【カリフォルニア:29】第三回、スクリーミングイーグル 2011


ついに...

こんにちは、HKOです。
本日最終日、トリを飾るのはカリフォルニア最高のカルトワイン、スクリーミングイーグルです。
一回所用で飲めず、今生飲む事は無いかと思われたワインですが、良かった、縁があったようです。


【データ】
スクリーミングイーグルは1986年に不動産業で成功したジーンフィリップ女史がナパのオークヴィルに設立したワイナリー。醸造責任者はハイジ バレット~アンディ エリクソン。2011年にアンディエリクソンはスクリーミングイーグルを去った様ですが後任は誰かわかりません...
ファーストヴィンテージは1992年。栽培面積は24haの畑。年間生産数6000本程度。
オークヴィルディストリクトの、鉄分を多く含んだ赤い土壌で栽培されたブドウは、適度な収量で、Brix値24で収穫。
厳密な選定が行われ1.5tという少量ずつで発酵させる。セギュイン=モロー製のフレンチオークの樽(約60~65%が新樽)で18~20ヵ月間熟成させ、濾過処理なしで瓶詰めしている。


【テイスティングコメント】
生産者、銘柄: スクリーミング イーグル 2011
品種: カベルネソーヴィニヨン75%、メルロー16%、カベルネフラン9%

約345000円、WA91-94pt
香りの立ち方こそ穏やかながら、存外に凝縮し力強い果実味が奥に揺蕩っている。なかなか尻尾を掴ませないが明らかに球体的であることは間違いない。
ミルクティーやバタートースト、黒糖などの香りがグラスの奥底で漂っている。明らかに濃厚。
徐々に強烈な果実味が現れてくる。煮詰めた様なブラックベリーやドライプルーン。スモーキーなタバコ、焦がした西洋杉の様の樽香があるが、決して樽が前面に出ているわけではない。パチュリー、燻製肉やベーコンの風味。馴染んできてワッフルなどを想起させる風味も現れる。わわずかにピーマンの様な要素があるが気にならない。全体的に球体で濃厚でミルクや果実味、そしてピーマン的な要素が複雑さを助長する。
球体的ではないがタンニンは極めてシルキーで滑らか。酸も極めて緻密できめ細やか。
ほぼ舌に引っかかるようなネガティブ要素はない。
ミルクと西洋杉、プルーン、果皮の要素が感じられる。香りは濃厚だが、その実非常にエレガントな側面がある。素晴らしい。


【所感】
素晴らしかったです、非常に素晴らしかったです。
素晴らしかったですが....長い間焦がれていて、期待値が最高に高まっていた分、それを上回る事は無かった、というのが正直な印象です。なかなか難しいですね。不意打ちという意味ではポールホブスの方が宜しかった様に思えます。

しかしながらスクリーミングイーグル、その完成度は凄まじく高い。
ハーランエステートがラトゥールとするならば、スクリーミングイーグルはムートンに近い。豊満で濃密、果実味爆弾と思っていたが、そんな事は無かった。マロラクティック発酵と樽の要素が前面に出ており、香ばしく甘い香りが漂うが、果実の凝縮感やエネルギーはそれらの奥に巧妙に隠されており、生命力の息づきを感じる。
徐々に樽やMLFの仮初のキャッチーさから膨大な姿が現れてくる。煮詰めたベリーや土やタバコ、燻製などの要素が融和し、ピーマンのスパイシーな側面が複雑さを添える。
クラクラするような味わいだ。球体かと思ったが、どちらかといえばボルドーの様にシルキーな舌触りのワインで存外のエレガンスがある。
絶品...力押しだけではないエレガンスもあるのが素晴らしいですね。


ただ何と合わせるか悩むところ。

最上級カリフォルニアワインとして大切に記憶に留めて置こうとおもいます。



関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
ついった
物欲センサー
物欲センサー2
リンク
QRコード
QR