ジュヴレの素晴らしき丘陵地帯とパワフルなヴォルネイ

こんばんわ。
こちらはブルゴーニュです。概ねいつも通りです。
さて、こちらはジュヴレシャンベルタンの中でも、特に良質な一級畑を生み出す丘陵地帯に絞ってみました。
特級シャンベルタンやその他の特級がある場所から一つ隣の丘。
ラヴォー サン ジャック、クロ サン ジャック、カズティエ、コンブ オー モワンヌと横一列に並んだパーセル。
クロ サン ジャックはそれはそれは素晴らしいのですが、あまりにお高いのでなかなか飲めませんので、これを抜いていきます。(クロ サン ジャックは別のエントリーにアルマンルソーのがありますんでそちらをご覧ください。)
そしてややマイナーなヴォルネイ一本。さあ、いってみましょう!


生産者: ルシアン ルモワンヌ
銘柄: ジュヴレ シャンベルタン プルミエクリュ レ カズティエ 2003

非常に濃い色調のルビーで粘性は高め。完熟したダークチェリーやカシスの甘く濃厚な果実味が際立つ。ムスクやスパイス、クローヴ、黒オリーブのニュアンス。僅かにバニラの樽香のニュアンスも。アタッキーだがタンニンは穏やか。酸はやや生き生きとしているが甘やかさから程よく感じる。キュートながらその実、かなりパワフルなボルドーを想わせる果実味の強さがある。これはなかなか。時間が経つと鉄釘や生肉のニュアンスが漂い、野生的な一面を見せる。
ニュイサンジョルジュもそうなんだけど濃ゆいのが、生産者の特徴なのかな?


生産者: ルネ ルクレール
銘柄: ジュヴレ シャンベルタン プルミエクリュ ラヴォー サン ジャック 1988

おーこれ、すごいな。
まだまだ全然健在な香り、すげえ。やや煉瓦色ながらまだまだ若さを残した濃いルビー。粘性はやや高い。こちらも甘やかな造りは共通しているが、よりパワフル。
凝縮感のあるミルティーユ、ドライプルーンの果実味、香りの指向性がより高い。ドライフラワー、甘草、コーヒー豆、熟成に由来する鉄釘、ソース、葉巻、シャンピニオンの香りが複雑に絡み合う。官能的。タンニンも酸も柔らかくはなっているものの未だ健在で収斂性は高いが特に問題にはならない。基本的にジュヴレ シャンベルタンはキュッと引き締まった果実味の強いワインが多いね。
なんだろう、クロードデュガの様な野性味と華やかさが同居するワインって実はあんまりないのかも!しかしピノノワールは時間が経つとちょっとウリっぽいニュアンスが出てくるね。


生産者: ルネ ルクレール
銘柄: ジュヴレ シャンベルタン プルミエクリュ コンブ オー モワンヌ 1998

比較的濃いめの澄んだルビー色、粘性はやや高め。 ラヴォーサンジャックと同じ造り手の別のプルミエクリュだが、若干年を取っている印象。
シャンボールミュジニーの様な瑞々しい赤い果実の香りがあるが、基本的には一本筋の通った骨格の強いテロワールに合わせた造りとなっている。若干濃厚さが柔らかくなっているがダークチェリー、フランボワーズの果実味、甘草、アニス、藁っぽさ、フルーツソースの熟成香やマニュキアの様な溶剤のニュアンスがある。熟成香主体。タンニンも酸も溶け込んでいるが、やや後味に苦味を感じる。 動物的な香りもあり、筋肉質である事はかわらないかも!


生産者: マルキ ダンジェルヴィーユ
銘柄: ヴォルネイ プルミエクリュ タイユピエ 2006

土っぽく、やや獣の様なニュアンスがある不思議なヴォルネイ。
香りの線の細さはあまり感じない。
濃く透明感はあまり感じられないルビー、粘性はやや高め。
果皮が厚めのブルーベリー、紫スモモのニュアンス。ベーコン、鉄釘の野生的なニュアンスや紅茶、松、土っぽさ、ナツメグ、クローブなどのハーブが香る。
やや熟成を感じられる香り。2000年代前半のニュアンス。
タンニンの収斂性は高く、酸もトゲトゲしている様な気がする。
香りはパワフルながら丁度いい熟成香があり悪くないのだが...単純に閉じているだけなのかな。


こちらも生産者の個性が強烈すぎてあまり参考になりませんでした....ルシアンルモワンヌ!お前の事言ってんだよ!あとヴィンテージも違うしね...そもそも無理な企画じゃないか。

とはいえ、非常に驚きだったのが、ルネ ルクレール、80年代、90年代のプルミエクリュですが、ブルゴーニュでこれだけ熟成するとみんな同じ顔になるんですが、まだ全然活き活きとしていて、とても数十年単位で年を取っているとは思えない丹精さでした。
今後のエントリーに入れようかと思っている76年のミュジニーにも言える事なんだけども、強いテロワールに恵まれているワインは本当に強固。ちょっとやそっとじゃへこたれない。
まさに神秘といった感じ。

最後にヴォルネイですが、これはちょっとなんか違う。閉じていたのもあるけどエレガントさよりも野性味が出てきちゃあかんでしょう。
美味いかと聞かれれは美味いけど、他のワインの方が魅力的に写ってしまうね。

とはいえ、これもブルゴーニュの面白い所。違いを楽しめるってのは素晴らしいですね。
関連記事
スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめtyaiました【ジュヴレの素晴らしき丘陵地帯とパワフルなヴォルネイ】

こんばんわ。こちらはブルゴーニュです。概ねいつも通りです。さて、こちらはジュヴレシャンベルタンの中でも、特に良質な一級畑を生み出す丘陵地帯に絞ってみました。特級シャンベ...

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
ついった
物欲センサー
物欲センサー2
リンク
QRコード
QR