【シャンパーニュ:31】お手軽シャンパーニュ3種テイスティング

こんにちは、HKOです。
今日はアンダー6000円のお手軽シャンパーニュ3本を利きます。この3本のうち実に2本はレコルタンマニピュランのもの。
シャンパーニュといえば大手メゾンのものが目立ちますが、単純に地酒という立ち位置でACシャンパーニュを見ると結構お手軽なシャンパーニュも散見できます。
大手メゾンのものは品質が高い代わりに、若干お値段も張りますので、全体的に高額な印象のあるアペラシオンですが、結構探していくと安くて品質の高いシャンパーニュもあるものです。今回は値段がお休めのシャンパーニュです。

【データ】
ミッシェル ゴネはアヴィズに1802年に創業した生産者で、アヴィズ、オジェ、メニル シュール オジェなど6地区に40haに畑を保有者、作付の割合としてはシャルドネ8割、ピノノワール2割となっています。今回のブラン ド ブランはグランクリュのシャルドネ100%で作られたシャンパーニュ。

ペルトワ モリゼは1951年に設立されたドメーヌで現在はドミニク ペルトワがその指揮を取っています。また2002年からは娘のセシルが参画し、徐々に経営を引き継いでいます。栽培、収穫、醸造、熟成は一族で管理されており、全て自社畑(18ha)でのぶどうとなります。平均樹齢は30年となっています。
今回のキュヴェ セレクションはシャルドネは全てメニル シュール オジェを、ピノノワールはコート デ セザンヌを使用。リザーブワインは全体の10%程度を使用したシャンパーニュとなります。瓶熟成20ヶ月、ドザージュ9~10g/l。生産量は2万本です。

アヤラは1860年にアイとマレイユ シュール
アイを取得したことにより設立されたネゴシアンマニピュラン。ボルドーではメドック3級のラ ラギューンを保有しています。
30haの自社畑のほとんどはグランクリュで全生産量の20%となります。購入するぶどうに関してもグランクリュかプルミエクリュのものを購入しています。年間生産量は約90万本。今回のロゼはシャルドネ51% ピノノワール30% ピノムニエ10%のアッセンブラージュ。リザーブワインの比率は9%程度で、マレイユ シュール アイ産ピノノワールを使用しています。瓶内二次醗酵の前に、シャンパーニュ産の赤ワインを少量ブレンドし、瓶熟成を実施します。


【テイスティングコメント】
生産者: ミッシェル ゴネ
銘柄: ブラン ド ブラン グランクリュ NV
品種: シャルドネ100%

6000円
外観はストローイエロー、粘性は中庸。
酸はフレッシュでありながら、やや酸化起因の充実した旨味を感じさせる風味が感じられる。ローストした塩ナッツ、ニンニク、熟したリンゴやレモンなどの果実味、フレッシュハーブやリコリス、わずかなシェリー香が感じられる。
酸味は豊かで、合わせて旨味も充実しておりリンゴのような旨味が感じられる。余韻は意外と長い。


生産者: ペルトワ モリゼ
銘柄: ブリュット キュヴェ セレクション NV
品種: ピノノワール50%、シャルドネ50%

5000円
外観はストローイエロー、粘性は中庸。
こちらも旨味が強いタイプ。ピノノワールに起因するボディの厚みが感じられる。出汁や燻製肉、カリンやレモンなどのやや強い酸味が感じられる果実味。ドライハーブやローストナッツ、シェリーの様な風味が感じられる。
充実した酸味と旨味に起因するボディは極めて力強く、厚みがある。レモンやグレープフルーツなどの柑橘系の余韻が残る。
余韻に関してはメニルらしさが感じられる。


生産者: アヤラ
銘柄: ロゼ マジュール NV
品種: シャルドネ51%、ピノノワール39%、ピノムニエ10%

5000円
外観は淡いピンクで、粘性は低い。
香りはやや弱めだが、アメリカンチェリーや酸味の強いイチゴのような果実味、華やかでスミレの香りがある。瑞々しくミネラリー、リコリスやフレッシュハーブの要素もある。酸味は穏やかで、凝縮感やパワー感はやや不足しているものの、エレガントなしなやかさ、軽やかさがある。
しかしながら、もう一押し欲しい味わいでもある。


【所感】
大手メゾンやレコルタンのスター生産者ほどのインパクトがあるシャンパーニュは無いですが、どれも手堅く纏まっていると思います。(※とはいえクレマン ド リムーやアルザス、ブルゴーニュに対して優位性があるかというと、そうでもないです。)
生産者個別で言うと、まずはミッシェル ゴネ。ブラン ド ブランらしくボディは繊細ですが、結構しっかりとした旨味がある様に感じました。酸化的な熟成に起因する旨味の様な気がしますから、恐らくリザーブワインを潤沢にブレンドしているんじゃないかな、と思います。酸は若々しいと思います。
ベルトワ モリゼは強烈な酸味、旨みが特徴的です。例えるならばエリックロデスの様な旨みの出方(=ピノノワール的)をしている。
これは品種特性の厚みもあるし、リザーブワインによる酸化的な厚みもある様な気がします。ただそこに切り込む様にシャープな酸味がある事もポイントで、恐らくメニル シュール オジェのシャルドネに起因するものではないかと思います。酸の切れ味の鋭さが全体を纏めている印象。酸味が強い料理にも競りあえるくらいのパワフルさがありますね。
最後にアヤラのロゼ マジュール。
この中だと群を抜いて繊細なシャンパーニュで、ともすれば力不足の印象が拭えないのですが、赤系果実の穏やかな果実味や花の香りは決して悪くはないですし、瑞々しく、ミネラリー。これはこれで楽しめるシャンパーニュになっています。酸や旨み、香りの立ち方は不十分にも思えますが、値段相応かもしれません。(逆にこの値段でロゼ シャンパーニュを飲める事自体凄いと思います...)
感動を呼び起こす様なシャンパーニュはありませんでしたが、どれも手堅く値段なりのらしいシャンパーニュを作っていると思いました。





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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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