【ドイツ:4】エゴンミューラー、シャフツホーフから生み出す高品質トロッケン&カビネット

こんにちは、HKOです。
本日はエゴン ミューラーのシャルツホーフベルガーのトロッケンとカビネットの2種類です。

【データ】
エゴン ミューラーはオルツタイルラーゲであるシャルツホーフベルガーの最大所有者であり、モーゼル最上の生産者。
現当主のエゴン4世は、ガイゼンハイムワイン醸造大学で学んだあと、 フランス、アメリカで醸造技術を学び、2001年より自らワイン畑に立ち、指揮を取っています。
虎の子のシャルツホーフベルガーは標高170-320mに位置する気温が低いスレート質土壌が非常に強い土壌を保有。植わっているリースリングの樹齢は100年以上。
保有畑はシャルツホーフベルガー以外ではヴィルティンゲンやザールブルク、オックフェンなど複数の畑を所有。

【テイスティングコメント】
生産者: エゴン ミューラー
銘柄: シャルツホーフ トロッケン 2011
品種: リースリング 100%

3000円
外観は淡いストローイエロー、粘性は中庸。
カビネットだが、僅かに残糖が乗っている。
石を砕いた様なミネラル感、リースリング特有のペトロール香、そしてキノコの香りが感じられる。レモンやグレープフルーツの様な酸味を帯びた果実味があり、フレッシュハーブや白い花、白胡椒、バターの様なアロマが感じられる。
酸味は豊かで、微細な残糖感があるものの、ミネラルと共にかなり引き締まった印象を与えている。味わいにしっかりとした凝縮度があり、カビネットほどではないにせよ十分な味わい。


生産者: エゴン ミューラー
銘柄: シャルツホーフベルガー カビネット 2012
品種: リースリング100%

8500円、WA91pt
ヴィンディンゲンのシャルツホーフベルク(オルツタイルラーゲ)単一。
外観は薄いストローイエロー、粘性は中庸。
石を舐める様なミネラル感。
日本酒の吟醸香みたいなアロマが感じられる。わずかなペトロール香。マンゴーと洋梨のトロピカルフルーツのアロマ。アカシア、フレッシュハーブ、メロン。徐々に白トリュフ、白檀など。ほのかな残糖感とパワフルな酸味、豊かなミネラル感があり、それらのバランスが良い。
酸味はきめ細やかだが力強い。ほのかに残糖分があるが、酸のパワフルさが際立っており、あまり甘さは感じない。柑橘やリンゴのような余韻が残る。特に酸の出方が素晴らしい。


【所感】
まずシャルツホーフですが、辛口と言ってもアルザスのリースリングなどと比べると、若干残糖が乗っている様に感じます。
フランスワインのセックとドイツワインのトロッケンの規定に関しては、前者は残留糖度0~9g以下、後者(セレクション)に関しては糖度0-15g程度となっています。ドイツワインの指し示す辛口は、フランスワインで言うとドゥミセックくらいまでは包含する様です。シャルツホーフの残留糖度が如何程かは不明ですが、フランスワインの辛口と比べると甘さが乗っているのは、ひょっとしたらドゥミセックあたりの糖度感なのかも。
辛口のシャルツホーフとカビネットのシャルツホーフベルガーについて、実は残留糖度に関してはさほど大きな差を感じませんでした。勿論カビネットの方が粘度がやや高く糖度も含め厚みを感じたのですが。
どちらかというとカビネットに感じられた吟醸香(酵母起因?)が気になりました。
これは偶発的に発生したものなのか、そういうものなのか分からないのですが、この部分か、他に飲んだカビネットとの大きな差異だったと思います。ペトロール香は穏やかで、熟した核種系果実の果実味、白トリュフやアカシアのアロマが感じられ、力強い酸とミネラルでリンゴや柑橘の様なアフターを残して行きます。
対してシャルツホーフはあくまで一般的なラインを外れない高品質なリースリングになっています。ミネラルは変わらず充実しており、糖度とボディがやや低めに抑えられ、フレッシュな印象を感じます。僅かに発砲しており、豊かな酸味とともに引き締まった印象を受けます。
やや冷やして飲むととても素晴らしく、かなりお得感のあるワインだと感じました。

うーん、本当はシュペトレーゼやTBAも飲んでみたいですが、価格的に無理でしょうな...
まあドイツは気長に付き合っていこうと思います。



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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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