【スペイン: 5】ラウル ペレスのレアキュヴェ2種類を利く。



こんにちは、HKOです。
本日はスペインの天才醸造家ラウル ペレスの極めてレアなピノノワール主体のテンタシオン。そしてメンシア&ガルナッチャ ティントレラのペニテンシアを頂きます。


【データ】
ラウル ペレスはガリシア州に拠点を置くメンシアの生産者。ポートフォリオはウルトレイア サン ジャック(3000円程度)からトップキュヴェのウルトレイア デ バルトゥイエ(13000円くらい)まで。
今回はテンタシオンとペニテンシアですが、これが驚くほど情報がない。そもそもテンタシオンが545本、ペニテンシアも限られた数しか無いみたいだし、情報がある所がインポーターさんしかないわけで。海外のサイトで調べました。ペニテンシアはDOリベイラ サクラ産でフレンチオークで12ヶ月熟成、100年以上の樹齢の葡萄を使っているみたい。テンタシオンはDOビエルソ。フレンチオークの2年樽を使用し12ヶ月熟成。...だと思います。


【テイスティングコメント】
生産者: ラウル ペレス
銘柄: ラ テンタシオン 2010
品種: ピノノワール100%

約14000円。
外観は濁ったルビーで、粘性は中庸である。
自然派っぽいピノノワール。
茎、クローヴなどのスパイシーなニュアンスがあり、鉄分や燻製肉などの野性的な面が見られる。ダークチェリーや紫スモモの様な酸味に溢れる果実味。ホールパンチプレスを想起させる瑞々しい味わい。ドライハーブ、ローズヒップティー、紅茶、クローヴ、リコリスなど。樽の影響はあまり感じない。ピュアな造り。
酸やタンニンはかなり柔らかく、瑞々しい味わいに感じられる。ダークチェリーやスパイシーな余韻が感じられる。華やかかつ滋味溢れる味わい。


生産者: ラウル ペレス
銘柄: ラ ペニテンシア 2011
品種: メンシア85%、ガルナッチャ ティントレラ15%

約15000円。
外観は黒に近いガーネット、粘性は強い。
極めて野性的なワインだと思う。
濃厚なベーコンや燻製肉などの旨味が溢れた香り。溶剤、シロップや焼き栗の様な華やかでありながら甘露なアロマ。
紫スモモやブラックベリーの果実味。タバコやトリュフ、西洋杉。リコリス、クローヴなどのスパイシーさが感じられる。
タンニンが十分にあるが、基本的には酸が際立ち、中心に立つような味わい。
野生的でベーコンや燻製、紫スモモの様なアフターが長く続いて行く。


【所感】
以前ウルトレイア サンジャック、ウルトレイア バルトゥイエを飲んだ時にも思いましたが、相変わらず素晴らしいワインでした。
スペインにおけるシャトーラヤス、アンリボノーみたいな存在ですね。例えが正しいか分かりませんが、少なくともグルナッシュという品種を限りなくエレガントに作り出す最上の生産者だと思いますし、パワフルな品種をエレガントに仕上げる、という点ではあながち間違っていないと思いますが、いかがなもんでしょうかね。(他の生産者のメンシアも飲んでみましたが、全く別の品種みたいですね)
さて、今回の2本に関して。
ラ ペニテンシアはラウル ペレスの他のワインと比べると、やや濃い様にも感じられました。ただこれが物凄い良くて、濃さを残しつつラウル ペレスのエレガントさがしっかりとある。野生的な鉄分や燻香を漂わせつつ、甘露な果実味があり、それでいてとても節制の効いた味わい。共通するスパイシーさもあり、垢抜けなさを残しながら、非常に高いレベルでバランスを取っている様に感じました。バルトゥイエの様に洗練はされていませんが、これから更に良くなって行きそうなワインです。
まあ、次に飲めるかっていったら無理なんでしょうけど。
次にラ テンタシオン。
冷涼さかつ自然派の様な味わいのワイン。
自然派というか、全房発酵のニュアンスが凄くあるピノノワール。シルヴァンパタイユとか日本だとドメーヌタカヒコなんかにスタイルが近いかも。もともと彼のメンシアがピノノワールに近い味わいを感じさせるので、完全にフィットした作りだと思いました。
派手なワインではなく、滋味に満ちた味わい。黒系果実のアロマと紅茶、クローヴなどの風味がある。酸やタンニンも柔らかく、とてもスペインから生まれたとは思えないワインです。
価格は若干張りますが、品質に対して妥当な価格ではないかと思います。素晴らしい。

さすがラウル ペレス。
何を作っても基本的にはすごいですね...今度は中級キュヴェも飲んでみたいです。
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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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