【ブルゴーニュ: 70】ダヴィド デュパン、モレ サン ドニ3種のワインを利く

こんにちは、HKOです。
先週より夏休みを取得しておりました。
ブログ更新としてはここぞ!というタイミングでしたが、子供の面倒を見ながらブログ書くのってすごく難しいですね...結果としては殆ど更新が出来ませんでした。
そんな感じで久しぶりに大変記事が溜まっているのですが、ボチボチ消化して行こうと思います。
本日からは暫くブルゴーニュとなります。
本日はダヴィド デュバンの村名モレ サン ドニ、一級 クロ ソルベ、特級 クロ ド ラ ロッシュとなります。

【データ】
ダヴィド デュバンは1971年に設立されたドメーヌ。当代ダヴィドデュバンは19歳で学校を卒業後、アミオ セルヴィルやドメーヌ ラルロ、ジャイエ ジルに師事。
自社で保有していたぶどうは、もともと全量を協同組合に販売していたが、90年代に才能を見抜いたフランソワ フュエが自社畑をメタイヤージュ。その後2006年にはジャッキートルショーからも畑を譲り受け規模を拡大しています。保有している畑の樹齢は高く、村名は4区画の平均50年、1級クロソルベは樹齢50年、特級クロ ド ラ ロッシュは樹齢50年となっています。
栽培は有機栽培。収穫は粒単位厳しく選果を行いながら収穫。(よって100%除梗となる)
赤ワインはセメントタンク、白ワインはステンレスタンクで発酵。状態を見ながらピジャージュの回数などを確定。通常30%、一級と特級は50%の新樽比率で12~18ヶ月熟成を行う。その後白は軽く澱引き後無濾過で瓶詰め、赤は澱引きはほぼ行わず、瓶詰めされる。

【テイスティングコメント】
生産者: ダヴィド デュパン
銘柄: モレ サン ドニ 2009

4500円、WA90pt
外観は赤みの強い澄んだルビー、粘性はやや高い。この中では最も熟成感が感じられる。
プラム、紫スモモなどの強い旨みを放つ果実味。そしてパストラミハム。スミレのドライフラワー、クローヴや樹皮、茎の様なスパイシーな要素。ローズヒップティー、ドライハーブなどの要素が感じられる。旨みがしっかりある果実の香り。僅かに鉛筆の芯の様なニュアンス。
生産年に比べると、やや足の早い印象を受ける(といってももう5年前ですね...)。酸味はやや際立っており、旨みが充実している。アンズやスモモ、樹皮や茎の余韻が感じられる。


生産者: ダヴィド デュパン
銘柄: モレ サン ドニ プルミエクリュ クロ ソルベ 2011

約6000円、WA92pt(2009)
ダヴィド デュパンとしてはかなり異質な味わいで、全体的な調和ではなく果実味と獣香が前面に出ている印象。
外観は赤みの強い澄んだルビー、粘性はやや高い。クリーミーでミルクの様な風味と共に燻製肉の様な強い獣香が感じられる。
その中で瑞々しく糖度の高いイチゴ、チェリーリキュールの果実味、果皮の風味が感じられる。最も果実味が強く全面に出ている。樹皮や紅茶、トリュフ。茎、クローヴなどの要素。ローズヒップティー。やや焦げた木の様なロースト香が感じられる。
クリアで清廉なクロ ド ラ ロッシュと比べて、たっぷりとしたボリューム感がある印象。
酸、タンニンはかなり柔らかくミルクとイチゴ、紅茶の様なアフターが感じられる。こちらも密度は高いがロッシュほどではない。


生産者: ダヴィド デュパン
銘柄: クロ ド ラ ロッシュ グランクリュ 2009

約14000円、WA91-93pt
最もダヴィド デュパンらしさが出ているキュヴェ。
外観はやや濁りのある赤みの強いルビー、粘性は中庸。
全体的に瑞々しい印象だが、液体の密度が非常に高く、凝縮感がある。
オレンジピールの清涼感のある香りを主体として、イチゴやブルーベリー、チェリーリキュールなどの瑞々しい果実味。焦げた木材。そして茎やスミレ、ユーカリなどのハーブの様な青っぽさ、なめし皮の風味、ローズヒップティーやジンジャーブレッド、ミルクの要素が感じられる。
酸はやや強めで、タンニンは柔らかである。
オレンジピール、チェリー、茎の様な余韻が残る。後の方に心地よい果実の甘みが感じられる。若干余韻の長さは短めだと思うが、ほぼ気にならない。


【所感】
今回は2011年の1級、2009年の村名と特級。
まず2011年は非常に特異で、他のヴィンテージのデュバンと比べると、かなり野性的で濃密な味わいのピノノワールとなっています。リキュールの様な濃い赤系果実と強めの獣香。果皮の華やかな風味が強く感じられました。2007年、2008年、2009年のスタイルはほぼ共通といって差し支えないと思うのだけど、2011年のソルベはかなり異端な作りだと思います。
果実味の強さ...というか若々しさはどことなく若いヴィンテージというのもあり納得感はあるのですが、この強烈な獣香はなんとはなく汚染を想起してしまう様な気がします...
次に2009年の村名と特級。
村名はそもそもポテンシャルがやや低いからか、足が速い印象を受けました。結構酸化が進んでいる感じ。10年はいかないだろうが6-7年くらいは歳をとっている感じ。黒系の旨味を多分に含む果実味があり、樽も溶け込んでいると思います。熟成的に半端な状態なので、なんとも微妙な時期ではあります。素直に美味いか、と言われれば結構微妙だと思います。
最後に最も従来のデュバンに近かったのはラ ロッシュかと思います。同生産者のエシェゾーや2010年当時飲んだ2007年のクロ ソルベは、まさにこんな感じの清涼感のある味わいでした。 微妙な濁りも無濾過っぽいと思います。
極めて瑞々しく清涼感のある果実味と高い熟度を感じさせる味わいで、赤黒系の果実味やオレンジの風味を強く感じさせます。
凝縮感があり、エシェゾーのエキス感のある味わいと比べると、少し力強い印象も受けますね。印象としてはデュジャックにも似ていますが、除梗は100%しているので、ちょっとそこのところが謎です。(※後で調べたところ一部房を残しているものもあるようです)
あと僅かに新樽の要素も邪魔をしない程度に感じられます。
特筆すべきはこの凝縮感と清涼感ですね。
素晴らしいと思います。

2009年は村名ヴォーヌロマネとエシェゾーを飲んだので、再検証は不要だとおもいますが、2011年はかなり謎です。
2011年ヴィンテージに関してはしっかりと再検証をする必要があるのかな、と思います。




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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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