【トスカーナ:8+】カーゼバッセの熟成インティスティエティ、ヴェッツォーリのゼロ ドサージュを利く。

こんにちは、HKOです。
本日はヴェッツォーリの熟成フランチャコルタ、カーゼバッセの熟成ブルネッロになります。熟成したイタリアは実はあまり経験がないので、結構勉強になりました。
しかもこれがなかなか素晴らしい。


【データ】
ヴェッツォーリは、ジュゼッペ ヴェッツォーリ率いるワイナリーでフランチャコルタのエルブスコに畑を所有おりベラヴィスタに隣接。そこには樹齢は30年~40年のシャルドネが植わっています。
製法は伝統的なシャンパーニュ製法で、アルコール発酵後オーク大樽で12ヶ月、30ヶ月の瓶熟の後ドサージュ、出荷されます。ミラノのフォーシーズンズホテル メインダイニングのハウスワインにも選ばれています。
今回のドサージュゼロはその名前の通り、ドサージュは行わず、SO2も無添加。瓶熟は82ヶ月(7年)の後出荷されます。

カーゼ バッセ ディ ジャンフランコ ソルデーラは、モンタルチーノ地区の南西部に拠点を置くワイナリー。作付面積は23ha。
栽培は全てビオロジック。標高320mの南西向きの斜面に位置し雨の少なく霧が発生しない日照条件の良い気候。気候収穫したぶどうはオーク大樽で温度管理はせず発酵。酵母の添加やバリック樽は使用しない。
熟成はブルネッロで4年、リゼルヴァで5年熟成させた後、瓶で9ヶ月熟成。
リゼルヴァは上質なぶどうが収穫された年のみに作られます。醸造所は最適な熟成環境を確保するために騒音 温度変化 臭気から遮断されています。
ニュースにもなりましたが元従業員が2006~2012までのバレルの栓をすべて開けて逃げた事によってこれらのヴィンテージは全滅してしまっています。
よってほぼこれらのヴィンテージは手に入らない状況です。
ベネッセの例もありますが、従業員の反逆は怖いですね...まあ、この生産者、相当な頑固親父っぽいので無きにしも非ずか。1992年のインティスティエティはインティスティエティ畑とカーゼバッセ畑のブレンドで、本来はブルネッロ ディ モンタルチーノとなるべき葡萄を使ったワイン。ヴィノ ターヴォラにデクラッセされ、熟成期間を延長しリゼルヴァにした一品です。


【テイスティングコメント】
生産者: ヴェッツォーリ
銘柄: ゼロ ドサージュ 2005

約8000円、
外観は濃いイエローで粘性は高い。
ほのかに熟成感があり、極めて旨味が突出、ドサージュゼロだが柔らかくなっている。
ややミネラルを感じる。
塩ナッツ、カリンやアプリコットなどの充実した旨味を擁する果実味。バニラやイースト、ドライハーブ。濡れた木材。ほのかにドライシェリーの風味が感じられる。
ドサージュゼロだが、かなり酸味はこなれてきており、充実した旨味を感じられる。
綺麗に熟成したシャンパーニュにほぼ近い。素晴らしい味わい。


生産者: カーゼ パッセ
銘柄: インティスティエティ ヴィノ ダ ターヴォラ 1992
品種: サンジョベーゼ グロッソ 100%

20000円、WA98pt(1995)
外観は橙を帯びたガーネット、粘性は中庸。
良い出汁の様な香り、新世界の様な味わい。
紫スモモやドライアプリコットの様な旨味が充実した果実味、濡れた木材、濡れた土、梅しばの様な旨味。燻製肉や生肉、紅茶、ハーブティー。ナツメグ、ソースの様な濃厚な風味。腐葉土やアーシーで濃密な味わい。しかしながらミディアムボディ。
非常に充実した果実味、酸は穏やか、タンニンは柔らかい。ソースや旨味が充実した味わいがある。


【所感】
ヴェッツォーリのゼロ ドサージュは、ノンドゼの部分よりも、綺麗に熟成を経ていたことに驚いた。約10年程度の熟成ではあるものの、旨味系シャンパーニュと同等クラスの味わいを4000円で実現しているのは驚嘆に値する。塩気のあるナッツや、旨味を感じさせるカリン、そしてその中にイーストやドライハーブ、濡れた木材の要素。ゼロドサージュによる鋭い酸味の相当量は旨味に転化され、滑らかに、それでいて規模感の大きい旨味を実現している。
マロラクティック発酵の要素はなく、果実味もシャープ。グランメゾン的な熟成シャンパーニュではなく、より酸やミネラルを美しく活かす為の熟成を経ている。
4000円代でこれが買えるのは、ほぼ奇跡に近いだろう。2005年にしてここまでこなれてきているのも貴重。
次にカーゼバッセ。
今回カーゼバッセは初めてで、元の姿がわからないから何とも言えない。
ただ目の前の液体を元に語るのであれば、少なくともサンジョベーゼ グロッソの厚みではない。熟成を経て厚みを増しているとはいえ、強靭な旨味がある。フレッシュさは既に皆無。熟成したニューワールドの様な土っぽさ、そして紫スモモやアプリコットの旨味溢れる果実味、ソースの様な熟成に起因する要素が強烈な旨味を放っている。やや酸化的だが、ブルネッロ最上クラスの生産者の熟成の味わいの一端を感じることが出来る。

今まで熟成イタリアワインはピエモンテや一部のトスカーナくらいの経験しかしていなかったのですが、飲んでみるものですね、ビックリしました。
別に食わず嫌いしてた訳では無いんですが、これだけいい感じになるとは。
カーゼバッセは高いしそもそも手に入りにくいので、別としてフランチャコルタはかなりオススメです。



関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
ついった
物欲センサー
物欲センサー2
リンク
QRコード
QR