【オーストラリア:10】実は共通点は高品質。品種のサラダボウル オーストラリア。

こんにちは、HKOです。
別にサボっている訳ではないのですが、更新が遅れておりまして、すいません。
少しずつ更新速度を上げて行きたいと思います。

今回は前回に引き続きオーストラリア。前回は自然派の2生産者にフォーカスしましたが、今回は何の共通点もない、単純に好みで選んだだけの3生産者となります。

いやあ、やっぱランリグ最高ですよね...はぁ。


【データ】
ステファノ ルビアナ ワインズはスティーヴと妻のモニークによって1990年にタスマニア州ダーヴェントヴァレーに設立されたワイナリー。
ダーヴェントヴァレーは穏やかな海洋性気候で、日中は豊富な日照があり、また夏から秋にかけて晴天日が続きます。海抜100mの緩やかな傾斜面の上の方は主に細かいシルトの砂礫層で、傾斜面の下の方では主に水捌けの良い、栄養分と保水力は少ない土壌。南北向き、北北西に風除け。
剪定から収穫まですべて手作業。有機農業を徹底。収穫したぶどうは85%除梗。その後破砕機で破砕され、最新技術の設備で醸造される。フレンチオーク新樽35%で熟成。ポートフォリオはシャルドネ、ピノノワール、リースリング、ピノグリなど。

スモール フライ ワインズはウェイン アーレンズによってオーストラリア バロッサヴァレーに2005年設立されたブティックワイナリー。年間の生産量はわずか1600ケース。
バロッサ北部のヴァインヴェールに18ha(樹齢125年を超えるものを含む)、ハイイーデンに12ha、自社畑を保有しています。
生産は有機農法で、現在はビオディナミに転向中。すべて手摘みでの収穫。今回のロゼはヴァインヴェールから収穫したサンソー、グルナッシュを使用。野生酵母を使用し無濾過無清澄で瓶詰めされる為、オレンジがかった外観が特徴的です。

トルブレックはデヴィット パウエル氏が率いるバロッサバレーに拠点を置くワイナリーで、1994年にローヌの生産者に影響を受けてワインを作り始めました。
バロッサバレーのトルブレックの敷地内にはシラー、グルナッシュ、ムールヴェードルの古木(中には樹齢150年のトレ ヴィエイユ ヴィーニュも)が植わっています。フラッグシップであるラン リグはマラナンガ、クーヌンガ・ヒル、モッパ、グリーノック他8つの畑にある最高140年の超古木を使用しています。収量は平均14hl/haと超低収量。収穫は全て手摘みで、発酵前に丁寧に除梗を行ない、畑毎に木製樽とコンクリートタンクの開放発酵槽にて6~7日間のマセレーション、アルコール発酵を行ないます。バスケットプレス後、60%新樽のフレンチオークで30ヶ月熟成を行ない、瓶詰め前日にヴィオニエをブレンド、無清澄、無濾過で瓶詰めされます。
そしてレ ザミはランリグと対になるグルナッシュ100%の南向き単一畑で作られたワインで、ランリグ同様、樹齢110年級の超古木を使用、平均収量15hl/haという超低収量で栽培された葡萄を使用しています。こちらも収穫は手摘みで、7日間のマセレーション、アルコール発酵の後、バスケットプレスを行ないます。その後100%新樽のフレンチオークで18ヶ月の熟成を経て、無濾過、無清澄で瓶詰めされます。


【テイスティングコメント】
生産者: スモールフライ
銘柄: サンソー グルナッシュ ロゼ 2014
品種: サンソー51%、グルナッシュ49%

3400円
外観は淡い濁りのあるピンク色。粘性は中庸。
オレンジやアンズのような瑞々しい果実味があり、白い花や白胡椒、クローヴ、フレッシュハーブ、充実した果実味がある。やや青っぽい風味。
口当たりに独特の苦味があるが、基本的には柔らかい甘みがあり、チェリーのようなほのかな甘みを感じることが出来る。


