【日本:7】国産の希少ワイナリー5種類を利く



こんにちは、HKOです。
本日は国産の希少なワインです。
長野県のファンキーシャトーさん、滋賀県のヒトミワイナリーさん、山梨県のドメーヌミエ イケノさんの3ワイナリーです。
飲んでみて思うのが、決してボルドーやカリフォルニアに追従せず、独自の冷涼さやエレガントさをカベルネやメルローにおいても追及されている様に思えます。
勿論気候的な面もあり過熟した様なカベルネやメルローは出来にくいのかもしれませんが、別の方向性で高品質なワインを作ろうという意思が感じられるのが素晴らしいと思います。

では国産5連発です。


【テイスティングコメント】
生産者: ファンキー シャトー
銘柄: ルージュ メルロー 2013
品種: メルロー100%

3200円
淡いが赤みの強いガーネット、粘性は高い。
トースティーかつ僅かな土っぽさを感じさせる果実味がある。熟したカシスやブラックベリー、砂糖で煮詰めた小豆の様な香りと共に、タバコや焼いた木材の様な風味をが感じられる。燻製肉、西洋杉、ドライハーブなどの要素。
ドライハーブや若々しいカシス、小豆の風味が感じられる。タンニンはしっかりと存在しているが、どちらかといえば酸が際立って感じられる。タッチとしてはロワールのカベルネフランを想起させるミディアムボディ。


生産者: ファンキー シャトー
銘柄: ラ プルミエ フォア カベルネ 2012
品種: カベルネソーヴィニヨン75%、カベルネフラン25%

5200円
濃いガーネット、粘性は高い。
充実した酸味と旨味、甘みは無いが、どこかピノノワールを思わせる繊細さと凝縮感のある果実味がある。
ダークチェリーやブルーベリーの様な強い旨味を感じさせる果実味、燻製肉、西洋杉や鰹節、タバコやスミレの含み香、土っぽさ、鉛筆の芯、リコリスなどの風味。
香りのミディアムさはピノノワールっぽさあるが、後味は確実にカベルネのそれ。
タンニン、酸味は極めて充実。ダークチェリーの果皮と西洋杉、タバコの様なスモーキーな余韻が残る。


生産者: ドメーヌ ミエ イケノ
銘柄: 八ヶ岳 メルロー 2012
品種: メルロー100%

5500円
外観は濃いガーネットで粘性は中庸。
新世界?イタリア?少なくともボルドーでは無いよく熟したメルロー。
極めて華やかでスミレや薔薇、溶剤。ややインクの様な風味。カシスやブラックベリーのリキュール。バニラやカラメルの風味。かなり甘みが強い。香ばしいナッツ類。
土っぽさ、タバコ、リコリスなど。わずかに青さはあるものの、焦がした西洋杉、ミントの様な風味。甘露でリキュールっぽい純度の高い味わい。
香りから感じられるタッチはカリフォルニアのカルトワインに似ている。それと裏腹にボディは極めて軽やかで重量感は無く、酸味は豊か。凝縮感と旨味に満ちた味わいがある。
素晴らしい!


【所感】
まず、ファンキーシャトー。
先日グリ ド グリを飲んだ時からその品質の高さは何と無く感じていたのですが、メルローとカベルネソーヴィニヨンも、ものすごくいい。
まずメルローですが、ボディこそミディアムボディですが、結構リッチな作りをしていて、トースティーかつ熟した果実の香りが存分に楽しめます。また少し土のニュアンスや小豆の風味が感じられます。
どこかロワールの良く出来たカベルネフランを飲んでいる様な感覚を受けます。
次にカベルネ。こっちはボルドーやニューワールドの様な大柄なカベルネではなく、瑞々しく繊細なカベルネソーヴィニヨン。黒系のベリーの香りはどこかピノノワールの様な印象を受けます。酸味と旨味を楽しむ、ややドライなカベルネ。黒系のベリー類や燻製肉、西洋杉の様なアロマ。 ミディアムなボディですが、口に含んだ時の印象はカベルネソーヴィニヨンそのもの。
充実した酸味、タンニンと黒系果実とタバコの余韻がいいですね。
価格はややお高めですが、丁寧に作られたカベルネって感じがします。香りがピノに似てるのはコールドマセレーションと新樽の影響かしら。

次にミエ イケノ。
これがものすごいメルローで極めて熟度が高い。香りから受ける印象は例えばスーパートスカーナやニューワールドのメルローっぽいんですよね。ただボディ自体はあそこまでツヤツヤコテコテしてないので、前述の地域で無いことはわかるんですが、すごく世界標準に近い様な作り方をしているなあ、という印象。
ややインキーな印象は受けるものの、華やかかつチェリーリキュールの様なボリューム感のある果実の香りを感じます。また焦がした西洋杉の様な風味がしっかりとある。
それでいてボディは軽やかですが酸味が豊かで凝縮感がしっかりあります。
樽はミディアムローストのフランソワフレール社製を使っているらしく、香りの感じはどことなく納得しました。

結実や収穫の時期に襲い来る台風や降雨量の多さなどの天候的な面、そして製造コストから見て日本は一般的にワインに向かない土地と言われていますが、これだけのワインが出来るというのは、嬉しいもんですね。商業ベースに乗った時に如何程の利益を創出するかはさておき、消費者としては楽しみな限りでございます。


*******************
さて番外です。
なんで番外かっていうと普通のワインの評価軸ではちょっと正しい感想が伝わらない様な気がしてます。ヒトミワイナリーです。
というのは使われてるぶどうが食用ぶどうなんですよねー。
一般的に食用ぶどうはフォキシーフレーヴァーが強く、ワインから敬遠されがちです。
ただそれって本当に美味しくないの?


【テイスティングコメント】
生産者: ヒトミワイナリー
銘柄: ソワフ ブラン 2013
品種: デラウェア&ナイアガラ

1500円
濁って発泡しているストローイエロー。
すごいフォキシーでマスカテル。
それ以外の要素があるかっていうとあんまり無いのだけど、かなりアロマティックでラムネの様な芳香やシトラスの様な果実味がある。
酸味は際立ち心地よい発泡、極めて爽やかな味わい。なるほど、これはあまり深く考えないで飲んだ方が美味しいかもしれない。


生産者: ヒトミワイナリー
銘柄: h3 パピヨン NV
品種: 国産キャンベルス&巨峰

1700円
外観は明るいルビー。微発泡していて、粘性は低い。
いわゆるグレープ。風味はファンタ。
巨峰の味が濃い風味で、フォキシーフレーバーが感じられる。イチゴの様な風味があり、シロップの様な風味がある。
非常にシンプルで複雑性のあるワインでは無いが、極めて軽快で単純に楽しむためのワインといった感じ。酸味とわずかなタンニン。バランスは良い。


【所感】
正直僕はすごく好きですし、なかなかに新鮮な体験でした。
一般的なワインの複雑さや難解さといったものから無縁の、ひたすら楽しむだけのワインといった感じ。
味わいはシンプルで、デラウェアやナイアガラ、キャンベルス、巨峰そのもの味がする。
清涼飲料水的な味わい。微発泡も爽やかでいい。
じゃあグレープサワーやラムネサワーを飲めばいいじゃんと言われたら何とも言えませんが、サワーにはワイン特有の酸とかないしタンニンもないし、瑞々しさがないし、ぶどうそのものって感じがするんだよ。
合わない人は本当に合わないタイプのやつなんだけど、一回飲んでみて気に入れば、今後つい買ってしまいそうなタイプのワイン。
なかなか最高です。








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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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