【カリフォルニア:20】希少なコングスガードのカベルネとヴェリテのデジールを利く



こんにちは、HKOです。
今回はカリフォルニアのボルドー品種を使ったワイン2種です。
コングスガードのカベルネソーヴィニヨン、ヴェリテのデジールの2本です。

コングスガードはナパヴァレーに拠点を置くカルトワイナリー。
主にシャルドネ、シラー、ヴィオニエ、ルーサンヌ、カベルネ ソーヴィニヨンを産出していますが、このワイナリーは何と言ってもシャルドネ。ハドソンヴィンヤード、ハイドヴィンヤード(クローンはオールド ウェンテ クローン)から提供を受けており、グリーンハーヴェストによって収量は一般的なワイナリーの約半分。さらに厳格な選果が行われ、100%ブルゴーニュ産のフレンチオークで22ヶ月熟成、無濾過、無清張で瓶詰めされます。フラッグシップはシャルドネを使用したザ ジャッジ。
今回は年産わずか120ケースの幻のキュヴェ、カベルネソーヴィニヨン。アトラスピークにある自社畑コングスガード ヴィンヤード100%。

ヴェリテはソノマ カウンティ、アレキサンダー ヴァレーに畑を保有する生産者で、
ケンダル ジャクソンのジェス ジャクソンとが、ロワールやボルドーで経験を詰んだピエール セイヤンによって設立された生産者。ヴェリテはソノマ カウンティの特に優れた4つの区画を保有しており、ポムロール、ポイヤック、サンテミリオンなどの銘醸地のスタイルを元にした、ボルドーブレンドのワインを生産しています。
メルロー主体のミューズ、カベルネフラン主体のデジール、カベルネソーヴィニヨン主体のジョワがフラッグシップとなり、2007年にはその全てでパーカーポイント100点を達成しています。
海抜100フィートから2,400フィートまで、それぞれ異なる土壌でブドウを栽培し 醸造。
今回のデジールはチョークヒル58%、アレキサンダーヴァレー42%のブドウを使用。
醸造後、最も良いブレンドを決定した後、新樽比率100%のフレンチオークで15ヶ月から18ヶ月熟成された後に出荷されます。

では行ってみましょう。

生産者: コングスガード
銘柄: カベルネソーヴィニヨン 2011
品種: カベルネソーヴィニヨン100%

24000円、WA89-91pt
外観は濃いガーネット、粘性は高い。
極めてスパイシーで、果実というより濃厚なソースの様な香り。黒胡椒やナツメグ、ローリエ、シシトウなどのスパイスに熟したブラックベリー、カシスの果実味融合。かつ葉巻の様なスモーキーさやシロップ、バニラの様な複雑な味わいが感じられる。燻製肉、西洋杉、炭焼き、わずかなスミレの風味も感じられるのだが、基本的にはスパイシーで濃厚なソースの様な香りが感じられる。
香りのスパイシーとは裏腹に、酸は柔らかくタンニンも穏やか。口に含んだ時の熟した甘露なカシスの果実味、鉛筆の針が感じられる。いわゆる過熟的なカベルネではなく、よりスパイシーな風味を帯びた独特のカベルネだ。


生産者: ヴェリテ
銘柄: ル デジレ 2009
品種: カベルネフラン70%、メルロー15%、カベルネソーヴィニヨン10%、マルベック5%

49000円、WA94+pt
外観は濃いガーネット、粘性は高い。
濃厚な獣香、スパイシーさ、インクの様な濃さを感じるワイン。
生肉や毛皮などの動物性の香りと、プラムやカシスなどの甘露な黒系果実味、クローヴやナツメグなどのソースの様なスパイシーさ、西洋杉やインク、茎、タバコのスモーキーさ。濡れた土、トリュフなどのアーシーさが感じられる。炭焼きやローステッドな香りも。
酸味やタンニンは滑らかで口に含むと濃厚な果実味があり、鉛筆の芯やカシスの黒系の甘露な果実味が感じられる。丸みのあるボディが感じられる。


抜栓2日のものを飲んだからか、若干の酸化ニュアンスが感じられましたが、十分なポテンシャルを感じられる2本だったと思います。
ナパのカベルネソーヴィニヨン、そしてソノマのカベルネフラン(主体のボルドーブレンド)です。
まずコングスガードですが、これが強烈にスパイシーで、濃厚なソースの様な味わい。
ただ熟成を経た際に現れる枯れ感はなく、かといって酸化による平たい味わいではなく、より立体的かつ複合的な骨子を持ったスパイスの味わいが際立っています。
そこにスモーキーさや豊かな果実味が絡み合う形。ボディはかなりずっしりとしています。
ただナパの典型とは一線を引くカベルネソーヴィニヨンといった感じ。勿論ボルドーとも異なります。
特異なカベルネソーヴィニヨンだと思います。さながらリザーブワインをふんだんに使ったシャンパーニュを想起させるような作りです。若々しいけど、熟成に起因する複雑さがある。珍しいタイプですね。
次にヴェリテ。
カベルネフランの比率が高いワインですが、どこかローヌのシャトーヌフ デュ パブを想起させるヴェリテ。要因はその獣香、インクの様な濃さ、スパイシーさにあります。
生肉や毛皮などの動物性の香りと、プラムやカシスなどの甘露な黒系果実味、クローヴやナツメグなどのソースの様なスパイシーさが一塊となって立ち上がっていく。
確かにスパイシーさはあるものの、典型的なフランか、といわれればそんなことはなくて、極めて熟度の高いブレンド、といった感じです。
ただボルドーならではの品があるかというと...うーん、難しい。熟度や各要素はほぼ完璧なんですが。香りの性質上あまり綺麗なタイプのワインではないです。
ここは人好き好きかもしれないです。
ボーカステルのワインとか好きな人は好きかもしれないですね。品質自体は凄いと思います。

結構個性豊かな2本でした。
個人的にはどれもよかったとは思うんですが、驚きがある様なワインではあまりないですねー。
ただコングスガードの貴重なカベルネが飲めたのは良かったです。


ヴェリテ・ル・デジール 2007【正規輸入品】

ヴェリテ・ル・デジール 2007【正規輸入品】
価格:59,184円(税込、送料別)


関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
ついった
物欲センサー
物欲センサー2
リンク
QRコード
QR