Chez Oliver(シェ オリビエ: 九段)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。
※★無しは「普通」です。好きじゃなかったのはそもそも書きません。

こんにちは、HKOです。
星付きレストランでリーズナブルにディナー出来るところは多くありません。
1万円代は当たり前、2~3万がメジャーどころで5000円を切る価格帯でディナーはほぼありません。
まあ考えようによっては当然で、厳選した素材と卓越した技術、そして1卓~2卓に1人は付くであろう給仕係、贅を尽くした環境下の中で支払う価格は妥当性に欠けるとは決して思いません。
ただ今回のシェ オリビエはショートメニューながら4000円台からあります。価格破壊的な金額ですが、果たしてどうなのか。



オシャレなビストロ然とした赤を基調にしたポップな外観です。少し早めに着きましたがウェイティング無しで入れました。ありがたい。



店内は小規模ながら洒落た木目調のインテリア。テーブルクロスは無く、ここらへんビストロ風。

しかし驚くのは外国人(フランス語て喋ってたと思う)の多さ!
ひーふーみー...ええと
...60%が外国人...!ここはフランスか!
シェフ ド ランの女性とシェフ ド キュイジーヌのおじ様も外国の方だしなぁ。入りやすいかもしれん。

シェフであるオリビエ オドス氏はパリのトゥール ジャルダンでセカンドシェフを勤めた後、ル コルドン ブルーの料理教授として教鞭を取っていた方。その後独立して、このシェ オリビエを立ち上げたそうです。
ミシュランガイド東京版 2015では*1を獲得しています。

早速ドリンクを頂きます。
ハウスシャンパンがペリエ ジュエ立ったのですが、新たな発見も無いので新進気鋭が作るサンセールを頂く事とします。


◾︎白ワイン
生産者: クロード リフォー
銘柄: サンセール レ シャセーニュ 2012

外観は濃いめのストローイエロー、粘性は中庸。
爽やかだが、しっかりとした果実味を感じるグラーヴのソーヴィニヨンブランを想起させる香り。
シトラスや赤リンゴのような果実味、白粉や白い花やその蜜のようなほのかに甘みを感じさせる香りがある。石を砕いた様なミネラル感がある。フォキシーフレーヴァーはほぼ感じられない。わずかにバターの様な風味もある。シャープすぎるようなスタイルにはしていないみたいだ。
柔らかい酸味があり、口に含むとミネラルとリンゴを想起させる果実味の余韻を残す。シャンパーニュにも似ている。サンセールとしてはしっかりとしたボリューム感のあるワイン。

いいですね、ロワールでもサントルニヴェルネのソーヴィニヨンブランはアンジュ エ ソーミュールのシュナンブランと比べても好きです。


さて、早速ミニアペリティフが供出されます。


◾︎ミニアペリティフ「パルメザンのグジェール」

うーむ、まさに一口サイズといったところか。
パルメザンチーズを使ったグジェール、上にはホースラディッシュが乗っかってます。
サクサクのシュー生地の中にたっぷりと暖かいパルメザンチーズが。溶けたパルメザンは濃厚でトロトロ。
うーむ、ワインに合うな。


◾︎アミューズ
「フォアグラのパンナコッタ カボチャのクリーム、クルミ」(★★)


お次はアミューズブーシュ。
フォアグラのパンナコッタの上にカボチャのクリーム、クルミが散らされています。フォアグラと聞いて、いきなり重いのか...と思ったら、濃厚な脂分はかなり控えめで軽やかに仕上げてあるムースでした。
レバーペーストに近い。クセもほのかに感じる程度でクリーミー。さらにカボチャの甘い穀物の風味が全体的に丸く仕上げている。クルミのクリスピーな要素もカボチャ、フォアグラと合致しています。風味豊かに仕上がっている。非常に滑らかで、全体的にフォアグラを思わせないフワッとしたタッチのパンナコッタ。


アミューズから期待感が上がってきます。


◾︎パン


自家製パンはもちもちしっとり。エシレバターか贅沢に供出されるのもいいですね。今となってはバターも高級品なので。結構進んでしまいました。


次は前菜です。


◾︎アントレ「兎の背肉のバロティーヌ チョリソー 海老 ムール貝 ジュ」(★★★)


