ヴォーヌロマネを憶わせるパトリスリオンのNSG


※皆さん金環日食は見られましたか?これはお家のベランダから撮った一枚ですが、画像と本文とは何も関係ありません。

こんばんわ。
パトリスリオンは以前からかなり好きなドメーヌ(かつネゴス)なんですが、今までボチボチ飲んでいたものを折角なんでまとめます。
全体的にこのネゴス、赤い花の香りとややタニックな黒い果実を前に押し出していて非常にエレガントな造りをしています。
ニュイというよりヴォーヌロマネによく似ていて、妖艶で高貴な印象が強いです。


生産者: パトリスリオン
銘柄: ニュイ サン ジョルジュ ヴィエイユヴィーニュ 2008

相当すごい。えっ、村名?マジ?って位ヘヴィでパワフルで華々しい香りが特徴的なブルゴーニュ。深いルビー色ながら、薔薇やスミレの花の香りが特徴的で、その後にダークチェリー、アセロラ、ほのかなスパイス香やバニラ、ハーブ香、舐めし革が追いかけてくる。香水の様な強烈な芳香がある。基本的には静かで重厚ながらも、黒い果実ではなく赤い果実が香る。アタックは穏やかで、既に酸もタンニンもこなれている。あまりにも芳香が強烈で鮮明。全く存じ上げない作り手ながらなんでこれ程の作り手が無名なのかと首をひねってしまう。畏怖すべきフィネス。めくるめく香り。恐ろしいわ...マジで。


生産者: パトリスリオン
銘柄: ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ クロ サン マルク 2008

抜栓直後だったため、かなり閉じている印象だが、十分にスワリングをし、5分程度待つと少しずつ香りが開き始めた。村名直系の膨大な香りを予感させる。
深いルビー、粘性は高い。ギュッと凝縮したブラックベリー、ダークチェリーの黒い果実の香りとスミレ、薔薇の華やかな香りが溢れ出す。リジェベレールのグランクリュにも似るオリエンタルなインセンス、白系スパイスの香り。とにかくこのドメーヌの特徴的な所はある一点から強烈に香りが溢れ出す所で、まさに香水のよう。村名に比べてより濃厚で堅牢ながら華美な造り。タンニンは静かでビロードの様な酸が特徴的。あれ以上があるのか、と思ったら複雑味で押してきた。
驚くべきプルミエクリュである。


そして、パトリスリオンは白のテールブランシュも持っているのですが、こいつがまた美味しい。
ポンソのモン リュイザンより余程ブルゴーニュらしい白を作っている印象。
モンリュイザンも美味しいんだけどね...なんか、ブルゴーニュというよりシャンパーニュっぽさがあって、ちょっと違う。


生産者: パトリスリオン
銘柄: ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ テール ブランシュ 2008

赤は艶やかで凝縮感のある素晴らしい造りをみせてくれたが、では白はどうか。ニュイでは比較的レアな白の著名なクリュ、テールブランシュを頂く。 粘性十分で色合いは済んだ薄い黄金色。
やはり赤のやり手は白も強かった。 ひたすらクリーミーなムルソーというより、ミネラルを感じさせるコルトンシャルルマーニュに近いか。
酸味の高いレモン、グレープフルーツの果実味、ムスク、バニラ、ナッツの香りが鋭く立ち上る。不思議な事にレモンの要素がありつつ、一方でクリーミーな香りも。
香りのエッジーさと同期を取るようにかなり酸味が鋭いが、ギスギスした感じはなく、ひたすら透明感のある素晴らしい造り。コートドールでは白の銘醸地に隣接するニュイ サン ジョルジュだからこそ産出しえた素晴らしいシャルドネ。


ちなみにヴージョもあります。
これもやっぱりヴォーヌロマネ寄りの味わい。


生産者: パトリス リオン
銘柄: ヴージョ プルミエクリュ レ クラ 2008

色は澄んだルビー、粘性は中庸。
相変わらずのパワフルさ。
凝縮したダークチェリーやフランボワーズの果実味、オリエンタルなスパイス、リコリス、ノバラ、藁、鉛筆の芯が華やかに香る。ニュイサンジョルジュと同様しなやかで力強い香りが特徴的だが、よりこちらの方が赤い果実の酸味や瑞々しさを感じさせる。感覚としてはややヴォーヌロマネ寄りの造り。タンニンは穏やかでクリーミーで酸も落ち着いている。わずかにバニラも。複雑に要素が絡み合った魅力的な造り。素晴らしいブルゴーニュ。


狙ってるのかわかりませんが、パトリスリオンはヴォーヌロマネに畑を(多分)持っていないにも関わらず、どの赤もそこはかとなくヴォーヌロマネを感じさせるんですよね。面白い。
値段もバカみたいに高いわけではないので、価格見合いで十分お得だと思います。
贅沢したい時に飲みたいドメーヌだねえ。
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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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