【焼酎・第三回】森伊蔵 & 森伊蔵 極上の一滴

こんにちは、HKOです。
今回は焼酎編ラストエントリーです。
そもそもプレミアムな森伊蔵ですが、その上を行く焼酎が存在します。森伊蔵 極上の一滴です。今回はその2つを比較してみます。


【データ】
森伊蔵は鹿児島県垂水市に拠点を置く森伊蔵酒造が作る芋焼酎。原料には契約栽培のさつま芋である黄金千貫のみを使用。フラッグシップは「森伊蔵 極上の一滴」。相違点は熟成期間。極上の一滴は36ヶ月の洞窟内での甕熟成を経てリリースされます。


【テイスティングコメント】
生産者: 森伊蔵酒造
銘柄: 森伊蔵 芋焼酎

25000円
熟成したブランデーのようなカラメルを想起させる香り。焼き栗、スイートポテト、長期熟成を経たシャルドネの様に香り高い。シロップ、ドライハーブ、白胡椒の様なスパイシーな風味。飲む人が飲んだら100%熟成シャンパーニュを想起させるだろう。バターやリコリスなどの要素も感じられる。
アルコールのアタックは極めて柔らかく白檀や樹皮、焼き芋の様な余韻を残す。極めて高品質な焼酎だ。高いのも納得。


生産者: 森伊蔵酒造
銘柄: 森伊蔵 極上の一滴 長期洞窟熟成酒 甕壺 芋焼酎

50000円
森伊蔵のフラッグシップ。
まさに極上といって差し支えない香り高さ。
正直焼酎舐めてたと言わざるを得ない。
基本的な骨子は森伊蔵と同様で、極上の熟成シャルドネにも似た香りを纏う。とはいえ森伊蔵は実態的な姿で迫ってくるが、極上の一滴はより官能的で冷涼だ。マニュキアの様な華やかな芳香を骨子にしてブランデーの様なカラメルや焼き栗、バターやリコリス、スイートポテト、白胡椒の様なアロマが迫ってくる。豊満さとは一線を画していてワインで言うミネラルのような引き締まった一本線を感じる。先述の伊蔵と比べるとアルコールのアタック感はやや強く感じるものの、切れ味鋭くそれでいてスパイシーで焼き栗の様な豊満な余韻を残していく。さながら魔王との合いの子の様な印象を受ける。好みは人によりけりだが偉大さでいうのであれば間違いなくこっちだろう。


【所感】
森伊蔵も焼酎の既成概念をぶち壊す素晴らしい味わいでしたが、極上の一滴は更にその上を行く。いや、上を行く、という表現はちょっと違うかも。
前回記載した様に森伊蔵はブランデー感と共に熟成ブラン ド ブランの様なクリスピーで甘露な味わいを強く感じました。言い換えればある種豊満でリッチさも併せて感じたのですが、極上の一滴はもっと鋭角的で官能的。骨子は変わらないながら、マニキュアや溶剤の様な冷たさ、華やかさがある。
まるでミネラルで引き締まったシャンパーニュの様に芯の力強さを感じる。クリアで透明感があるが、その中にしっかりとスイートポテトや焼き栗、カラメルの様な甘露さが凝縮されて包含されている。冷ややかなタッチは魔王を、全体的な骨子は森伊蔵を踏襲。
なるほど、極めて偉大な焼酎だと思う。
焼酎というより、むしろ最上のブランデーの様な扱いの方が正しいか。
ただ前回のエントリーでも書いたとおり、熟成によって、なぜこうなるのか。そこがちょっと不明ではある。
熟成によって丸みが出るというよりも、より鋭角化している様な気がする。
そもそも骨子が段違いに森伊蔵より強く、熟成を帯びてなお、この形なのか。それとも熟成によりアルコール感が突出して感じられる様になったのかは分からない。
偉大さとともに謎を残す焼酎だな、と思った。


関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
ついった
物欲センサー
物欲センサー2
リンク
QRコード
QR