【シャンパーニュ: 30】グランメゾンシャンパーニュ2種テイスティング

こんにちは、HKOです。
本日はグランメゾンのシャンパーニュ2種類です。アンリオのブリュット ヴィンテージ、ポール ロジェのサー ウィンストン チャーチルとなります。


【データ】
アンリオは1808年から200年以上続く老舗メゾン。現在の当主はシャルル エドシック、ヴーヴ クリコの社長も務めたジョゼフ アンリオ氏、実務は次期当主トマ アンリオ氏が中心となり運営しています。
27haの自社畑を所有。アンリオのシャンパーニュはほぼプルミエクリュ、グランクリュで生産されており、シャルドネはコート デ ブランのグラン クリュ、ピノ ノワールはモンターニュ ド ランスのグラン クリュを使用しています。
収穫したぶどうは、区画毎に別々に圧搾、発酵。オリと触れ合った状態で72ヶ月瓶熟成。ドサージュは10g/l以下で出荷される。

ポールロジェはエペルネに本拠地を置くグランメゾンで、エペルネとコート デ ブランに87haの自社畑を保有、モンターニュ ド ランス、ヴァレ ド ラ マルヌ、コート デ ブランのグラン クリュとプルミエ クリュ、合計20の小区画の葡萄を使用。 フラッグシップのサーウィンストンチャーチルはすべて特級のシャルドネとピノノワールを使用している。
単一年のヴァン ド キュヴェのみを使用、清澄後、温度管理を行いながらステンレスタンクにて発酵。地下セラーで最低7年間熟成、その間手作業でのルミアージュを実施。ドザージュは8g/l。一時保管の後、出荷される。



【テイスティングコメント】
生産者: アンリオ
銘柄: ブリュット ミレジメ 2003
品種: シャルドネ52%、ピノノワール48%

10000円、WA92pt(2005)
外観は淡いストローイエロー、粘性は低い。
甘露で旨味に満ちた味わいながら、グランメゾンとしては極めて平均的なヴィンテージシャンパーニュ。
白い花やミネラルを感じさせる華やかな味わいで、ネクタリンやリンゴの様な酸味を帯びた果実味、焼き栗の様な甘露なアロマが中心となって、ハチミツ、フレッシュハーブやバター、カシューナッツの要素。若々しい印象を受ける。
酸は穏やかだが、極めて旨味は充実していて熟したリンゴを頬張った様な瑞々しい旨味が余韻として残っていく。


生産者: ポール ロジェ
銘柄: キュヴェ サー ウィンストン チャーチル 2000
品種: ピノ ノワール50%、シャルドネ50%

20000円、WA94pt
外観は濃いストローイエローで粘性は中庸。
熟成期間は長いものの、旨味と酸味が充実した、極めて強い若々しさを感じさせるシャンパーニュ。クリスピーで繊細なシャルドネの要素と厚みのあるボディのピノノワールをやはり感じさせる。
ミネラル感は柔らかく、どちらかといえば豊満なスタイルのシャンパーニュで、熟したリンゴやカリンのシロップの様な果実味。ミルクポーションや焼き栗、バターやナッツ、キノコやフレッシュハーブ、そしてハチミツの様なアロマが感じられる。
口に含むと酸の力強さと生き生きとした泡に驚かされるが、クリスピーな樽と果実味が余韻でわずかに結合し、飲み頃を感じさせてくれる。あと数年で最も良い状態になりそうな気がする。


【所感】
どちらもいいですね。アンリオは平均的だと書きましたが、さすがに良いシャンパーニュだと思います。どちらも一貫してしっかりと果実味があり程よい熟成感がありますね。
そしてピノノワール起因の旨味もしっかりとある。繊細なブラン ド ブランとはまた違った味わいが感じられます。
サー ウィンストンチャーチルに関してはブラン ド ブランの様な極端な甘露さはないのですが、熟した核種系果実の様な旨味があり、かつ焼き栗の様な甘露さ、バターやナッツの要素が感じられる、比較的豊満なスタイルだと思います。ただポッテリと重いタイプではなく、イキイキとした酸味があり、かなりバランスが取れているように感じました。
飲み頃まではあと10年くらいは熟成すると思います。やや切れ味鋭くシャープにしたクリスタルといった感じでしょうか。
アンリオはスタンダードなミレジムシャンパーニュといった感じでしょうか。
こちらも旨味と甘露さが同居する味わいのシャンパーニュとなっています。ただウィンストンチャーチルと比べるとやや小ぶりで酸も穏やかです。若々しくまだ熟成の余地はありますが、これからの可能性で言えば、ピークに大輪の花を咲かせる様なシャンパーニュではないのかな、と思います。
方向性としては似た系統で、あくまでスタンダードなスタイルを貫いていると思います。


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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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