【ウイスキー:2】ボトラーズ、オフィシャル、メーカーブレンデッドの希少ウイスキー5種を利く

こんにちは、HKOです。
本日こそワインです...と思わせてウイスキーです。焼酎、日本酒ときてウイスキーと、本当にこのワインブログはワインをやる気があるのでしょうか...
割とやる気はあるんですが、ネタが揃わないので...今のところ3記事くらい?
まあボチボチやってきたいと思います。
今回はボトラーズとメーカー、ディスティラリーの貴重な銘柄5種を頂きました。


【データ】
ダンカン テイラーはアベ ロッセンベルグ、チャーリー グットマンによって1938年にアメリカで設立された独立瓶詰業者。スコットランド全域の数多くの蒸留所のニューフィリングの樽を購入。2000年にユアン・シャーンがそれらのコレクションを購入し、アラン ゴードンと共に運用しています。1960年代の古酒樽のトップクラスの保有数を誇っています。 それらの中から熟成の一番良い状態を見極め、冷却濾過、カラーリングを一切行わずにボトリング。今回のブラックブル スペシャルリザーブは長期熟成原酒と若い原酒、モルト50%グレーン50%のブレンドしています。ボトル数は871本。ピアレスコレクション グレンマレイ1990はマレイ州のグレンマレイ蒸留所の樽を購入、熟成したもの。ボトル数は256本。
ケイデンヘッドは1942年にエディンバラ創業、現在はスコットランドのキャンベルタウンに拠点を置く最古の独立瓶詰業者。J&Aミッシェル社と同資本の会社です。
自らもボトラーズでありながら多くのボトラーにも樽を供給しています。
ボトルの大半はカスクストレングス。
着色やフィルタリングを行わず、樽同士のブレンドも行わないシングルカスク。
今回のグレングラント24年は10樽以内を選定しブレンドされたスモールバッチシリーズ。シェリー系のカスクではなく、バーボン樽で熟成したグラングラントです。
J&Aミッチェルはキャンベルタウンに拠点を置くケイデンヘッドやスプリングバンクを所有するメーカー。今回のキャンベルタウンロッホ21年はJ&Aミッチェルがプロデュースする世界限定6000本のブレンデッドウイスキー。プロダクション ディレクターであるフランク マッカーディーが最上の原酒が手に入った時にスモールバッチで作るプレミアムブレンド。原酒はモルト60%、グレーン40%の割合で、12種のシングルモルトを使用。
ロングロウはキャンベルタウンのスプリングバンク蒸留所で作っていたウイスキー。スプリングバンクでは3つのタイプのウイスキーを作っており、うち2つは閉鎖した蒸留所を引き継いだもの。ピートを適度に焚き2回半蒸留のスプリングバンク、ヘビーピートで2回蒸留のロングロウ。ノンピートで3回蒸留のヘーゼルバーンを作り分ける。
製麦からボトリングまでのすべての工程を蒸留所で管理する。
今回のテイスティングはダンカンテイラー社とJ&Aミッチェル社、そしてその資本の影響下にあるケイデンヘッド、スプリングバンク蒸留所のウイスキーでした。
J&Aミッチェルの影響度強いですね...


【テイスティングコメント】
瓶詰業者名: ダンカン テイラー
銘柄: ブラックブル スペシャルレゼルヴ
アルコール度数:50度

23000円
ブレンデッド。
グランマレイ同様ローステッドな香りが感じられる。ただこちらの方がピート香りが強めに感じられる。
ややビターなカラメルやメイプルシロップ。
ドライレーズンやヨード、スモークチーズ、エナメルリムーバー、ドライハーブ、オークやアーモンドの香りが感じられる。
アタックは滑らかでエッジを感じさせない丸みがある。口に含むと華やかな香りが広がる。


瓶詰業者名: ダンカン テイラー
生産者: グレンマレイ蒸留所
銘柄: ピアレスコレクション グレンマレイ 1990(23年)

23000円
シングルモルト。
極めて甘露なロースト香を感じさせる。
カラメルをかけたチョコレートの様な風味。
トフィー、メイプルシロップ、レーズンやドライプルーン、エナメルリムーバー、オーク樽、クリームや和紙の様な風味。
アルコールのアタック感は香りに似合わず極めてエッジが効いておりパワフル。口内を焼き払うアルコール度数55.3%。そう考えると穏やかにも感じられるか。


