【ピエモンテ(&フリウリ):9】ラディコンの超絶オスラヴィエ、堅牢すぎた若いバローロ。

こんにちは、HKOです。
本日はイタリアのピエモンテ...とフリウーリです。

衝撃でもないごく当たり前の結論は最後で!!

とりあえず行ってみましょう。


【データ】
カンティーネ デイ マルケージ ディ バローロは1807年に設立された古い歴史を持つワイナリー。
今回のバローロはバローロ、モンフォルテ、カスティッリオーネ ファッレット、ラ モッラの日照土壌共に恵まれた複数の畑から作られる。傾斜が大きく、土性が中程度で珪砂を豊富に含む丘陵からなる。
収量は50hl/haで、手摘みで収穫されたブドウは、除梗と搾汁。温度管理されたステンレス槽内で発酵。マセレーションは8日間。ピジャージュは行う。
アルコール発酵後澱引き。その後セメント槽で2ヶ月間でマロラクティック発酵が自然に開始・終了。スラヴォニア製オーク、フランス製オークの大樽で約2年間熟成。12カ月瓶内熟成。

ラディコンは1980年代に設立されたフリウリに拠点を置く自然派ワイナリー。現オーナーはスタニスラオ ラディコン氏。本詰めを始めるにあたり、シャルドネやソーヴィニョンなど国際品種を導入、9,500~10,000本/haの高密植を実施、過熟気味のブドウを圧縮空気式の柔らかな圧搾にかけ、バリック内での醗酵・熟成というモダンな手法を取っていたが、1995年から約2週間のマセレーションと大樽での熟成を採用。より自然な生産をしている。今回のオスラヴィエ フォーリ ダル テンポはもともとD.O.C.でしたが、IGTに格下げされています。リゼルヴァの代わりにフォーリ ダル テンポという名称をつけています。


【テイスティングコメント】
生産者: カンティーナ デル マルケージ ディ バローロ
銘柄: バローロ 2008

外観は赤みの強いガーネットで粘性は高い。
薔薇やスミレの華やかなアロマや、焼いた藁、イースト、黒砂糖の様な香り。なめし皮や、瑞々しいプラム、ドライイチジクの果実味がある。リコリスや溶剤、インクやドライハーブの様な風味も感じられる。
典型的な古典派バローロで華やかさと酵母に通じるイーストっぽさ、瑞々しい果実味が特徴的。フレンチオークに起因するロースト香はない。
華やかな香りとは裏腹にパワフルな酸と共にアグレッシブなタンニンがあり、未だ堅牢かつ他を寄せ付けない雰囲気を纏う。薔薇やスミレ、黒系果実の果皮の風味が余韻として強く残る。禁欲的なワイン。


生産者: ラディコン
銘柄: オスラヴィエ フォーリ デル テンポ 2000
品種: シャルドネ、ソーヴィニヨン

外観はオレンジを帯びた黄金色、粘性は高い。
やや酸化を帯びた旨味が表出した味わい。
ドライアプリコットやリンゴなどの果実味、わずかにキャベツ、カラメルなどの風味、ややオイル感があり、幾つものハーブ、クローヴ、ローストナッツの風味。ハチミツやヨーグルトなどの風味。
非常に酸味と旨味が綺麗に表出しており、やや野生的なアロマとアプリコット、バター、カラメルの様な余韻が残る。
※抜栓前2週間前の澱落しが必要です。


【所感】
古典的バローロらしい非常に堅牢で厳しいタンニンとアグレッシブな酸に満ち満ちた味わいのワイン。
毎度ブルーノ ジャコーザのネッビオーロの幻想を求めてバローロを買うだけど、まあ無いよね...都合良すぎる...
ただしっかりと果実味があり、イースト的な要素や焼いた藁、黒砂糖の様な果実味が感じられる。樽と果実味は申し分ないが、とにかく抽出とイースト的な要素が目立ち、極めて堅牢な印象を感じる。2日目から少しは落ち着いたが依然強烈なパワフルさ。
何度同じ反省をしているか分からないけど、やっぱり若いバローロは難しい。
それに対してラディコンのオスラヴィエは誠に素晴らしかった。イカしたオレンジワインでいかにも自然派らしいアロマのある白。
というか自然派ワインて赤も白も近い感じの要素を結構感じるんだけど、まさにそれ。
ドライアプリコットやリンゴなどの旨味を感じさせる味わいにオイル感やローストナッツ、ヨーグルトの様な風味を感じさせる。カラメルのような甘さも。
熟成してるんだろうが、そもそも自然派ってこんな感じの味わいが多いので、熟成感はあまり感じない。というかありすぎて熟成起因なのか自然派独特の作りなのかわからない。
ただそんなんを吹き飛ばすくらい美味いワイン。酸味と旨味の表出が絶妙。

バローロは全然でしたが、ラディコンは熟成してるのもあるけど最高に美味かったです。
イタリアの名醸地であればあるほどフランスのワインより堅牢で厳しいワインが多いので、もういい加減若いのは控えよう...。
低価格帯フランスよりはすぐに飲んで美味しいの多いんだけどなあ。むずい。




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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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