【南アフリカ:2】脅威のワイナリー、ブーケンハーツクリーフのフラッグシップ3本を利く

こんにちは、HKOです。
本日は前回に引き続き南アフリカのワインを追って行きます。
今回はブーケンハーツクリーフ。南アフリカ最上の生産者のフラッグシップ3本をいただきます。
後述しますが、これがいずれもメチャクチャ凄い、見つけたら即購入余裕です。
ローヌはフランスの中では比較的高騰が緩やかですが、それでも高騰が続いているのは間違いありません。それならばこちらを選ぶのも一つの手かもしれません。


【データ】
ブーケンハーツクルーフは南アフリカのフランシュック地区に1776年に設立 された最古のワイナリーの一つ。醸造は南アフリカの天才ワイン醸造家と称されるマーク ケント。エレガントで力強いローヌスタイルを目指しています。
ワイナリーはフランシュック地区の山々に囲まれた谷にあり、東向き斜面の25haのブドウ畑。日照時間が少なく生育が遅いため、長い成熟期間により複雑なテクスチャを生み出します。
フラッグシップは7つの椅子が並ぶラベルのブーケンハーツクルーフシラー、カベルネソーヴィニヨン、セミヨンの3種類。
シラーは選果、破砕、発酵前に低温保管。大部分を除梗し、4日間の低温浸漬。1週間半程度の発酵を行い、ピジャージュはわずかに行います。マロラクティック発酵を行いながら、2、3年の中古樽で27カ月熟成。
カベルネは5日の低温浸漬。日当たり3回のルモンタージュを2週間行う。シラーより若干高い温度で発酵。スロベニアンオーク新樽100%で27カ月熟成。
セミヨンはローム含有率の高い土壌に1902年に植えられた古木と砂が多い土壌に1942に植えられた古木を使用。葡萄は全房でプレスの上24~48時間静置される。MLFは実施。 100%フレンチオーク新樽を使用しているが低温の為、要素の抽出は最低限に抑えられる。13カ月熟成。


【テイスティングコメント】
生産者: ブーケンハーツ クルーフ
銘柄: セミヨン 2010
品種: セミヨン95%、ソーヴィヨンブラン5%

約4200円、WA90pt
外観は明るいストローイエローで粘性は高い。
ややオイリーでミネラリーなタッチがあるセミヨン。熟度は非常に高い。
シトラスやライムの様な果実味とともにパッションフルーツの様な甘さがある。酸と新世界的な果実味。白い花やバター、ドライハーブなどの要素。樽の要素はあまり感じない。
酸は豊かでミネラルもあり、パワフルでありながらエレガントな味わい。凝縮感があり、心地よい酸が楽しめる。


生産者: ブーケンハーツ クルーフ
銘柄: カベルネ ソーヴィニヨン 2011
品種: カベルネ ソーヴィヨン 100%

約6500円、WA92pt
外観は赤みの強いガーネット、粘性は高い。
ロイヤルミルクティーや乾いた土の様な香り、熟したブラックベリーやブルーベリーの果実味、西洋杉。それらと共にリコリスやハーブなどの要素と生肉などの風味。
非常に滑らかで品がある。
滑らかなアタック。タンニン、酸味のバランスが取れている。ベリー類の果実味や西洋杉、ミントやミルク、土の様な余韻が残る。


生産者: ブーケンハーツ クルーフ
銘柄: シラー 2011
品種: シラー100%

約7000円、WA93pt
外観は赤みの強いガーネット、粘性は高い。
キャンディの様に高域に伸びる様な甘露さ。
凝縮した果実味、プルーンやブルーベリーのコンポートの様な甘露さ。僅かなスモーキーさ。ヨーグルトやミルクの様な酸味を感じさせるまろやかさ。ジビエや樹皮の様な香り、ワッフルなど。溢れ出る果実味。エレガントで香り高い。
酸もタンニンも非常に滑らかで、カベルネ系と比べると、落ち着いた密度を感じる。
チェリーリキュールやヨーグルトなどの瑞々しい余韻が残る。最高。


【所感】
うーん、凄い生産者です。
赤が素晴らしいのも勿論ですが、白もかなりいいですね。
まずセミヨンですが、果実味の熟度が高く、新世界的な甘露な香りを感じさせながら、シトラスやライムなどのピュアさや清涼感、ミネラルを感じさせる作りになっています。新樽100%とありますが、ほぼそれを感じさせる樽香はありません。
新世界的な果実味はあるものの、これは全体に言えることですが、酸とミネラルがしっかりと立っている。そのため熟度は高くても全体的に引き締まった印象を受けます。
次にカベルネソーヴィニヨンですが、MLFと樽の要素が結合し、紅茶や土の香りを前面に出しながら黒系果実の果実味や甘草な生肉の要素が感じられます。
タンニンや酸は際立ちながら極めて滑らかでスムーズ。非常に酸、タンニンのバランスが取れています。新世界的なカベルネのボディをしなやかで柔らかくして、酸を際立たせた様な味わいです。
最後はシラー。これが私の好みに凄く合っていてマジでヤバイ。
高域に伸びる様な甘露さ、高い凝縮感。黒系果実のコンポート、MLFの角の取れたテクスチャー。それでいてスモーキーさや樹皮の様な複雑な要素を包含している。一切の引っ掛かりが無く、美しい酸とタンニンを伴いながら高域に官能的な味わいが広がっていく。
細かい要素は違えど、ギガルのコートロティやシャプティエのエルミタージュではなく、シャーヴのエルミタージュをどこか感じさせますね。これらやシンクアノンのシラーと比べると、密度は少し低いですが、その分伸びて拡散して行く様な香りの立ち方。
この価格を考えると突出した品質と言えるでしょう。

いやー、このワイナリーものすごく品質高いですねー。これからも追って行きたいですがいわゆるブティックワイナリーですから、なかなか手に入らない...
見つけたら買いです。




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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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