【ヨーロッパその他:1】現代の錬金術、生命の水 トカイ エッセンシア 1999

こんにちは、HKOです。
本日はボデガス オレムスの作るトカイの最上グレード、エッセンシアです。
トカイのエッセンシアはこれが初めてですが、あまりにも強烈でした...


【データ】
ボデガス オレムスは1993年からベガ シシリア傘下のとなったハンガリーのワイナリー。
作付面積は115ha。厳格な収量制限が行われ、葡萄の木1本あたり4房まで切り詰める。醸造技術は最新のものを使用している。
最上キュヴェのエッセンシアは100%貴腐ぶどうのみを使用。圧搾機は使用せず、自然の重みで搾り出された果汁を自然発酵。
生産本数はごく少量で、なんとヘクタールあたり1リットル程度した生産されない。
リットルあたり800gと糖度が高いため気の遠くなるくらいの熟成が可能。
ポートフォリオは世界3大甘口ワインのトカイ アスー。今回はその最上たるエッセンシアの1999年ヴィンテージ。


【テイスティング コメント】
生産者: ボデガス オレムス
銘柄: トカイ エッセンシア 1999
品種: フルミント、ハーレシュレヴェリュ、マシカット ルネル、ゼッタ

外観は淡い茶色で、粘性は極めて高い。
やや熟成香が感じられる。
ミントやドライアプリコット、熟したリンゴの様な濃厚なアロマ、やや酸化を感じさせる旨みの突出した熟成香、豊満な旨み成分、白胡椒。オイリーなニュアンスがある。シナモンや濡れた西洋杉や土の要素。濃厚なシロップ。
酸味と旨みが極めて充実しており、強烈な粘土がある。ドライアプリコットや梅、ミントなどのハーブの余韻を残していく。
残糖分は極めて凝縮しており、ボディは濃厚。ディケムの飛んで行く様な軽やかさとは真逆の地に足がついた重厚さ。
糖度は高いが酸も豊かなのでべったりとした印象はない。余韻は極めて長く続く。


【所感】
額面の糖度は非常に高く、実際その通りなんですが、基本的にべったりとした甘さは感じません。というのも高い糖度と共に強烈な酸と旨みが表出しており、それらが全体の印象を引き締め、地に足がついた味わいを実現しています。ソーテルヌの様な概念的な味わいではなく、より物質的、実体的な味わいですね。単純な葡萄本来の味わいに加え、ややミントやオイリーなニュアンスが感じられます。(もちろんフルミントという名前とは関係なく...)
そして熟成による濡れた木材や土のブーケも感じられます。やや熟成香が現れるのが早い様にも感じられますが、それとは全く関係なく、ボディは長期間維持され、以降半永久的に熟成するだろうことは容易に想像がつきますね。
貴腐の別の側面として大変勉強になりました。

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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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