【ブルゴーニュ:94】クロードデュガ特級グリオット、メオカミュゼ一級オーブリュレ、煌めくブルゴーニュのブラックシップを利く

こんにちは、HKOです。
今回はメオカミュゼとクロード デュガのフラッグシップ級のワインとなります。特に僅か年間2樽のクロード デュガのグリオット シャンベルタンは必見!

さて行ってみましょう。


【データ】
メオカミュゼはヴォーヌロマネに拠点を置く大手ドメーヌで、一時コンサルタントとして、分益耕作人としてアンリジャイエがいた事でも有名です。また故アンリジャイエが保有していたクロパラントゥーとオーブリュレを引き継いだドメーヌでもあります。
1985年からアンリ ジャイエの指導を受けた現当主ジャン ニコラ メオがドメーヌの指揮を取っています。醸造責任者はクリスチャン フロワが担当しています。
グランクリュとプルミエクリュを複数持つドメーヌ部門と拠点外の村名やプルミエクリュを生産するネゴシアン部門がありますが、今回はドメーヌものの方です。減農薬農法、夏季剪定や除葉によって葡萄の腐敗を防止し、健全な葡萄を手摘みで収穫します。厳しい選果した葡萄はほぼ100%除梗。コンクリートタンクでのマセラシオン ア フロワ。新樽率は特級と1級は100%、その他は約50%で18か月間熟成。ノンフィルターで瓶詰されます。新樽率は高め。
フラッグシップは上から順番に特級リシュブール、1級クロ パラントゥ、1級オーブリュレ、特級エシェゾー。

説明不要な生産者ですが、クロードデュガはジュヴレシャンベルタンで最も偉大な生産者の一人で、良く言われるのが「全盛期のDRCを超える生産者」。私はヴィレーヌとアンリフレデリックロックのDRCしか飲んだ事無いので何とも言えませんが...
徹底した自然農法で、耕作も馬を使用する。平均樹齢40年以上(最高樹齢80年)の葡萄の木が使用され、かつ葡萄は徹底した除芽、選果が行われる。それにより凝縮感の高い葡萄が作られます。
収穫した葡萄は100%除梗され、4週間程度マセラシオンを行なう。その後、高い新樽比率で仕上げていきます。比率としては特級、一級は全て100%で18ヶ月の熟成を行なう。
ノンコラージュ、ノンフィルターで瓶詰め。フラッグシップはシャペル、シャルム、グリヨットの3つのグランクリュ。生産量は非常に少なく、グリオットは2樽、シャルムで4樽程度。


【テイスティングコメント】
銘柄: ドメーヌ メオ カミュゼ
生産者: ヴォーヌ ロマネ プルミエクリュ オー ブリュレ 2012

52000円、WA94-96pt
外観は透明度の高い赤みの強い濃いルビー、粘性は高い。例年より樽のローストが柔らかく感じる。抽出はしっかりなされており華やかなスミレの芳香と共に丸みのあるダークチェリーやブラックベリーの熟した果実味、ミルクティーの要素の均衡が取れている。ほのかにコーヒーや五香粉の樽香があるが例年の上位クラスに比べると明らかに柔らかくなっている。蜜の様なシロップに近い甘さ。
ドライハーブ、燻製肉、シナモン、ワッフルの様な風味が主体的に感じられる。
非常にトースティーで甘やかな風味が感じられて非常にバランス良くて素晴らしい。
タンニンは柔らかく、酸は溌剌としている。
香りの豊満さに対して、ボティが僅かに厚みに欠ける様な気がする。際立った酸と共にスミレやワッフルの様な余韻が残る。

生産者: クロード デュガ
銘柄: グリオット シャンベルタン グランクリュ 2011

約130000円、WA95-97pt(2010)
外観は濃いルビー、粘性は高い。
予想通りガチガチに閉じており香りが開いてこない。
黒土やコーヒーの様な堅牢な樽香と、鉄やブラックベリーの厚い果皮要素が前面に蓋をしている。
徐々に蓋が開いていく、バニラやミルクコーヒーや煮詰めたブラックベリー、プラムの果実味、黒砂糖の要素が感じられる。そこを果皮のなめし革や燻製肉的な要素がギュッと引き締め筋肉質の体躯を作り上げている。とにかく密度が段違いに高い。メイプルシロップやクローヴ、シナモンなどのドライハーブ類、シダーウッドの要素。フルーツケーキの様な多種多様な果実を包含した香りを放ってくる。
高密度に大きく広がる果実味がある凄まじいグリオットシャンベルタン。
当然ながらタニック...かと思われたが、想定外に酸寄りの味わいで、タンニンはしなやかで果皮のなめし革やブラックベリーの闊達とした余韻がいつまでも続いていく。少しオイリーではある。凄まじいワイン。


【所感】
両方ともべらぼうにいいですねー!
まずオーブリュレなんですが、2010年の樽をガッツリ効かせたスタイルから、もう少し自然な作りに変わっています。
非常に熟した黒系ベリーの果実味と共にスミレの華やかさ、ミルクティーやほのかなロースト的な要素が美しく均等が取れており、ほぼ球体と言えるべきツヤツヤとした果実感がある。現段階で極めてバランスが良くなっており、エマニュエル ルジェの作りに似てきている様な気がします。
クロパラントゥーとオーブリュレの2010年を考えると、よりオーブリュレの方が日照時間が長い為、過熟的に仕上がり、クロパラントゥーのほうが堅牢で凝縮感が出ているので、今回の2012も同じ様な触れ方をしている事が想定されます。
そうなるとクロパラントゥーは2012年の性質から考えるとかなり樽が強く凝縮感のある冷たい印象を受ける味わいになるのかも。ワインアドヴォケイトだと2010年に関してはクロパラントゥよりオーブリュレの方が得点が上なので、まあ例外的な年なのかもしれませんが。
2012年のメオカミュゼのオーブリュレは大変素晴らしかったです。
次のグリオットシャンベルタンも極めて神懸かり的な味わいでした。というか非常に重厚で濃厚でパワフルなピノノワールなんですが、決して新世界的ではない堅牢さも伴う最上のブルゴーニュという感じがしました。
抜栓直後は恐ろしいくらいに閉じていたけれども、閉じながらも数十分で力を見せ始めた。黒土、コーヒー、鉄やなめし革の要素を切り開いて、低域に留まる煮詰めたブラックベリーやプラム、黒砂糖、ミルクコーヒーの様な甘露で重厚な風味が溢れ出てくる。まさに爆発的で驚愕の濃厚さ。
そこを引き締めるかのように黒系の果皮の煌びやかな要素が密度を高めている。非常に筋肉質でマッシブな体躯。徐々にメイプルシロップやシダーの要素が現れる。ツヤツヤとしたグリセリン的な風味が感じられる。高密度でありながら広がりのある味わい。
強烈なタンニンと酸がありそうな感じだが、味わいは丸みがあり滑らか。少し酸はあるが、タニックすぎることはない。2011年にして既に美味しく飲める。
熟成した時のポテンシャルは計り知れないと思う。
クロードデュガも若いラヴォーサンジャックなどは樽香が突出しているが、それ以上に果実味がありバランスが取れている。
素晴らしいグリオットシャンベルタンでした。

うーん、これらのフラッグシップ、なかなか飲めるものではないので飲めてよかったです。





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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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