骨を取り除いた兎にひき肉やフォアグラなどのファルスを包み込んだもの。伝統的な料理ですがプレゼンテーションによって華やかに演出しています。
ファルスの中にはチョリソー、ウサギ肉やフォアグラが含まれている。皿にはチョリソーパウダー、パン生地、砕いたピスタチオ、ムール貝ソースが散りばめられている。
野菜はやや酸味を感じるボリューミーなソース。
兎肉はフワフワでしっとり。鶏肉のように淡白だが、チョリソーのスパイシーさとフォアグラの濃厚さが厚みを与えている。
添え物のパリパリのパン生地の板とともに食べると、パリパリ感とした食感とチョリソーのスパイシーさ、兎肉のフワフワさ、脂身のリッチさがミックスされてボリューミーな感じに。また甘くプリプリの海老とバロティーヌが最高に合う。淡白だが、甘みと旨味がしっかりとある。ジュ ド ジビエの深い味わいも素晴らしい。ムール貝のソースは滋味溢れている。
しっかりとしたボリューム感のある一皿。香ばしいピスタチオパウダーもとてもいい。


メインはお魚です。


◾︎ポワソン「天然金目鯛の蒸し焼き、烏賊墨のリゾット、生姜風味のルッコラのソース」(★★★★★)


生姜とクリームの甘みを感じるルッコラのエスプーマが烏賊墨のチーズやニンニクのコクのある塩味の効いたやや硬めのリゾットに滑らかさを与える。
塩とスパイスで味付けをした金目鯛は蕩ける様に柔らかくトロトロフワフワ。身の間に鯛のほのかな塩味とと甘みが詰まっている。皮の部分は脂身が柔らかくしっとり。ルッコラのクリーミーさと生姜のスパイシーさ、リゾットの塩味が鯛に多重的な複雑さを与えている。
鯛の甘みと柔らかさがたまらない。一皿で一つの料理になっている。素晴らしい鯛だった。


◾︎アヴァンデゼール
「ノルマンディー産クリームチーズを使ったフロマージュブラン、パッションフルーツのソース、メレンゲ、グァバとバナナのピューレ」(★★)


パッションフルーツの爽やかな酸味とエスプーマ、そして冷たいフロマージュブラン。全体的に甘み控えめだが、メレンゲで補われている。下には酸味とベリーっぽさ溢れるグァバ。口をリフレッシュする。華やかな酸味を感じる味わいだった。


口を爽やかにした所で、最後のデザートです。


◾︎グランデゼール「チェリーのデザート 苺のソルベ ホワイトチョコレートの殻につつまれて」(★★★★)


皿にはチェリーの置物。
「んんん???ええと、この置物を割って食べるのかな?」と思ったんだけども、どうやら違うらしい。
熱々のベリーソースを上から注ぐと、ベリーソースの温度で置物が溶けていく。
ああ!これホワイトチョコレートをチェリーの色と形にしたものか!
チェリーの中にはカリカリしたナッツっぽいクリスプ、さくらんぼのムース、苺の酸味のあるソルベ。
華やかなチェリーやベリーの香り、酸味が調和していく。ホワイトチョコレートの豊かな甘みとベリー類の酸味、華やかさが綺麗に調和している。驚きに満ちた素晴らしいデザート。チェリーってのも季節的にもピッタリだ。桜を象ったマシュマロやゼリーもおしゃれでいい感じ。


◾︎ミニャルディーズ「カヌレ」

コーヒーは追加費用。
ボルドーの伝統菓子カヌレが付いてきます。


鯛とコーヒーが追加費用なんですが、それでもこのレベルのガストロノミックな料理をディナーで楽しんで1万円を大きく割る金額ってのはメチャクチャ魅力的ですね...
この中だと鯛が本当に好みで、追加費用を払ってでも食べる価値あります...マジで...
会社から遠いので、なかなか行けませんが、席の激しい争奪戦が繰り広げられる様な事は無いので必殺の一撃として持っておきたいお店です。


住所: 〒102-0074 東京都千代田区九段南4-1-10
店名: Chez Olivier(シェ オリビエ)
電話番号: 03 6268 9933
営業時間:
11:30~14:00(L.O)
18:30~21:30(L.O)
ランチ営業
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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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