【イタリア(フリウリ・モンテファルコ):10】ミアーニの超絶メルローとパオロベアの土着サグランティーノを利く

こんにちは、HKOです。
iPhone6に機種変してきました。
このブログはほぼiPhoneのテキストエディタとFC2 Blogのアプリで出来ているので、環境激変です。
PCは好みのテキストエディタが無くて(この長文をブラウザ直打ちはさすがに無い...)、かつ単純に文章を書き連ねるだけならQWERTY物理キーボードよりフリックの方がミスタイプ少なく、結果早いし、場所を問わないのでどうしてもこっち寄りに。
ただ今回iOS8になって虎の子のテキストエディタがプレーンテキストのみじゃ無くなったので、かなりがっくりきてます。これじゃevernoteとかpagesとかとさほど変わらんやん...
なので暫定的にプレーンテキストエディタのアプリを噛ませてます。うーん...でかいし生産性が著しく落ちたぞ...

さて、今回はイタリアのピエモンテとトスカーナ以外の優良生産者です。


【データ】
ミアーニは1980年代に設立されたイタリア フリウーリに拠点を置くカルト的存在の生産者。創設者兼醸造家はエンツォ ポントーニ。
ミアーニの生産本数は極小で多くても12000本程度。
剪定とグリーンハーヴェストによって収量を徹底的に下げ、さらにバレルセレクションを行う事で、最高クラスのブドウのみがミアーニの名前を冠して瓶詰される事となる。作付面積は好条件のブットリオとロザッツォ含む13ha。栽培はすべてビオディナミ。
シャルドネ バラッカはブットリオ単一畑の樹齢35年のシャルドネを使用。ホールバンチでステンレスタンクでデブルバージュ、バリック樽でアルコール発酵、マロラクティック発酵を行った後、新樽50%のバリックで10ヶ月熟成させる。年間900本。
ロッソはミアーニメルローのセカンドワインでメルローを基調としながら複数品目のセパージュとなる。
畑はブットリオとロザッツォから選定。ホールバンチで木製解放桶でアルコール発酵、マロラクティック発酵。無濾過。熟成期間および新樽比率は不明だが、ファーストラベルは新樽100%で23ヶ月熟成。

パオロ ベアは1980年代に設立されたイタリア ウンブリアにあるモンテファルコ サグランティーノ最上の生産者。
限りなく自然に近い方法での栽培を行っており、ビオディナミを実践。醸造においては野生酵母の使用し、42日間のマセレーション。温度コントロールを一切せずにアルコール発酵。42日間もの長いマセレーションののち、ステンレスタンクにて24ヶ月、さらに大樽へと移され24ヶ月熟成させる。ノンフィルターでボトリングする。


【テイスティングコメント】
生産者: ミアーニ
銘柄: シャルドネ バラッカ 2012
品種: シャルドネ100%

12000円、WA92pt(2010)
外観は淡いストローイエローで粘性は高い。
オイリーな充実したミネラル感とナッツの様な油膜っぽい香り、バターの要素が前面に出ており、その奥に新世界にも似たよくフレッシュな黄桃や洋梨、果実の蜜の様な充実した果実味が感じられる。フレッシュハーブ、バニラなどの要素が感じられる。
酸は穏やかで、僅かにやや残糖を感じられる甘やかさがある。ボディは厚めでグレープフルーツの皮の様な僅かな苦味が感じられる。
豊満でボリュームのあるシャルドネ。


生産者: ミアーニ
銘柄: ロッソ 2010
品種: メルロー85%、レフォスコ15%

11000円、WA92pt(2009)
外観は紫を帯びた黒に近いガーネット、粘性は高い。こちらもシャルドネと同じく新世界にも似た重厚で重みがある赤。
乾いた土や熟したブラックベリー、プルーンの様な果実味、小豆の様な風味。メロン、トリュフ、スミレの風味。ミルク。燻製肉、コーヒーなどのトースティーな香りが感じられる。
酸もタンニンは柔らかいが、僅かにタンニンが際立っている。乾いた土やブラックベリーの余韻が感じられる。


生産者: パオロ ベア
銘柄: モンテファルコ ディ サグランティーノ パリアーロ 2006
品種: サグランティーノ100%

7000円、WA94pt(2005)
ややオレンジを帯びた黒に近いガーネット、粘性は高い。
鉛筆の芯や煮詰めたソースの様な香り、果皮の厚い紫スモモ、ブルーベリー。メロンを感じさせるフルーツ香。薔薇の様な要素もある。血の様な香り。僅かに生肉、獣香がある。樹皮。リコリス。
酸は穏やかだか、タンニンは豊か。
果皮の厚い紫スモモ、ブルーベリーなどの風味が感じられる。


【所感】
まずミアーニから。
フリウーリは主に白ワインに適した土地と言われます。ポーラという冷たい突風が吹き比較的冷涼な土地と言えます。
それでいてこのロッソやバラッカの過熟感、それでいて白には不思議と冷涼感も感じられます。
バラッカはよくマロラクティック発酵と樽の要素がはっきりと現れています。また果実味も高い為、どこか新世界的な印象を受けるのですが、その根本を引き締めるのは何と言っても、この強烈なミネラル。この部分がいわゆる新世界的な味わいに冷涼さを加えている原因ではないかと。そして残糖を感じさせるほのかな甘さ、わずかなグレープフルーツを思わせる余韻があります。
ロッソも新世界メルローのグランヴァンたる味わいがあります。セカンド的な立ち位置のワインではあるものの、リッチでローストした様な樽香と凝縮した果実味が感じられます。やや土っぽさや燻した様なタッチもあり、むしろポムロールあたりのメルローを想起させる感じ。重厚で重みがあり、その分酸はトレードオフされていますが、十分に素晴らしいメルローと言えるのではないかと思います。
最後にパオロ ベアのサグランティーノ。
この中でも比較的熟成が進んでいるように見えるワインです。熟成というより酸化のニュアンスでしょうか。こういうものなのかな。
鉛筆の芯やソースの様な香りを主体として獣香や果皮の香りが感じられる。
ボディは重く若いヴィンテージにおいては、カリフォルニアのローヌ品種の様なアロマだったのではないかと思います。ただ丁度熟成の狭間というか、現段階では純粋に楽しめるかといえば、まだ微妙のような気がしますね。

以上イタリア3種類でした。
毎回土着は新たな発見があって面白いなー。



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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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