【ローヌ: 13】馥郁たるコンドリュー、ガングロフ2種テイスティング

こんにちは、HKOです。
引き続きローヌ、今回はガングロフのコンドリューとサンジョセフの2本です。

ガングロフは1985年にアルザスからコンドリュー移り住んだイヴ ガングロフによって設立された新興ドメーヌ。
所有面積は6.6haで生産本数は15,000ボトル。ボトリングしなかったワインはギガルに販売しています。
醸造はモダンな手法と伝統的な手法のいいとこどりで実施。除梗比率はヴィンテージによって変動。酵母は自然酵母を使用します。醸造は一部新樽で行い、熟成もオークの小樽で長期熟成を行う。
サンジョセフは生産本数1200本。栽培は有機栽培を実践。手摘みで収穫されます。平均樹齢は15年。
100%除梗し、ステンレスタンクで自然酵母を用い、SO2の使用は非常に少なく抑えて発酵を行いました。醸造期間は2週間。20%は新樽、残りは4~5年の300リットルのオークの樽で22ヶ月熟成。 無濾過、無清澄でボトリングされます。
コンドリューも同じく有機栽培を実践。手摘みで収穫されます。平均樹齢は20~25年。
1984年に植樹した06haのシェリー区画と、1989年に植樹した1haのボネット区画から形成されます。
30%は新樽、残りは1~2年の樽を用いて、セラーの自然な温度20~23℃で発酵、マロラクティック発酵は行う。樽で10ヶ月熟成。 ごく軽い清澄と濾過を行いボトリング。
フラッグシップはコンドリューやコート ロティ。ガングロフのコンドリューに関してロバートパーカーは5つ星を与えています。

では、いってみましょう。


生産者: ガングロフ
銘柄: サン ジョセフ 2011
品種: シラー100%

約10000円
外観は赤みの強いガーネット、粘性は中庸。
第一印象は極めて野性的な生肉や黒胡椒、ナツメグなどのスパイス香、炭焼きなどのロースト香、果皮に由縁するスミレの香りが全面にあり、マロラクティック発酵っぽいミルク、紅茶。熟したプラムやブラックベリーなどの果実味やドライハーブ。燻製肉、オリエンタルスパイスなどのアロマが感じられる。
野生的で筋肉質なワインで、充満したエネルギーを感じる。石のようなミネラルも感じられる。
綺麗なミドルボディ。シラーらしい心地よい酸があり、華やかなスミレと黒胡椒、プラムの果皮などの心地よい広がる様な旨味がある。


生産者: ガングロフ
銘柄: コンドリュー 2012
品種: ヴィオニエ100%

18000円、WA92pt
外観は淡いストローイエロー、粘性は高い。
第一印象は非常に華やかで果実味に満ちた清涼感のあるコンドリュー。柔らかいミネラル感が感じられる。白い花や熟したトロピカルフルーツ、シトラスのアロマ。充実した核種系の蜜。
そしてバニラ、ヨーグルトのマロラクティック発酵に起因する要素が感じられる。そして杏仁豆腐、フレッシュハーブ、マルコポーロの様な要素も。
全体的に熟した印象がありながら、清涼感と綺麗な酸があり、トロピカルフルーツやシトラスの豊満で清涼感のある余韻、フルーツの蜜の様なミルキーな残糖感か残る。


まず、サンジョセフから。
ギガルの様な過熟感がなく、より品種の個性を強く感じられるサンジョセフだと思います。
シラーならではのスパイシーさ、そして野性味や筋肉質な体躯が前面にあり、赤ワインでは珍しく明確なミネラル感も存在しています。その裏に覆い隠される様に、MLFに起因する丸みのある凝縮した果実味が感じられます。
ローヌの古典的なスタイルの発展系と言えるでしょうか。
簡単にすぐ楽しめるようなタイプではないのですが...確かなポテンシャルを感じさせる一本です。筋肉質な体躯やミネラルは長期熟成を担保していますし、これが解れて果実味と結合した時ブルゴーニュの古酒の様な素晴らしい味わいになってくるのではないかな、と思います。

次にコンドリュー。
これが全くもって素晴らしい。ここのところで飲んだ白の中では突出したものがあると感じました。
極めてアロマティックで、鼻腔をくすぐる白い花や熟したトロピカルフルーツ、シトラスの清涼感とよく熟した果実のアロマが広がります。併せてマロラクティック発酵もしっかりと行われており、杏仁豆腐、バニラやヨーグルトの様な香りも現れてきます。
口に含んで鼻を抜けて行く香りはさながらマリアージュフレールのマルコポーロにも似ていると思いました。
ボディは重厚感があり、濃厚。それでいて清涼感があります。かつ充実した酸があり、ほのかに残糖感が乗ってくる。長期熟成を見込めますし、今飲んでも美味しいかと思われます。

素晴らしい生産者でした。
白が極めてよかったので、赤はどうだろう、と思いましたが、古典的なローヌでなかなか良かったと思います。





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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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