【カリフォルニア(ワシントン):25】カルトジンファンデル&シラー2本を利く

こんにちは、HKOです。
今回はカリフォルニア&ワシントンのジンファンデルとシラーです。


【データ】
ターリーワインセラーズは女帝へレン ターリーの弟であり、フロッグスリープの共同者であったラリーターリーが指揮を執るカリフォルニア最上のジンファンデル、プティシラーを生み出すワイナリー。ワインメーカーはアレン ジョルダン。栽培は有機栽培。
01年はワインアドヴォケイトにてジンファンデル最高点となる97点を取得しています。
今回のジュヴナイルはターリーのエントリーキュヴェとも言える1本で、6~25年の樹齢の若い木のぶどうを中心に使用しています。サルバドール、ハインヴィンヤードなど12の区画を使用。新樽25%で16ヶ月の熟成。清澄は行わない。

カユースは1996年に設立されたワシントン州ワラワラに拠点を置く生産者。ワインメーカーのクリストフ バロンはシャンパンメゾン バロン アルベールの三男でシャンパーニュ、ブルゴーニュで醸造学を、オレゴン、ワシントン、ニュージーランド、オーストラリアでワイン作りを学んだ。シャトーヌフ デュ パプ同様の小石とシルトで構成された土壌から算出されるぶどうにはワシントン初のバイオダイナミクスを実践している。今回のキュヴェはフラッグシップのバイオニックフロッグ。北部ローヌの生産者をリスペクトしたキュヴェ。アンシャンベルラン、カイユ、アーマダ、アンスリーズの単一畑のポジティヴセレクションを混醸。収量はエーカーあたり1,2トン。自然酵母にて、一部全房発酵。熟成にはルネロスタンから購入した旧樽、そして20%程度の新樽を使用し、ノンフィルターで瓶詰される。


【テイスティングコメント】
生産者: ターリー
銘柄: ジュヴナイル ジンファンデル 2012
品種: ジンファンデル98%、プティシラー2%

約7000円、WA89pt
外観は極めて濃厚な黒に近いガーネット、粘性は高い。極めて新世界的な濃厚なジンファンデル。
主体は熟したブラックベリーやプルーンの様な濃い黒系果実の風味がある。ただ決してインキーではない。しかしながら若干アルコールを感じさせる薔薇や溶剤の様な風味がある。どこかグルナッシュを想起させる。鉄や乾いた土の様な風味、切り出したばかりの杉の香り、フルーツチョコレートやコーヒーの要素もわずかに感じられるが、あくまで主体は果実味。
タンニンとともに酸がしっかりと存在しており、それでいて滑らか。いわゆる高アルコールのダレた感じはなくて、綺麗な酸にブラックベリーやプルーンの要素が追いかけてくる。ドライフルーツをかじる様な感覚。


生産者: カユース
銘柄: バイオニック フロッグ 2004
品種: シラー100%

約20000円、WA99pt
外観は濃いガーネットだがやや縁が淡くなっている、粘性は高い。
土やキノコ、焼いた西洋杉、ベーコンの様な樽や熟成を帯びた風味が主体的に感じられる。コーヒー。そして薬草や甘草、漢方などのハーブの風味も全面に出ている。黒オリーブやブラックベリーの果皮の要素。シラーズに見られる甘い果実味は感じられない。ドライフラワーやトリュフ、クルミなどの要素が感じられる。漢方やリコリス、薬草と共に表出しているロースト香に圧倒されるが、それよりも驚きなのが、アタックのタンニンは舌の上では柔らかいのに、いきなり膨らみずしっとした重みのある苦みやタンニンに変化する事だ。酸も同じくそうで、コーヒーみたいな重みのある苦みが感じられる。


【所感】
まずターリーのジュヴナイル。
若木を使用したキュヴェとの事ですが、そうはとても思えない程、アルコール度数が高く、豊かな果実味が感じられるジンファンデルです。
どこかグルナッシュにも似た、よく熟した厚みと丸みがある黒系果実の果実味やフルーツチョコレート、コーヒーの様な甘さとビターさを強く感じられます。タンニンは流石に強固で、アルコール度数と共に力強いアタックを感じます。きわめてアメリカンなバーベキューワインですが、酸の滑らかさからどこか品を感じさせる味わいだと思います。

次にカユースのバイオニックフロッグ。
このワインは(私が切り取った瞬間に関しては)結構難しいワインに感じました。
非常にローストした樽の香りが前面に出ており、全く液体に馴染んでいない印象を受けました。
基本的には樽の要素とハーブ、スパイス、土の要素が支配的で、果実味はあまり目立っていないように思えました。たた飲んだ感じ、かなりボディはしっかりと厚みがあるように見受けられるので、根底にはしっかりとした果実味はあるんでしょうね。
(ただ別の人曰くすごくいいらしいのて、ひょっとしたら時間経過でメチャクチャ良くなるのかもしれません)
そういう意味ではこのワインはシラーとしてはかなり堅牢と言えるかもしれません。
ジャストタイミングで飲んでみたいですね。
ちょっと判断しずらいワインでした。



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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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