【トスカーナ:10】サンジョベーゼ最上級の生産者のフラッグシップ2本を利く

こんにちは、HKOです。
本日はトスカーナ、キャンディクラシコ地区の名生産者サンジュスト ア レンテンナーノ、モンタルチーノの名生産者チェルバイオーナです。
ラディコンと合わせ、ワイン会で飲んだのですが、こういうテーマが無ければ絶対自分自身では選んで飲むことは無いワインばかりです。
ちなみに僕が選んだのはチェルバイオーナ。

さあ、いってみましょう。


【データ】
サンジュスト ア レンテンナーノは中世からシトー派の修道院としてキャンティ・クラシコ地区に設立された地域の代表的な生産者。
フラッグシップはサンジョベーゼ100%のペルカルロと、トスカーナ産メルロ最高峰のリコルマ。
彼らの拠点を置くガイオーレ南部は夏に雨が降らず気温の高い土地で、砂利層の表土の下の粘土層が保水する為完熟した葡萄が作られます。またマサールセレクションによって通常のサンジョヴェーゼより小さい房となり、粒も小さく凝縮した葡萄ができます。
フラッグシップのペルカルロは保有する6つの区画のポジティブセレクション。9割の樹齢は28年と40年。
コンクリートタンクでアルコール発酵、スペイン産の樽とアリエ産のミディアムトースト樽(新樽50%、1年樽50%)で22ヶ月の熟成。

チェルバイオーナは1977年に設立されたブルネッロ ディ モンタルチーノの生産者。オーナーは栽培責任者も兼ねるディエゴ モリナーリ氏。カーゼバッセに次ぎ、ポッジョ ディ ソットと並ぶブルネッロの代表的な生産者。1981年からリリースされているフラッグシップワインのブルネッロ ディ モンタルチーノは納得のいく葡萄が収穫できなかった年はネゴシアンに売却する為、リリースされない年もあります。2001年にWA96pt獲得して以降はリリースする度に90点台は必ず維持しています。
収穫は全て手作業で行い、農薬も使用しない。発酵後は樽熟成4年、瓶熟成1年と長期の熟成を行う。


【テイスティングコメント】
生産者: サンジュスト ア レンテンナーノ
銘柄 ペルカルロ 1999
品種: サンジョベーゼ100%

約10000円、WA94pt
外観は赤みの強いガーネット、粘性は高い。
果実味と共に熟成した風味が感じられる。
ドライフルーツ、ドライプラムの干したような果実味と共に、濡れた土、枯葉の様な風味。焦げた木や炭焼き、コーヒーの様な樽香。魚介の出汁、ナツメグやシイタケの様なジュワッとした旨味が溢れ出している。燻製肉、小豆の様な風味、梅芝の様な旨味。
酸味は柔らかく、タンニンは比較的際立っている。


生産者:チェルバイオーナ
銘柄: ブルネッロ ディ モンタルチーノ 2008
銘柄: サンジョベーゼ グロッソ 100%

18000円、WA93pt
外観は黒に近いルビーで粘性は高い。
非常に堅牢なワイン。液面を相当減らし1日ほど置いたら良くなった。
インキーだがボルドー品種には無い、荒々しい酸味を内包した凝縮したフルーツと共に、果皮の厚いブラックベリーやプラムなどの乾いた果実味が際立って感じられる。樹皮や際立った獣香があり、ボーカステルを思い起こさせる。燻製肉、タバコ。茎などの要素リコリスや溶剤など。古典派生産者のネッビオーロにも似た堅牢さ。
荒々しい酸味と食らいつく様なタンニンを包含しており、長期に渡って熟成すると思われるが今現状としては群を抜いて堅牢であることは間違いない。ブラックベリーやナツメグ、コショウの様な余韻。


【所感】
まずはペルカルロ。
かなりいいですね、1999にして果実味かちゃんと残っているのは素晴らしいです。一般的なキャンディクラシコではここまで持たないでしょうね。しっかりとしたドライプラムなどのドライフルーツのアロマにしっかりとした熟成香が絡みつきます。濡れた土や枯葉、出汁やナツメグの様な要素があります。
わずかにロースト香も残っていますね。熟成香がありながらも、まだまだ若々しいワインだと思います。
さすが サンジュスト ア レンテンナーノ。ものすごいサンジョベーゼでした。

次はサンジョベーゼグロッソ。チェルバイオーナのブルネッロ ディ モンタルチーノ。
これがもう抜栓直後がとてつもなくガッチガチに閉じていて、まったく開く気配がない状態で、大変困った。ネッビオーロじゃあるまいし。抜栓時は若々しい果実味を楽しんで、少しずつ別の要素を楽しんでいこうかと思ったんだけど、まあ、全然ダメでしたね。
ワイン会後半にようやっと開き始めましたが、ちょっと厳しかったです。
18000円も払って悔しいので、1杯分を持ち帰って翌日再検証。
ようやく飲めるレベルまでやってきました。
ただポテンシャルは当然ながら発揮していないし、若いうちは楽しめない長期熟成型のヴァンドガルドである事は間違いないですねこれ。
ローヌ品種っぽい獣香と、目の粗い酸味を感じさせる果実味、果皮の要素が感じられる。ちょっとボーカステルに似ていると思う。堅牢さはバルバレスコやバローロ並みといったところ。熟成したのだと変わるのかもしれないけど、若いタイミングだと圧倒的にキャッチーさに欠けるので今の段階だと購入するのもあまりオススメできないです。熟成したの買ったほうが早いですね。



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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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