【ブルゴーニュ: 73】ドメーヌ メオ カミュゼ 2011年 水平テイスティング

こんにちは、HKOです。
本日はドメーヌ メオ カミュゼの2011年ヴィンテージの水平です。
いわゆる王道のアペラシオンではありませんが、ドメーヌ メオカミュゼの実力を十二分に感じられるワインになっています。
王道はやはりリシュブール、クロパラントゥー、オーブリュレ、エシェゾー、コルトン ロニェ、ザルジラあたりですが...まぁ高いので中々飲む機会も無くなっちゃいましたね。
ただ今回の最上のキュヴェは2010年に取得したばかりのコルトン ペリエールなので非常に興味深くはあります。
本日は上記のコルトン ペリエールに加え村名ヴォーヌロマネ、1級レ ショームとなります。


【データ】
メオカミュゼはヴォーヌロマネに拠点を置く大手ドメーヌで、一時コンサルタントとして、分益耕作人としてアンリジャイエがいた事でも有名です。また故アンリジャイエが保有していたクロパラントゥーとオーブリュレを引き継いだドメーヌでもあります。
1985年からアンリ ジャイエの指導を受けた現当主ジャン ニコラ メオがドメーヌの指揮を取っています。醸造責任者はクリスチャン フロワが担当しています。
グランクリュとプルミエクリュを複数持つドメーヌ部門と拠点外の村名やプルミエクリュを生産するネゴシアン部門がありますが、今回はドメーヌものの方です。減農薬農法、夏季剪定や除葉によって葡萄の腐敗を防止し、健全な葡萄を手摘みで収穫します。厳しい選果した葡萄はほぼ100%除梗。コンクリートタンクでのマセラシオン ア フロワ。新樽率は特級と1級は100%、その他は約50%で18か月間熟成。ノンフィルターで瓶詰されます。新樽率は高め。


【テイスティングコメント】
生産者: ドメーヌ メオ カミュゼ
銘柄: ヴォーヌ ロマネ 2011

約12000円、WA89-91pt(2010)
外観は赤みの強い明るいルビー、粘性は高い。 例年と比べると幾分か樽の要素が控えめではあるものの、依然強いロースト香と抽出を感じる。
オリエンタルスパイスやミルクコーヒー、スミレや花の要素が強く感じられる。そしてその奥底には甘露で丸みのあるダークチェリーやブルーベリーの確かな果実味が感じられる。そして紅茶や燻製肉、なめし革の要素。
ドライハーブ、焦げた木の香りやカラメルなどの風味が感じられる。
酸やタンニンはシルキーながらも、しっかりとした存在し、確かなボディを形成している。ダークチェリーやオリエンタルスパイス、華やかで瑞々しい余韻が感じられる。


生産者: ドメーヌ メオ カミュゼ
銘柄: ヴォーヌ ロマネ プルミエクリュ レ ショーム 2011

約19000円、WA91-93pt(2010)
外観は赤みの強い明るいルビー、粘性は高い。
村名と比べ、樽、果実味、抽出、各要素がいずれも強く感じられる。外にエネルギーを放出するかの様な果実味。
オリエンタルスパイスやミルクコーヒー、カラメルの要素はより一段と強くなり、華やかなスミレや赤い花の要素。ダークチェリー、ブラックベリーのコンポートなどの風味にオレンジピールの要素が伴う。コンポートの様な甘露さがあるが、瑞々しさやフレッシュさは強い。
そして紅茶や燻製肉、なめし革の要素。コルトンよりは瑞々しくエキス感があり、村名より各要素が力強い。
酸やタンニンは柔らかで、華やかで瑞々しい味わいが感じられる。オレンジやベリー類、そしてオリエンタルスパイスの余韻が長く残る。


生産者: ドメーヌ メオ カミュゼ
銘柄: コルトン レ ペリエール グランクリュ 2011

約21000円、WA91-93pt(2010)
外観は赤みの強い明るいルビー、粘性は高い。村名、1級畑と比べるとより果実味に密度がある様な気がする。
前述のワイン同様オリエンタルスパイス、ミルクコーヒーの要素が強いが、僅かに土っぽさが混じる。
よく熟したダークチェリーやブラックベリーの黒系の果実味。シロップの様な甘露さがある。土っぽさはあるものの、基本的には華やか。
なめし革や燻製肉、樹皮の風味。クローヴ、リコリスなどのハーブの要素。スモーキーで土っぽい味わいながら、バランス感のある味わいとなっている。
酸、タンニンはシルキーながら旨味もタンニンも充実している。オリエンタルスパイスやベリー類やオレンジの華やかな余韻が感じられる。充実した旨味。


【所感】
2011年を俯瞰して見てみると意外と失敗した生産者ってそんなにいないかもしれません。フーリエとジョルジュルーミエに関しては2010年ヴィンテージと比較すると差がありすぎましたが、基本的には前年を傑作と捉えるのが妥当なのかもしれません。
メオ カミュゼは2011年も大変手堅く仕上げてきていると思います。
割とどの生産者の2011年にも言えることなのですが、メオカミュゼも例に漏れず2009年、2010年と比較すると樽香や抽出はかなり抑え目に作り込んであります。勿論、そもそもそれらの要素が強い生産者ではあるので、要素としてはしっかりと包含していますが。例えばショームやコルトンはローストした様な香りと華やかさははっきりと感じられます。ただ2010年と比べると抑え目といった感じ。
次にそれぞれのキュヴェを比較します。
村名ヴォーヌロマネはロースト香と華やかさと共に、充実したエキス感がある果実味が感じられます。
村名にしてはリッチに作られている以外はヴォーヌロマネの特徴を極めて精緻に捉えた作りだと感じられました。
ショームは村名ヴォーヌロマネの上位互換で果実のエキス感はより凝縮感が高く、醸造的な部分でも新樽比率と抽出がより高くなっている印象を受けます。
ただ並み居る一級畑と比べると若干没個性の様な気もします...位置的にはラターシュとマルコンソールの下で、クロデレアの上なので決して悪くはないと思うんですが...
次にコルトン。小区画のペリエールはコルトンの丘の中腹部、クロ デ ロワに隣接する南東向きの小区画。
こちらも醸造起因のロースト香と華やかさがあり、そこにちょっとした土っぽい要素、そしてショームを超える完熟した果実味が感じられます。
正直このペリエールは最近取得した畑で、かつブレッサンドやルナルド、クロ デュ ロワなどの最高峰の小区画と比べると劣る土地ではあるので、一級ショームといい勝負かな、と思ったんですが、グランクリュを意識して作っているからかショームと比べてもかなり品質が高い様に思います。
果実味はヴォーヌロマネに見られる様なエキス感、瑞々しさではなく、より完熟した様な黒系の果実味が感じられます。それでいてなかなか凝縮している。そしてスモーキーです。ニュイのワインの中だとニュイサンジョルジュに近い印象を受けました。

個人的に好みなのはショームですが、一般的にはコルトンでしょうね。
メオ カミュゼは全体的に醸造的な要素が強く出るので好みが分かれる部分だと思いますが、僕は大変好みでございます。

2011年も良かった。



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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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