【ワシントン:31】ワシントン最高峰のワイナリー2種を利く。

こんにちは、HKOです。
本日はワシントン。
レオネッティとKヴィントナーズの2ワイナリーです。

ではいってみましょう。

【データ】
ケイ ヴィントナーズはチャールズスミスが設立したワシントン州ワラワラヴァレーに拠点を置くワイナリー。ケイ ヴィントナーズはチャールズスミスの作るフラッグシップブランドです。今回のキャトルキングはアップランド ヴィンヤードから産出されるシラー100%のキュヴェ。シュナイプス マウンテンにある標高225m~390mの畑。収量は1.8トン/エーカー。
醸造は全房発酵によって行われ、天然酵母を使いパンチダウン。長くマセラシオンを行いバスケット プレス。マロラクティック醗酵を行いルモンとシルグのフレンチオーク(新樽30%)で22カ月間熟成させてから瓶詰。

レオネッティ セラーは1977年にゲイリ フィギンズによって設立されたワシントン ワラワラヴァレーに拠点を置くワイナリー。
入手困難なカルトワイナリーのうちの一つです。
ワラワラヴァレーの丘陵の斜面に位置する深い黄土質の畑で栽培されるカベルネソーヴィニヨン、メルローを使用しています。醸造はステンレスタンクで醗酵した後、フレンチオークの新樽と2年目の樽で20ヶ月熟成。生産量は2758ケースのみ。


【テイスティングコメント】
生産者: Kヴィントナーズ
銘柄: キャトル キング シラー 2011
品種: シラー100%

約10000円、WA94-97pt
オーストラリアシラーの様な高域に伸びるシラーではなく、より重みを感じさせる、カリフォルニアのカベルネにも似た重心の低さを感じるシラー。黒胡椒の様なスパイシーさ、熟したダークチェリーやブラックベリーの様な僅かに酸味を帯びた果実味がしっかりと結合している。その中でミルクティー。そしてパストラミハムのスパイシーさ、鉄観音、タイムの様な草の風味を感じる。スミレの様な華やかさ。
タンニン、酸味は結構強めだが、球体感があり、滑らか。酸味を帯びた様な香りにしては極めてスムーズでスミレやブラックベリーの様な余韻を感じさせる。


生産者: レオネッティ セラー
銘柄: ワラワラヴァレー カベルネソーヴィニヨン 2011
品種: カベルネソーヴィニヨン75%、メルロー10%、プティヴェルド10%

18000円、WA93-95pt
外観は黒に近いガーネット、粘性は高い。
比較的強めの獣香が感じられ、毛皮の様な野性的な風味が感じられる。フレッシュなカシス、ブラックベリーの果実味、黒オリーブ、杉の炭焼きの様な香ばしさ。その中で生肉の様な非常に強い旨味が感じられる。タイムやスミレ、葉巻、土の要素。リコリスなどのスパイシーな要素も感じられる。クローヴ。トマトの様な旨味。ローヌにも見られる極めて野性的なカベルネソーヴィニヨン。
タンニンより酸の方が際立って感じられる。
毛皮とブラックベリー、オリーブの様な塩味を感じさせる余韻がある。僅かにアルコール感が際立つ。


【所感】
両方とも結構個性的なワインと感じました。
まずはケイヴィントナーズ。重心の低い果実味がありながら、シラーらしいエッジを感じる綺麗な酸と凝縮感も感じられます。
シラーらしいスパイシーさと共に熟した黒系ベリー、ミルクティーやパストラミハム、乾いた草の様な風味が感じられます。一見ローヌっぽい特徴にも見えますが、ギガルほどねっとりとしていないし、より酸共に凝縮感を際立たせた感じなので、受ける印象はかなり違うと思います。MLFや果実味の重さは、いかにもニューワールドっぽくて、口当たりに球体感があり滑らか。香りに感じる酸っぽい要素はあまりなくて、もっとスムーズに感じました。余韻は華やかで、オークっぽさはそこまで全面に出ている感じはしませんでした。
次にレオネッティ。一つ上にポジティブセレクションしたリザーブがあるようですが、こちらはスタンダード。
非常に野生的で強い獣香を感じます。
強い獣香と共に黒オリーブや葉巻や炭焼きを思わせるオークのニュアンス。エレガントなカシスやブラックベリーの要素があります。いわゆる典型的なアメリカのカベルネソーヴィニヨンとは印象が異なるワイン。アーシーかつスモーキー、そして野生的な印象が強く残ります。そういった意味では堅牢ですし、ボルドー的なエレガンスがありますが、それらを飲み込むくらいのすごい獣香があるんですよね。不思議なワインです。香りのエレガンスと同期を取るようにタンニンより酸を主体的に感じます。余韻は黒系果実と毛皮、そして強めのアルコール感を残します。
いわゆるローヌ的な獣っぽさがあるので、飲む人によって印象は大きく異なるかもしれません。
WAも高いし好きな人も多いので、何とも言えませんが、ボーカステルあたりが好きな人にはハマるかもしれませんね。ちなみに私は苦手なタイプです。
いいワインである事は間違いないです。

以前クィルシーダクリークを飲んだ時にも思いましたが、カリフォルニアと比べるとワシントンのカベルネソーヴィニヨンは結構繊細に作られている様に思えました。いわゆるどっしりとした重厚で濃厚なワインという印象はないですね。強いワインといった感じです。面白い産地ですね。
カリフォルニアは大体面白いところは見てきたと思うので、オレゴンやワシントンはもっと突き詰めていきたいです。

レオネッティ・セラーズ・リザーヴ 2011

レオネッティ・セラーズ・リザーヴ 2011
価格:23,544円(税込、送料別)




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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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