので、いいシャンパーニュだな、くらいの印象です。



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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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