【カリフォルニア:30】グロワー自身が作るカベルネ、シャルドネ。元詰めの品質を検証する。

こんにちは、HKOです。
久々のワイン更新です。
本日はピゾーニ エステートのシャルドネと、ベクストファーヴィンヤーズが作るカタ カベルネソーヴィニヨンです。


【データ】
ピゾーニ エステートはジェフ・ピゾーニ率いるソノマのワインメーカー。
その名の通りカリフォルニアで最も優れたピノノワールを産出するピゾーニヴィンヤードを保有しており、様々な生産者に果実の提供を行っています。パッツ&ホールやコスタブラウン、タンタラ、ポールラトーなど。ちなみに使用しているピノノワールのクローンはDRCのラターシュ。除梗はせず、全ての工程を重力を使用して行うグラビティーフローを行う 。天然酵母で発酵、フレンチオークを使用し、新樽比率70%程度。無清張無濾過でボトリングします。
今回は希少なピゾーニ ヴィンヤードのシャルドネ。今まではルシアの名でリリースされてきましたがエステートの名前を冠するに足る品質に至った為ピゾーニとしてリリースされています。

ベクストファー ヴィンヤーズは、 トカロン、ドクター クレイン、ラス ピエドラス、ジュルジュIII、ボーンヴィンヤードなどの区画から葡萄を栽培する葡萄園。今回のKATAはベクストファーヴィンヤーズの社長のデビット・ベクストファーが初めてリリースした自社醸造のワイン。ベクストファー・ベクストファー。ワインメーカーはミシェル ローランに師事したブノワ トゥケ。現在はレアム、ハートウェルを造っています。今回のボーン ヴィンヤードはベクストファーにとって一番最近に入手した畑 。樹齢60年以上のプティ・シラー(ラリー ターリーのハイン ヴィンヤード)を100%新樽で熟成してボトリングしている。


【テイスティングコメント】
生産者: ピゾーニ エステート
銘柄: サンタルチア ハイランド ピゾーニ ヴィンヤード シャルドネ 2012
品種: シャルドネ100%

約14000円
外観は淡いストローイエロー、粘性は中庸。
果実味が強く、マロラクティック発酵を行っているが、カリフォルニアとしてはフレッシュで酸を感じる味わい。
しっかりと筋の通った様なミネラルがある。
バニラ、無塩バターの様なまろやかさ、カシューナッツの様なオイリーな樽香。蜜に溢れた洋梨、シトラスなどの果実味、ドライフルーツの様な風味が感じられる。ライムなどの柑橘を含んだキャンディの様な甘さがある。樽より果実味が突出している。
香りこそフレッシュだが、口の中で粘性がしっかりとあり、球体の様なボディがある。
酸はしっかりとあり、後味に少し苦味があるパワフルなシャルドネ。洋梨の様な余韻が残る。


生産者: カタ
銘柄: ベクストファー ボーン ヴィンヤード カベルネソーヴィニヨン 2011
品種: カベルネソーヴィニヨン85%、プティシラー15%

外観は黒に近いガーネットで粘性は非常に高い。豊かなグリセリンがあり、濃厚かつ甘い果実味に満ちたカベルネソーヴィニヨン。青さは一切感じない。
ジャムの様に熟したブラックベリーやプルーン、カシスの様な重厚な果実味と、ミルクコーヒーや土の様な風味、黒糖、燻製肉。西洋杉の様な爽やかな香り、スミレのドライフラワー、ユーカリなどのニュアンスが感じられる。かなり濃密なカベルネソーヴィニヨンで甘やかさと樽のバランスが非常に巧みでキャッチー。ニューワールドらしいカベルネソーヴィニヨン。
しっかりとしたタンニンと酸があるが、なめらかな質感で球体の果実味が感じられる。
余韻にカベルネらしいハーブのニュアンスが少し感じられるが、基本的には熟した黒果実の複雑さを演出する様な風味となっている。


【所感】
今回は貴重なピゾーニ・ピゾーニのシャルドネ、そしてベクストファー・ベクストファーのカベルネソーヴィニヨンです。
ピゾーニ シャルドネから。
しっかりとした果実味を感じられるシャルドネです。
カリフォルニアらしくMLFの要素はしっかりとありますが、香りにはしっかりと酸を感じさせるアロマがあります。樽は要素こそ感じられるものの、さほど強くかかっている感じはしません。
バニラや無塩バター、カシューナッツのアロマとともに蜜の様な甘さと丸みがある洋梨、そしてシトラスやライムのような爽やかな香りも包含しています。
熟度は高いですが、コッテリとはしておらず比較的クリアな印象を受けるシャルドネです。
球体感と粘性があり、少し後味に苦味があるものの酸もしっかりと残っています。
あまり演出過剰なワインでは無いのがとても好感が持てます。
次にベクストファーのカベルネソーヴィニヨン。
非常によく出来たカベルネソーヴィニヨンだと思いました。
いわゆるカリフォルニアのカベルネソーヴィニヨンですが、土の様な香りは控えめで、素直に濃厚で熟した果実味と香ばしい樽香とまろやかさを感じます。
堅牢さは無く、今の段階から極めて飲みやすい、キャッチーなカベルネソーヴィニヨンだと思いました。
強いて言うのであればスケアクロウやコルギンのカベルネソーヴィニヨンを思い出しました。オーパスワン的な品の良さは控えめで、それよりもっと闊達としてますし、ハーランやシェーファーの様に堅牢ではないです。とてもキャッチーで飲みやすいワインになっています。それでいて重厚なので、比較的長期熟成にも耐えうるワインになっているような気がします。
勿論いいお値段しますが...とても良いです。
どちらも凄く良かったです。
ピゾーニの果実味の高いシャルドネ、ベクストファーの濃厚なカベルネソーヴィニヨン。どちらも重厚さやコッテリさが出過ぎず、極めて良いバランスが取れていると思いました。
ここまでよく出来ているとテロワールまで掘り下げたい所ですが、ソースがあまりなくてちょっと勿体無いなーと思ってしまいます...




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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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