生産者: ステファノ ルビアナ
銘柄: プリマヴェーラ ピノノワール 2012
品種: ピノノワール100%

約4000円、WA91pt
外観は赤みの強いやや濃いめのルビー、粘性は中庸。
すごいブルゴーニュライクのピノノワール、よく出来ている。比較的樽を強めに感じさせる味わいで、炭焼きやロースト感がしっかりとある。エレガントなダークチェリーやブルーベリーの果実味がある。なめし革、ミルクティーやクローヴ、土のような要素。
酸味とタンニンが感じれる。トースティーな香りと綺麗な抽出。カーリーフラットみたいな感じ。


生産者: トルブレック
銘柄: ラン リグ 2010
品種: シラーズ97.5%、ヴィオニエ2.5%

36000円、WA100pt
外観は黒に近いガーネットで粘性は極めて高い。
非常にアルコーリックで強烈な凝縮感と粘度がある。
前面にアルコール感はありながら、熟したブラックベリーやプラムの様な果実味、華やかなスミレ、薔薇の風味。強いロースト香が渾然一体になって立ち上がる。また乾いた土やタバコの風味。なめし革、燻製肉。溶剤、インク。黒砂糖の様な強い甘みがあり、コリアンダーなど複雑な要素がある。
口に含むとすごい球体感。酸味やタンニンが包み込まれ毛羽立った所はない。凝縮感共に乾いたブラックベリーやプラムを感じる事が出来る。滑らかでありながらパワフルで力強い味わい。ずっしりとした味わい。


【所感】
タイプの違うワイン3種類です。
ひとつは超自然派のロゼ、ひとつは洗練されたピノノワール、もうひとつはオーストラリアを代表する様な特濃シラーズ。実は共通点があるんです...なんて事はなく、マジで全くスタイルの違うワインです。
まずスモールフライのロゼ。
プロヴァンスのロゼに近いタッチはあるものの、より瑞々しく果実そのものの味わい、そして梗の青さ、ほの苦さを感じます。ある種清潔感を感じるプロヴァンスのワインですが、こちらはもっと雑然としていて、悪い言い方をすれば雑味が多分に含まれています。ただワインだと複雑さ、とも言えます。
特にバランスを崩すような要素ではなく、飲んでいて素直に美味しいと思えるロゼであると思います。

次にステファノ ルビアナのピノノワール。
かなり良いピノノワールです。カーリーフラットのピノノワールを飲んだ時の感覚と非常に近い。
しっかりと除梗され、樽をキチンと効かせた洗練されたピノノワール。ブルゴーニュのどのアペラシオンに当てはまるかは微妙にしっくりこないけど、ブルゴーニュらしさをどこか感じるピノノワール。
凝縮感のある黒系小果実、抽出の華やかさ、樽の香ばしさ。ニュージーランドによくあるクリーンさを際立たせた感じでは無いのがいいですね。意外と新世界には無いタイプのワインだと思います。
ブルゴーニュ高騰の折、大変助かりますね。ブルゴーニュファンには喜ばれそうなピノノワールだと思います。コスパいいですね。

最後はトルブレックのランリグな訳ですが、まあ最高ですよね。イチイチ言う必要も無いんですが。ツヤツヤとしたグリセリンがあり、度数に起因する力強いアタックと共に黒系の過熟した果実味が爆発する。果実味と共に華やかなスミレや薔薇のアロマやトースティーな樽の要素が緻密に編み込まれている。
これらの一連の要素がシルクの様な繋ぎ目の無いタンニンと酸によって包み込まれている。
重量感があるのにそれを感じさせない味わい。シラーズの一つの頂点ではないかと。
もちろんシャーヴやギガル、SQNも同じ様にシラーズ極めているとは思いますが、ちょっとタイプが違いますからね。豊満さでいうとランリグは最高峰。
素晴らしいです。

今回はランリグは勿論ですが、ステファノ ルビアナが良かったですね。ブルゴーニュが高騰しカーリーフラットが品薄なので、この手のニューワールドのワインが増えてくれるのはすごく嬉しいです。まあステファノ ルビアナがそんなに手に入りやすいかっていうと、多分そんな事は無いんでしょうけど、選択肢が増えるだけでもいいですよね。

トルブレック ラン・リグ [2010]

トルブレック ラン・リグ [2010]
価格:32,184円(税込、送料別)





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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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