【ブルゴーニュ:76(改定)】ロベール グロフィエ 2012年 水平テイスティング

【アムルーズを追記しました】

こんにちは、HKOです。
ジム帰りで体がバッキバキです。運動不足って恐ろしいなあ。
さて今回は2012年新ヴィンテージのロベール グロフィエです。
今回は村名ジュヴレシャンベルタンとシャンボールミュジニー1級ゾードワ、サンティエしかないですが、徐々に飲んだものから追加していこうと思います。


【データ】
ロベール グロフィエはモレ サン ドニに拠点を置くシャンボールミュジニーのトップ生産者の一人。レ ザムルーズ最大の所有者。現在はセルジュ グロフィエ、ニコラ グロフィエが指揮を取っている。フラッグシップはシャンベルタン クロ ド ベーズ、ボンヌマール、1級レ ザムルーズ。
除梗は2007年、2009年が100%、2008年、2010年は70%。2011年は60%。
10日間の低温浸漬の後、自生酵母による自然発酵。新樽率は村名20%、アムルーズ40%、ボンヌマール60%で、13ヶ月程度のフランソワフレール製の樽で熟成を行う。


【テイスティングコメント】
生産者: ロベール グロフィエ
銘柄: ジュヴレ シャンベルタン レ スーヴレ 2012

9000円、WA89pt(2009)
鋭角的な果実味、クリアさ、透明感。堅牢な体躯。
外観は赤みの強いルビー、粘性は中庸。
スミレや果皮の厚いブルーベリーやダークチェリーの果実味、徐々に上白糖の様なクリアな甘露さが現れてくる。キャンディ香的。シナモンやバニラ、紅茶やなめし革の要素。香水などの風味。
酸とタンニンは柔らかく、ベリーや旨味、スミレの様な華やかで堅牢な余韻。冷涼な風味が残る。折り目正しいエッジの効いた味わい。


生産者: ロベール グロフィエ
銘柄: シャンボール ミュジニー プルミエクリュ レ ゾー ドワ 2012

17000円、WA92pt(2009)
シャンボールの典型。ミネラル感と軽やかな果実味、自然の風味が際立つ味わい。
外観は赤みの強いルビー、粘性は中庸。
エッジの効いた堅牢なスーヴレと比べると、強いミネラルと共にミルクティーの様な風味が混在して感じられる。スーヴレと比べるとややマイルドさがある果皮の要素。ラズベリーやアメリカンチェリー。そしてスミレの花を思わせる。徐々に茎やクローヴの様な瑞々しい青さ、樹皮を感じさせる風味が現れる。
スーヴレが果実味に寄ってくるが、こちらはどんどん華やかになっていく。なめし革やベリーの旨味が前に出る。溶剤の様な風味。
酸味もタンニンが柔らかく、ミルクティー、ラズベリー、梅柴などの旨味と余韻が充実している。茎や樹皮の余韻が残っていく。


生産者: ロベール グロフィエ
銘柄: シャンボール ミュジニー プルミエクリュ レ サンティエ 2012

22000円、WA92pt(2009)
豊満で充実した果実味、ふくよかで広がりのある体躯。充実した樽香。シャンボールの一側面的。
外観は赤みの強いルビー、粘性は中庸。
よりミルクティーの要素が強く感じられる。この中では最も豊満で肉厚。果実味が最も強く甘みを伴う熟したダークチェリーや若いプラムの果実味が感じられる。ワッフルの様なロースティーな樽と果実味が混じった香り。シナモンや濃厚なシロップ、紅茶やバニラの風味が感じられる。スミレの風味も上記の2本と比べると少なめ。
酸味もタンニンが柔らかく、旨味は充実していて梅柴やダークチェリーなどの強烈な旨味がある。わずかな塩味が感じられる。華やかさと梅柴の余韻が綺麗に広がっていく。


生産者: ロベール グロフィエ
銘柄: シャンボールミュジニー プルミエクリュ レ ザムルース 2012

約43000円、WA93pt(2010)
外観は赤みの強い淡いルビー、粘性は低い。
ミネラルを帯びながら、赤系果実(クランベリーやラズベリー)の強いエキス感が感じられる。それでいて凝縮した果実味がある。例年に比べても、富にエキス感と瑞々しさが際立っている様に感じられる。華やかなスミレの香り、土、そしてクローヴや濡れた草の要素。わずかにバターや白檀の様な香りが感じられる。主張は少ないが皮の要素も。
タンニンより酸が際立っていて、エキス感がある。
それでいて酸はマロラクティック発酵で滑らかになってくる。ベリーの様な風味が要素がある。


【所感】
やっぱりロベール グロフィエいいですね。
2009年、2010年、2011年、そして2012年いずれも期待を裏切らない。
2009年、2010年は過剰な程の煌びやかさと共に凝縮した果実味がどのワインからも感じられましたが、2011年は煌びやかさ=果皮の華やかさはかなり抑制されていて、どちらかというと果実味とマロラクティック発酵に起因するミルクティーの様な木と土の要素が前に出ている様に感じました。
2012年はシャンボールミュジニーに関してはほぼ2011年を踏襲したを作りと言えます。
これは単純に方向転換によるものなのか、ヴィンテージを考慮した醸造方法の変化なのかはわかりませんが、煌びやかさや華やかさを過剰に前に出す様な事はしていません。
その結果、シャンボールミュジニーだけではなくブルゴーニュとしても稀有な味わいを持つピノノワールになっています。(ジュヴレシャンベルタンはそれに対して2010年以前の様な味わいだと思います。華やかで堅牢。)
個人的にはよくシャンボールミュジニーを表しているな、と思いました。一般的なイメージのシャンボールはもっと瑞々しいかもしれませんが、この充実した果実味と共に森を想起させる木や土、スミレのアロマが広がっていくのは中々特異なものです。果実味の充実度や樽の要素はさておき、ことゾードワとアムルーズに関しては間違いなく「静」のシャンボールミュジニーだと思います。
特にレザムルーズは、ゾードワに近い味わいでありながら、ミルクティーの要素は落ち着き、ミネラル感がより先鋭化、より凝縮感とエキス感を感じる味わいを感じます。ゾードワと比べるとより内向的に凝縮している印象。よりピュアさが感じられる味わいでした。
サンティエはその点華やかさは抑え気味でより果実味と樽香に寄っています。こちらは「動」のシャンボールだと思います。
そもそもサンティエとゾードワはシャンボールの北と南にそれぞれ位置する畑で、ボンヌマール寄りの特徴を持つサンティエとミュジニー寄りのアムルーズ、アムルーズ寄りのゾードワだとやはりメインとなる要素が異なるのは自明の理ですね。よりシャンボールらしさでいうとゾードワですが、サンティエもシャンボールが持つ可能性の一側面であると思います。
いずれにせよ、特質的でありながら、他のシャンボールの生産者とは別の方向から「らしさ」に迫った素晴らしいワインだと思います。

しかしグロフィエ高くなったな...若干引きますね...




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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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