L'Atelier De Joël Robuchon(ラトリエ ドゥ ジョエル ロブション: 六本木)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。
※★無しは「普通」です。好きじゃなかったのはそもそも書きません。


いささか私の周りの食通の方々にはウケの悪いジョエル ロブション。とはいえ、やはり食べてみない事にはなんとも言えません。

では一体あの星はなんなのか。



ジョエル ロブションの謎を探るべく、手はじめに今回はガストロノミーやラ ターブルではなく、最もカジュアルなラトリエ ドゥ ジョエル ロブションに行ってきました。
ミシュランガイドでは*2と評されています。



シャトーレストランと比べると、やはりカジュアルに見えます。
というか、あのレストランから見たらどのレストランもカジュアルかもしれません。



黒と赤を基調にしたシックモダンな店内。
とにかく黒い。
ナプキンを止める紙はトロワグロと比べるとなんかちょっと安っぽい。



まずは白から。
カサブランカヴァレーのシャルドネ。
熟度は高いですが、クリアな酒質のワインです。
ワインリストはなかなか良かったです。


早速アミューズが運ばれてきます。


◾︎アミューズブーシェ「自家製豚のリエット」(★)

いきなり趣向が凝らされたアミューズが来るのではないか、と想像していたが、地味...というか普通のアミューズがきました。自家製豚のリエット。
カリカリのバケットに乗っています。黒胡椒の風味が効いていて、しっかりとした脂身と味わいを感じさせるリエット。
地味ですが美味しいです。


◾︎パン

ラトリエのベーカリーチームで焼かれたもの。
先の尖った硬いバゲットとカンパーニュがかなり塩が効いていて美味しかった。


◾︎アントレ「ホワイトアスパラガスのムースとズワイガニのミルフィーユ仕立て」(★★★)

遂に前菜です。
彩り豊かで華やかなプレゼンテーション。器に気を使った感じではないですが、綺麗です。
ホワイトアスパラの濃厚なムース、ズワイガニのほぐし身がパリッと焼いたクレープ生地に挟まれています。ソースは甲殻類っぽい感じです。アスパラのムースがとってもクリーミーでまろやかな味わい。
アスパラらしい青い風味とカニの磯っぽい旨味が感じられます。クリーミーな中にサクサクとしたタマネギが隠れていて食感も楽しいです。
アスパラムースはアスパラの風味を感じさせる生クリームって感じがする。いいですね。


◾︎アントレ「チョリソーとパプリカのファルスを詰めたヒイカのプランシャ焼き」(★★★★)

次も前菜。華やかな皿から一転どちらかというとトラディショナルな色合いの皿です。
素揚げしたヒイカのゲソ、細かく刻んだケイパー、パプリカ、ズッキーニ、チョリソーをイカの身で包んでいる。ほうれん草のバターソテーに、パプリカのソース。
コリコリとした歯ごたえの良いイカに様々な食感の野菜とチョリソーの香ばしい燻香を感じます。パプリカのソースはどこか梅の様な酸味を感じさせる風味がありますね。
素揚げのゲソにパプリカのソースを絡めて頂くと少し甘く感じます。ジューシーで香ばしいです。
プツプツとした食感の中から様々な味わいの野菜が現れてパプリカのソースと結合する。工夫された料理だ。


◾︎ヴィアンド「赤ワインでじっくり煮込んだ牛ほほ肉を滑らかなポテトピュレとと共に」(★★★★)

メインディッシュ。牛頬肉の赤ワイン煮込みです。
まずはロブションのスペシャリテ、ポテトピュレから。クリームをそのまま食べているような感覚に陥るポテトピュレ。今まで食べたマッシュポテトの中で最も牛乳感が強くて、最も滑らかな舌触り。シルクみたいなタッチです。素晴らしい。

そして牛頬肉。物凄く柔らかくてホロッホロ。ナイフの重みだけでいとも簡単に崩れていく。コラーゲンの様なトロトロさと粘性。牛肉の風味も強いソースに負けないくらい強い。ソースはワインとワインビネガーの酸味を帯びていて、隠し味的に配されたクレームドカシスの果実味と甘みが複雑な味わいを作り出している。また牛肉の強い風味と見事に調和し、酸味で味わいを引き締めている。もうこれはプロフェッショナルと言わざるを得ない。
付け合せのタマネギはめっちゃ甘いし、マッシュルームはコリコリ、ベーコンは肉感的で燻製の香りがとても香ばしい。極上のブッフ ブルギニヨン。


◾︎アヴァンデゼール(★)

グラニデ的な立ち位置なのかも。
バジルとライムのシャーベット、フランボワーズとブルーベリー。これも調和の料理。
ライムの柑橘系の強烈な酸味とこれまた強烈なバシルの風味が感じられるソルベ。その奥にはスミレの香りが漂うシロップに漬け込まれた酸味と爽やかなベリー類。とことん爽やかでバジル、スミレ、ベリーや柑橘の様々な爽やかな要素が混じり合って一体化している。強い印象を残しながら、グラニデとしての役割はしっかりと果たしている。


◾︎グランデゼール「柑橘類香るショコラグラッセ ガナッシュとパッションフルーツのエスプーマと共に」(★★★)

パッションフルーツのムース、ココア、チョコレートの三層からなるデゼール。天面はガナッシュで蓋がされている。
まずは中層にあるココアをストローで飲む。ビターで少しアルコールを感じる濃厚なココアドリンクだ。飲み進めていくと下層にあるビターなチョコレートの風味も。徐々にパッションフルーツの層も混じり酸味に切り替わっていく。ムースというよりエスプーマっぽい。パッションフルーツの強い酸味があるが、最下層の濃厚なチョコレートが酸味を中和する。物凄くアグレッシブで重厚、濃厚な味わい。濃厚。食し方の遊びもあり、とても楽しい。さっぱりとしたグラニテの後に強烈なのが来てしまった。すごい。
グラニデとは全くの対象的なデゼールだ。


◾︎ミニャルディーズ

これはミニャルディーズも相当趣向が凝らされたものが来るんじゃないかと思ったが、拍子抜けのキャラメル風味のクッキーと生キャラメル。もちろん安定の美味しさだけど、最後に普通のものが出てきてちょっと残念。


なんだ、美味しいじゃないですか。
逆に食通の人はいかに凄いものを食ってるのか...!
全体的にとても好みの味付けではあるのですが、味付けはかなりインパクトがありハッキリとしている様な気がしました。濃厚な味付けです。繊細さを旨とするタイプではなさそうです。ただ濃い中でも各々の要素の調和はしっかりと取れていてとてもいいです。
価格的にもカジュアルな価格帯だしおしゃれなので、ハレの日のご飯としてはぴったりじゃないかと。
こりゃガストロノミーもきっと凄いんだろうな、というのは容易に想像がつきますが、行くのはいつの日になるのやら...です。

住所: 東京都港区六本木6丁目6−10−1, 六本木ヒルズ ヒルサイド2F
店名: L'Atelier De Joël Robuchon(ラトリエ ドゥ ジョエル ロブション)
電話番号: 03 5772 7500
営業時間: Lunch
平日 11:30~14:30(L.O.)
土日祝 11:30~15:00(L.O.)
Dinner
18:00~21:30(L.O.)
ランチ営業、日曜営業

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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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