生産者: スプリングバンク蒸留所
銘柄: ロングロウ 18年

19000円
シングルモルト。
ラフロイグの様な強烈なピートやヨード香、塩味を感じる。黒土やエナメルリムーバー、ハーブオイルなどの風味が強い。乾いたオークの香り。基本的にピーティーな香りを強く放つウイスキー。最後にようやくトフィーの様な余韻を残す。
ただアタックは柔らかく、丸みがある。アルコールのアタック強いが棘があまり感じられない。

瓶詰業者名: ケイデンヘッド
生産者:グレングランド蒸留所
銘柄: グレングラント 1989(24年)

19000円
シングルモルト。
今までの中だと丁度合いの子の様なピーティーさとローステッドさを両立した味わい。ヨード香と共に、トフィー、カラメルなどの風味、ドライレーズン、フレッシュハーブ、メープルシロップ、ミルクなど、オーク樽。
アルコールのエッジのあるあじわいだが、そこまで鋭くは無く柔らかいタッチ。


生産者: J&Aミッチェル社
銘柄: キャンベルタウン ロッホ 21年
アルコール度数:46度

16000円
ブレンデッド。
トースティーな甘い香りが感じられる。
トフィーやカラメルの甘露さ、上質紙、レーズンやドライプルーン、オークやシナモン、アーモンドなどの風味が感じられる。
ハーブ感は少ないが、カラメル香寄りの味わい。併せてアルコールのアタックも穏やかで柔らかい。滑らかな味わいのウィスキーだ。


【所感】
ざっくりとこんな感じです。

・ロングロウ
強烈にピーティー、スモーキー。ハーブの香り、トフィーのフィニッシュ。香りと裏腹にアタックに丸みがある。

・グレングラント
ややピーティー、ヨード香と共にトフィーやレーズンのフィニッシュ。アタックはエッジー。

・ブラックブル
ややピーティー。ビターチョコレートやカラメルの様な甘い樽の香り。アーモンドやレーズンなど。アタックは丸く柔らかい。

・キャンベルタウンロッホ
カラメル、レーズン、シナモンなどの甘露さ。上質紙やナッツなどの香りが主体。
全体的に丸みがあり、タッチは柔らかい。

・グレンモレイ
極めて甘露。キャラメルチョコレート、メイプルシロップ、ドライプルーン、和紙などの風味。アルコールが高めの為、アタック感は極めてエッジが効いておりパワフル。

やっぱりブレンデッドは全体的に口当たりがまろやかで柔らかいですね。香りもどちらかというとカラメルっぽさが前に出ていて極めて飲みやすく仕上げられています。とてもキャッチーというか。
対してシングルモルトは結構ブレがあって、グレングラントやグレンモレイは口内を焼く様な強烈なアタックがあります。その理由の大半は55%中盤というカスクストレングスによる高いアルコール度数に起因するものだとは思います。加水されて46%まで落ちているロングロウの口当たりは柔らかかったので、まあアルコール度数でしょう。
グレングラントやグレンモレイ、ロングロウの香りの違いについては、基本的には樽剤とピートの炊き方、蒸留方法に起因すると思っています。
ロングロウとグレングラントはシェリー樽、グランモレイはバーボン&ポートワイン樽ですが、グレンモレイはカラメルやメイプルシロップの様な甘露な香りが主体ですが、ロングロウとグレングラントは違いはあれどやはりピーティーでナッティーだと思います。
蒸留回数については少ないほど麦芽に付けたピート香が残りやすくなる、という認識です。ロングロウとグレングラントは2回。グレンモレイは回数多いのではないかと思います。実情はわかりませんが...あまりピートが残っている様にも思えないので。
熟成期間についてはグレンモレイとグレングラントにアルコール度数も含めあまり差が無いですが、...グレンモレイの方が柔らかく感じました。
モレイが前半に、グラントは後半に飲んだのでアルコールに舌まがなれたのかもしれません。ちょっと怪しいですね。

今回は色々比較テイスティングをしてみましたが、それぞれ醸造、蒸留方法によって大きく味わいが異なるもんですね。
原料に大きな差が無い分、わかりやすく思えます。

そんな感じです。






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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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