【日本酒:9】希少な日本酒を銘店「光寿」で頂く。

こんにちは、HKOです。
本日も前回に引き続き日本酒です。
比較的貴重と呼ばれる銘柄を中心に書いています。
磯自慢、飛露喜の純米大吟醸、而今の純米吟醸、出羽桜と十四代の大吟醸です。
あまり口に出来ない銘柄なので、テイスティングにもわりかし気合が入ってしまいます。


今回訪れたのは新橋の銘店「しんばし光寿」。
さすがに日本酒の品揃えが充実しています。


※突き出し。これだけで結構お酒を頂けちゃいます。



※蓮根の天婦羅。うまい。


こういうのをちみちみやりながら、飲むのっていいですよね...


さて、日本酒です。行ってみましょう。


生産者: 出羽桜酒造
銘柄: 出羽桜 大吟醸 万禮
原料米: 山田錦
精米歩合: 35%
酵母: 小川酵母
アルコール度数: 16.8%

突出した純米大吟醸だ。吟醸香が半端ない。
雑味の一切を排したエレガントかつ冷涼な一本。
冷たい印象がありながら芳香の強烈さは特筆すべき点で、メロンや白桃、(まさしく)洋梨の様な突出した果実味がある。上白糖、シロップ、生クリームやカッテージチーズなどの芳香、キンモクセイ、月桂樹などの要素が感じられる。
米の要素はかなり控えめに抑えられており強烈な吟醸香とともに冷ややかな旨みを感じることができる。
酸は柔らかく滑らかで口の中で冷たい凝縮した吟醸香が感じられる。素晴らしい。最高の日本酒のうちの一本。この冷たさ、凝縮感は最も好みの味わいだ。


生産者: 廣木酒造本店
銘柄: 飛露喜 純米大吟醸
使用米:山田錦
精米歩合:麹米 40%精米 掛米50%精米
アルコール度数: 16.1%

こちらも突出した吟醸香が感じられる一本。
万禮ほどではないにせよ、突出した純米大吟醸酒だと思う。米っぽさを残しつつ大吟醸のピュアさと吟醸香が感じられる。
メロンや和梨の吟醸香に加え水飴やカッテージチーズ、ショートブレッド、キンモクセイ、オレンジの花、青リンゴ、クレソン、青竹の様な芳香が感じられる。
米の旨みは十分に包含されており、時折ナッツのような芳香とメロン、和梨の要素が感じられる。綺麗だがボディが強く感じられ、万禮とはまた異なる特徴を持っている。これはこれで凄まじい大吟醸だと思う。


生産者: 木屋正酒造
銘柄: 而今 純米吟醸 愛山火入れ
原料米: 兵庫県産愛山(100%)
使用酵母:自社酵母
精米歩合:50%
アルコール度数:16%

十四代より若干純度は落ちるものの、非常に香りが高くパワフルな味わいが感じられる。
葛や千歳飴、メロンや洋梨の果実味、カッテージチーズやキンモクセイ、ダイコンのような微細な苦味がある。
こちらも極めて滑らかで柔らかい口当たり。
厚い旨味があり、千歳飴や葛のような厚い旨味を帯びた余韻が残る。多少の雑味はあるものの純米吟醸の特徴として十分に受け入れられる。包含する旨味と甘味が特徴的。


生産者: 磯自慢酒造
銘柄: 磯自慢 純米大吟醸 ブルーボトル古家
原料米 : 特A地区 東条秋津古家産 特上米100%
酵母 : 自社保存株
精米歩合 : 40%
アルコール度数 : 16~17度

非常に強い酒だと思う。重い香り、重い旨味、重厚。
ポムロール的というか。
ややアルコーリックながら、クルミや水飴などの純度が高い風味と共にショートブレッド、カッテージチーズ、シロップの様な要素。日本酒的でありながら、甘く、洗練されている。青竹やダイコン、キンモクセイ、洋梨の様な果実味がある。
やや強めのボディがあり、酸は潤沢。甘みと旨みの占有量は多くパワフル。甘い香りの立ち方は大吟醸的でややスモーキーさも感じる。パワフルだが、洗練された純米大吟醸だ。


生産者: 高木酒造
銘柄: 十四代 中取り大吟醸 播州山田錦
原料米 : 特A地区山田錦
使用酵母:山形酵母
精米歩合 : 35%
アルコール度 : 17.0度

香りの純度の高さや華やかさは流石は一級品。
酸を殆ど感じさせない滑らかさ、しなやかさがあり、またアルコール感も殆ど感じさせない。
メロンやバナナの様な果実味があり、水飴、マシュマロの様な甘く純度の高い香り、バターを主体に月桂樹の葉や山菜、キンモクセイの要素が感じられる。
口当たりは極めて柔らかく滑らかで上質なシロップを口に含んだ様な感じ。素晴らしい。



どれも最高でしたが、今回個人的に最も良かったと感じたのは万禮です。半端ない吟醸香だけど、決して甘ったるくなく、シャープで背筋が伸びた清涼感と凝縮感のある味わい。純度がともかく高く、米の要素は殆ど感じられない。最上クラスのブルゴーニュのピノノワールみたいな洗練された味わいがある。本格的にワインファンに好まれそうな日本酒だと思いました。
そういう意味では十四代も純度の高い大吟醸だった。
アルコール感を感じさせない軽やかさと凝縮感が感じられる。羽根の様なタッチ。上質なシロップを口に含んだ様な丸み。粘度や果実味、糖度も全く違いますが、洗練された軽やかで甘露な味わいはシャトーディケムを思わせます。ツヤツヤとしたタッチの日本酒です。

対して而今や磯自慢はどちらかというとパワフルというか重量感のある味わいを感じました。
特に磯自慢はアルコール感がしっかりとあり、重量感がある。ポムロール的というより熟したシラーズって感じかも。ただお米感は全くなくて、吟醸香と乳酸的な洗練された香りが強く感じられた。ボディは今回の中で最も強靭で粘度も高い。少しスモーキーさもあるような気がする。旨味もしっかりとあり、比較的味の強い肴とも十分戦えそうな味わいだと思いました。
而今は磯自慢同様重みを感じさせる日本酒ですが、わずかにそれより軽量で、かつお米的な要素を含んでいる様に思えます。純度が低い言えばそうなんですが、
純米吟醸の個性ともいえる部分ですので、ネガティヴ要素ではありません。
基本純米吟醸としての洗練さ、甘露さがお米の旨味が結合して千歳飴や屑の様な風味をけいせいしています。アタックはまろやかで柔らかいタッチです。
飛露喜は純米大吟醸ですが、どちらかといえば今回の而今に近い味わいだと感じました。
とても洗練されている吟醸香があるのですが、お米の要素をほぼ全く感じない十四代や出羽桜の今回の大吟醸と比べると、ちょっとタイプが異なります。多分精米歩合に起因する要素だと思いますが、アル添有無による差異という線も捨てきれない...
熟したフルーツの味わいとともに、ナッツの要素があるのが複雑味があっていいですね。

いやー、素晴らしかったです。
一部高騰している銘柄があるのは残念ですが、さすが一線級の吟醸酒はいいですね...!
こういうのが気軽に手に入るのが最高なんですがねえ。





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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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