【ブルゴーニュ:67】ブルゴーニュ3種、シャブリ、ヴォーヌロマネ、パスグラを利く

こんにちは、HKOです。
今回はブルゴーニュです。特に無作為に飲んで溜まっていたものを消化していきます。
モンジャール ミュニュレのパストゥグラン、ルネ カシューの村名ヴォーヌロマネ、オリヴィエ ルフレーヴのヴォーデジールです。改めて本当に無作為ですね....

では、いってみましょう。


【データ】
モンジャールミュニュレはヴォーヌロマネでは伝統のある老舗の大ドメーヌでリュットレゾネを1990年から実践しています。一時期評価を落とした時期もある様ですが、2000年に入ったヴィンテージで致命的にダメなワインには当たったことはありません。樹齢は大体30年から50年で、パストゥグラン リベルタンで樹齢約30年。除梗は100%実施する。
ふどうはフラジェ エシェゾー村のガメイとピノノワールを使用する。
発酵前低温浸浸を実施し、アルコール発酵は後2年樽で熟成します。

ドメーヌ ルネ カシューはヴォーヌロマネに拠点を置く生産者。元々はジャックカシューとひとつのドメーヌでした。
当代のジェラルドカシューはヴォギュエやベルナールリオンで修行し、暫くはほとんどのワインをネゴシアンに販売していました。
全所有面積は3.26ha。今回のヴォーヌロマネはニュイ サン ジョルジュの隣の1haの畑。100%除梗し、低温マセレーション。村名としては新樽比率は高く、50%で18ヶ月の熟成。

オリヴィエ ルフレーヴ フレールは、故ヴァンサン ルフレーヴの甥であるオリヴィエ ルフレーヴによって1984年に設立されたネゴシアン部門。ポートフォリオは幅広く、コート ド ボーヌの白を中心に、ヴォルネイやポマールなどの赤をリリースしています。
買いぶどうは信頼できる栽培農家に収穫日、栽培方法を指定し、厳密に管理したぶどうを購入しています。複数農家から買い上げたぶどうは瓶詰め直前までブレンドされず、畑の特徴を考慮しながらブレンドされます。
※全てが買いぶどうでは無く、一部の畑(ムルソーポリュゾやクロサンマルクらは自社畑)
ヴォーデジールの土壌はキンメリッジアン土壌。リュットレゾネで栽培し、100%手収穫、平均樹齢40年、平均収量は56hl/ha、10%新樽で11カ月熟成。



【テイスティング コメント】
生産者: モンジャール ミュニュレ
銘柄: ブルゴーニュ パストゥグラン レ リベルタン 2011

外観は澄んだ明るいルビーで粘性は中庸。
良年続きのブルゴーニュが続いた後の、懐かしい感じのするパストゥグラン。ガメイが50%アッセンブラージュされているが、どちらかというとピノノワールの特徴が前に出ている。
瑞々しくフレッシュで、やや酸味の際立つダークチェリーやブルーベリーの果実味、なめし革や鉄、スミレ、ミルクポーションの様な風味を中心に、クローヴなどのスパイスの香りも感じられる。
生産者特有の新樽の要素や果実の熟度による甘さはなく、爽やかで瑞々しいドライなピノノワールと言える。
酸は際立って高くシャープ。クリュ ボジョレーのガメイと熟度の高くないピノノワールのアッセンブラージュ。クリアなブルゴーニュを求める人には良いかもしれない。


生産者: ルネ カシュー
銘柄: ヴォーヌ ロマネ 2010

外観は赤みの強いルビー、粘性は高い。
やや抽出やローストした樽香などの醸造起因の香りが前面に感じられる。
五香粉、オリエンタルスパイス、コーヒー香などの様な香り。スミレ、なめし革などの華やかなニュアンス。やや冷ややかなダークチェリー、ブルーベリーの果実味。ドライハーブ、松やリコリスなどの要素も感じられる。
スタイルとしてはセシル トランブレーのVRにも似ている。
酸は力強く、旨みも充実しており、五香粉、オリエンタルスパイスなどのアフターが感じられる。


生産者: オリヴィエ ルフレーヴ
銘柄: シャブリ グランクリュ ヴォーデジール 2007

外観は明るいストローイエロー、粘性は高い。
やや熟成を経て若々しさは落ち込んでいる。
時期的にはあまり良くない時期に差し掛かっていると思う。香りは閉じている。
フレッシュハーブやリコリス、石を砕いた様な強固なミネラル感が主体となっており、酸味の強いカリンやライチ、レモンの果実味、わずかに蜜の甘露さがあるが、基本的にはかなりシャープな状態。
酸味は際立って高い。ざらつきは少ないものの、レモンの様な切り立ったエッジーさを感じる。旨味も現れ始めている。
シャブリらしいシャブリだが、グランクリュとしては若干役不足を感じる味わい。


【所感】
・モンジャール ミュニュレのリベルタン。
基本的にはブルゴーニュ ピノノワールに近い。ミュニュレらしい樽の要素やマロラクティックっぽい要素がありながら、突出したフレッシュさやシャープな酸味がある。これはガメイ起因だろう。(カルボニックに見られる要素は全く無い)除梗100%のクリアなタッチなワイン。
上位キュヴェは充実した果実味、MLF、樽がバランス良く表現されたワインだが、こちらはそうしたリッチな要素をそぎ落とした、シンプルながら完成度の高いシャープなワインだと思う。

・ルネ カシューの村名ヴォーヌ ロマネ。
セシル トランブレのヴォーヌ ロマネ VVにスタイルは似ている。100%除梗、低温マセレーションによる華やかな香り、強めの抽出、そして村名にしてはリッチな樽香が特徴的。ある種VRらしい華やかさ、そしてNSGらしい重心の低さがある。(正直樽のリッチな使い方からオー ブドかリシュモンあたりの1級畑かと思った) 価格を鑑みると凄くお得感のある造りのワイン。

・オリヴィエ ルフレーヴのヴォーデジール
ミネラル感とカリンやライチ、レモンの様なシャープかつエッジーな酸の効いたハーブ、甘草のような香り。香りは閉じており、かなりの硬質さを感じるシャブリ。
果実味が不足しているのか、ややキャッチーさに欠け、良年の村名の方がまた楽しめる味わいになっている。難しいワインだと思う。





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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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