【シャンパーニュ:38】煌めく熟成ブランドミレネール、安価な最高品質アンドレクルエを効く

こんにちは、HKOです。
本日は打って変わってシャンパーニュ。
アンドレクルエ、ドンペリニヨン、そして熟成したシャルルエドシックのブラン ド ミレネールです。
今回、極めて熟成シャルルエドシックの素晴らしさが際立っていました。

具体的には記事にて。
いってみましょう。

【データ】
アンドレ クルエはモンターニュ ド ランスに拠点を置くソシエテ ド レコルタン。中世からブドウ栽培は始めていましたがスティルワインのみで、シャンパーニュを作り始めたのは当代の祖父から。
表土が薄くチョーキーなアンボネイ、村が南向きで日照量が多いブージーという100%グランクリュからそのキュヴェは作られている。
収穫したブドウは長方形の木製水平プレスで圧搾、テート ド キュヴェのみ使用、温度調節装置が内側に設置された2050lの醸造タンクで発酵。発酵状態を4段階に分けてバリック樽に移し 最終的にバリック内で醗酵を終了させます。 その後瓶内熟成。
リザーブワイン比率は不明。ドサージュは7.5g/l。
フラッグシップはミレジムとアン ジュール ド 1911。

シャルル エドシックは、1851年にシャルル カミーユ エドシックが設立したメゾンです。ブラン ド ミレネールはコート ド ブランのグランクリュ、プルミエクリュのシャルドネ100%で造られたブラン・ド・ブラン。 オーク樽は全く使用しない。今回は奇跡的な良年であった1995ヴィンテージを15年以上クレイエルで熟成した後デコルジュマンを行ったブラン ド ブラン。

ドンペリニヨンはモエ エ シャンドン社が作るフラッグシップ ヴィンテージシャンパーニュ。
現在の醸造最高責任者はリシャール ジュフロワ。
セパージュは平均でピノノワール、シャルドネが50%ずつ。グランクリュ比率は100%。瓶内熟成期間は7年間。今更説明不要のプレステージシャンパーニュですが、存外に醸造観点での情報がありません。


【テイスティングコメント】
生産者: アンドレ クルルェ
銘柄: グラン レゼルヴ NV
品種: ピノノワール100%

WA90pt
外観は明るいストローイエロー、粘性は中庸は穏やかに立ち上る。
クリスピーで豊満さを感じさせるシャンパーニュ。
小石の様なミネラルがあり、同時にブリオッシュ、バターやバニラなどのMLF起因の香り、杏仁豆腐やローストナッツの様な樽香。オイリーな雰囲気を感じられる。
洋梨やリンゴなどの溌剌とした果実味、フレッシュハーブ、白胡椒、ハチミツの様な風味。
酸味は比較的はっきりと感じられ、洋梨、リンゴの様な溌剌な旨味が感じる。旨味と厚みだけに傾倒する訳ではなく、優れたバランス感があるブラン ド ノワール。


生産者: モエ エ シャンドン
銘柄: ドン ペリニヨン 2004
品種: シャルドネ60%、ピノノワール40%

WA94pt
外観は明るいストローイエローで粘性は中庸。
豊かなカシューナッツやバター、モカ。そしてフレッシュハーブの芳香に、豊満な洋梨、花梨の様な果実味が混じり合う。ブリオッシュ、バニラや白胡椒、しなやかなミネラル感。
際立ったシャープネスもミネラル感もない、バランスの良い豊満でキャッチーな魅力を感じさせるシャンパーニュだと思う。
酸は柔らかく、リンゴやアプリコットの蜜を感じさせる果実味の余韻と旨味が広がる。優等生的なシャンパーニュだ。


生産者: シャルル エドシック
銘柄: ブラン ド ミレネール 1985
品種: シャルドネ100%

約50000円、WA91pt
外観は濃い目のイエローで粘性は中庸。
震えが来るほど素晴らしく熟成したシャンパーニュ。
まさにクリームブリュレ、カスタードクリームの様な濃厚な風味と共にヘーゼルナッツの香り、スイートポテト、焼き栗の要素が完全に表出している。濃密な洋梨や白桃の果実味。僅かに酸味を感じさせるパインの様な風味。シナモン、杏仁豆腐の要素。ドライハーブの様な芳香。
香りにカスタードの様な丸みがあるが、同時に凄まじい旨味と、しっかりとしたミネラル感も包含している。生き生きとした酸味もあり、香りの甘露さとバランス良く引き締まった味わいが感じられる。素晴らしい魚介系の出汁やレモン、クリームブリュレの様な余韻を感じさせる。


【所感】
まずはアンドレクルエ。
一見シャルドネ50%、ピノノワール50%くらいの品と豊満さを感じさせるが、その実ピノノワール100%のブラン ド ノワール。極めてバランスの良いシャンパーニュだと思います。
アンボネイのミネラル感がしっかりあり、そこに洋梨やリンゴの果実味と旨味を共に包含する甘み、強めに効いた樽とMLFが豊満さを醸し出している。
その分ブラン ド ノワールのエネルギーに満ちたパワフルさは無いものの、全体的にかなり品良く構成されていると思いました。
ドンペリニヨン。
非常にリッチでボリューム感のあるシャンパーニュ。
シャープネスやミネラル感は穏やかで、核種系果実の蜜のような風味とバターやカシューナッツ、フレッシュハーブのアロマが絡みつく。
切れ味の鋭さや突出した果実味は無く、突出した部分を押さえ込み、キャッチーなバランスを維持した優等生的なシャンパーニュだと思います。
なお余談ですが、ドンペリニヨンはエノテーク 1995でも若いと感じました。2004は優等生だけに面白味は無いんですが、1995の長熟さを見るともっと古いものを飲んでみたくなりますね。
ブラン ド ミレネール 1985。
もうホント最高の、震えが来るくらい素晴らしい熟成シャルルエドシック。ここまでのいい具合に熟成したシャンパーニュにはなかなか出会えなさそうです。
まさにクリームブリュレ、カスタードクリームやヘーゼルナッツ、スイートポテトなど、樽の要素とMLFと果実味が完璧な状態の下溶け込み融合している。
また洋梨や白桃などの果実味と酸味、ミネラル感があり、熟成によって柔らかくなった香りをギュッと引き締めている。また出汁的な風味も非常によく出ていて、非常に古酒の素晴らしさを複雑に、それでいてわかりやすく伝えている。ボトル差はあるかもしれないが、突出した熟成シャンパーニュだと思う。

この中だとやっぱり圧倒的にシャルル エドシックのブラン ド ミレネール1985ですが、まあ手に入らないので、安定的に好みなのはアンドレクルエのグランレゼルヴですかね。
価格帯もお安いのにもかかわらず、上位のワインに食い込むような堅実で素晴らしいワインを作っていると思いました。アンドレ クルエは他のキュヴェも飲んで行きたいと思います。



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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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